「初恋のきた道」、「至福のとき」、「HERO」のチャン・イーモウ監督が、
20年以上前のコーエン兄弟のデビュー作「ブラッド・シンプル」(1984年)日本公開は1997年をリメイク
そのコーエン兄弟のオリジナル、すっごい昔にビデオで観たきりだったので殆ど覚えてなかったんだけど
「初恋のきた道」何回も泣いたくらい好きだったし(公開中の新作「サンザシの樹の下で」はまだ見てない)
ちょっと楽しみだった1本。試写にて鑑賞
あれっ?
出だしからしてどうやらかなりコメディ風。
こんな見るからにコメディなメンツでお送りします~
全員脇役キャラのような。
真ん中のオレンジのハゲちゃびんは前歯2本出てるゾ。
右の西田敏行かダチョウ倶楽部みたいな警官、寄り目にしてるし
色とりどりの衣装が殺風景な荒野に映える
確かに、女と銃と荒野の、、、、、、
でも麺屋はあんまり関係ナイ! わりと冒頭で皆で麺をこねて大きく輪にしてくとこは面白かったけど。
平べったい麺の おうどん、やけに辛そうで美味しそうだったけど。
ストーリーは、コーエンの「ブラッド・シンプル」にけっこう忠実で
登場人物は全ておもしろおかしいキャラに様変わり。
時代設定はあいまい。
銃がまだ珍しい時代。
中華麺屋の金持ち男ワン。その妻、である女は妻はペルシャの行商人から銃を購入。
そして従業員リーと不倫中。
悪徳警官チャンにそれを知らされたワンは、妻とリーの殺害を大金と引き換えに依頼する。
が、金庫に更に大金があるのを知っていたチャン。
そこに、給料をまだ払ってもらっていなかった他の従業員二人も絡んできて、、、
なんかキャラ自体がもうコントなんだもん
この殺しを雇われる悪徳警官、どっかでみたと思ったら
「初恋のきた道」の人でした。
どこまでも続く荒涼とした大地の中に、ぽつんと建つ一軒の麺屋。そこには主人のワンとその妻の他に、リー、ジャオ、チェンの3人の住み込み従業員がいた。 強欲なワンは従業員を顧みず私腹を肥やし、妻を虐げる毎日。しかし妻は、秘かにリーと不倫していた。そんな中、妻はペルシャの行商人から銃を購入。しかし それは、ジャオの密告でワンの知るところとなる。一方、巡回警察官のチャンからは、妻とリーの不倫を告げられるワン。頭に来たワンは、チャンに対し高額な 報酬を約束して2人の殺害を依頼するのだったが…。
5/10(53点)
ブラックユーモアとかいうよりもう完全にドリフのコント寄り
この作品、ずいぶん遊んじゃったな~という感じ。
そもそも、チャン・イーモウ監督、「ブラッド・シンプル」が好きで
中国版としてずっとリメイクしたかったんだとか。
そんなこの作品特有のユーモアが受け入れられる人とシラ~っとなっちゃう人で、意見が分かれるでしょう。
わたしはというと、全然笑えず。
会場では笑いが起きてる箇所もあったけど、え?面白い?って感じだったな~。
コーエン兄弟のあの感じを期待するとダメでしょう。
これはコレとして、ストーリーや設定は同じでも別物として楽しめるかどうか。
銃というものが珍しい時代において 殺しのアイテムとしての銃があり、
他にもオーソドックスな凶器があり、最初から出て来たハサミが伏線としてああいう使われ方するのは
そうだろうな、というところなんだけど
いちいち悪徳警官が、逃げる前にモノの配置にこだわっていたり細かかったり、
カメラワークが面白かったり、映像的コントラストが素敵だったりするのはいいんだけど
何しろ単純なストーリーだから、90分ものなのにそれでも長く感じちゃう。
中盤もけっこう淡々としてるから眠りについてしまわれる方もチラホラ。
私も途中眠気きたけど耐えました。これが本公開のシネマライズだったら間違いなくウトウトするでしょう(笑)
そんな訳で、つまらないというよりはどうでもいいというか。
あ、2009年作品で公開が今になった理由がわかった感じ。
DVDスルーになっててもおかしくないような作品でした~
オススメできる人
チャン・イーモウファン。
ブラッドシンプルのコメディ風が観たい人
ドリフターズのコントが好きな人
三槍拍案驚奇 2009年 中国 90min
9月17日より、ロードショー
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