リンチ大好き
あ、デヴィッド・リンチのコトね
この映画、5年前の公開作品。
劇場で観た時から気に入って、DVDもサントラも持ってるんだけど、ずーっとここの
おすすめコーナーに入れたくてレビュー書こうと思ってたけど
どう書いていいやらこれがなかなか難しくて☆
21日から久しぶりのリンチの新作『インランドエンパイア』が公開になったので
その記念で?その新作を観る前にギリギリ書いちゃおう♪
この映画に関しては、ハマった人はとことん知りたい、突き詰めたい!って気持ちにかき立てられるから
公開当時かなり盛り上がってたりしたもので、観たあといろんな人と話しながらあれこれと語りあったなー。
この映画の読解については
理解不能だった箇所など、観た当初気になってネットで検索して出てきた
ココ 超映画分析『マルホランド・ドライブ』の樺沢さんの記事
を読んでもらうとして
(二回この映画を観たあと、この完全読解を読んでスッキリ。隅々まで、鋭くついた解読
その後も何度か観たのだけど、何度観ても楽しめる☆(多分とりつかれてるからね))
わたしはどう面白く思うのかを書いてみます~。
リンチのファンなら皆、口を揃えて言うことだと思うけど、
リンチの映画の魅力のひとつは不可解さ。
その不可解さに酔う。
単純にあははと"観て楽しむ映画"ももちろんいいんだけど、
こういう、わけわからないけど引き込まれてく面白さって、分からないから観たくなる、
知りたくなるっていう魅力に溢れてる。
この作品も、そんな映画。
一筋縄じゃいかなくて、どんな考え方、受け止め方も出来る。
数学みたいに答えがひとつって言うんじゃなく、国語みたいに答えはいろいろというか。
細部まで行き渡った伏線、謎めいた登場人物たち、普通のアタマで観てたら混乱してくリンチがしかける罠。
ストーリーは...
真夜中、マルホランド・ドライブで車の衝突事故が発生。
ただ一人助かった黒髪の女は、ハリウッドの街までなんとか辿り着き、留守宅へ忍び込む。
すると、そこは有名女優ルースの家だった。
そして、直後にやってきたルースの姪で女優志望のベティに見つかってしまう。
ベティは、とっさにリタと名乗ったこの女を叔母の友人と思い込む。
何も思い出せないと打ち明けるリタ。手掛かりは大金と謎の青い鍵が入った彼女のバッグ。
ベティは同情と好奇心から、リタの記憶を取り戻す手助けを買って出るのだが…。
ここだけ、ネタバレ
この映画の前半は、ナオミ・ワッツ演じるベティが見てる、"都合のいい夢"で成り立ってる。
そこから、カウボーイの"起きろ"の声で目覚め、、、、
振られてからは現実世界。
パーティシーンは全て現実の回想。
そして、死。
時間軸がバラバラなので引き起こす混乱。
オープニングにも、物語を把握する上でのちょっとしたヒントが。
妖しい世界。夢が現実か?
そう、これはまさしく夢。それも悪夢...。
寝てる時に見る夢って、起きてる時に見たり考えたりした事が、ストレートに
インプットされてて反映しちゃったりする。
様々な断片的なものが組み合わさって、自分の都合のいいように作られたり
またはその逆で、最悪の事態に進んで行くものだったり、、、、。
そしてそれらは人に話そうとしてもなかなか説明出来なかったり、
怖い夢でも、現実で話してみるとぜんぜん怖くないのに夢で見た映像だけがとてつもなく怖かったり、、、。
そんな不思議な感覚を、この映画では感じさせる。
映画ではタブーとされる、夢オチ。
そんな風ともとれるけど、決して夢オチじゃないと思う。
夢を映像化してる。
リンチは、もやもやとした霧で
観るものを、どこかに迷わせて楽しんでいるし理解してもらおうとして映画を作ってない。
それに、どれが正しいなんて言えない。
でも、そのもやもやも心地よいものだったりするから魅力的なのだ!!
この映画は1度観て、不思議で取り憑かれるか、
もしくはなんだくだらない、リンチの独りよがり的映画!と貶したくなるか、
そのどちらかかも?
わたしはもちろん前者。
一度観てみてっていいたくなる不思議な面白さ、魅力がある
その魅力の根源はこの映画の全体の雰囲気も大いに関係していて、
特に合間合間にかかる曲や、アンジェロ・バダラメンティの妖し気で不気味なサウンドがやっぱり最高♪♪
10/10
、、、、と大絶賛しているわたし。
映画公開後やDVD出た当初、わたしがお勧めした周りの人は大方この世界にハマって、
この映画の話で盛り上がったりしたんだけど
ダメだった人の意見は、自分がブログを始めてからブログお友達の意見で知る事が出来て逆にそれも面白かった
例えば baohさんのこんな意見。『マルホランド・ドライブ』レビュー
金返せ!って言ってます
やっぱりこういう特殊な映画は好みで分かれるね
それでも一見の価値アリ
観てない方、ぜひ
今作で、リンチに見初められて有名になっていったナオミ・ワッツ。
それとは対照的に
カミーラ役のこっちの女優(ローラ・エレナ・ハリング)はその後あまりみかけない。。。
(消えた??と思ったら、、、ガエルくんの『キング罪の王』にも出てたのね。
『インランドエンパイア』にもこっそり出演してるみたい。)
カンヌ国際映画祭監督賞受賞
アカデミー賞監督賞ノミネート
サントラ&DVD
MULHOLLAND DR. アメリカ 2001年 146min
さて、、、週末観られなかったので
いよいよ『インランドエンパイア』近日観てきます!!
さらに不可解なリンチワールドらしいので、とことん楽しんでくるぞ~!!
、、、ほんとに楽しめるかな(ちょっと不安になってきた、3時間のトリップ)
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