ラテンビート映画祭にて、朝一で鑑賞してきた作品
★追記★「雨さえも~ボリビアの熱い1日」の邦題から、2013年公開で
「ザ・ウォーター・ウォー」に変更になってた。
狙いはガエル・ガルシア・ベルナル出演ということと、
スペインにおけるアカデミー賞、今年のゴヤ賞で作品賞、監督賞イシアル・ボリャン(「エル・スール」の可憐な少女)
や主演のルイス・トサルがノミネートされ
アルベルト・イグレシアスは作曲賞、カラ・エレハルデは助演男優賞を受賞の話題作という理由から。
脚本は「麦の穂をゆらす風」のポール・ラヴァーティ。
あれ?監督役でいっぱい出てたのにガエルは主演でも助演扱いでもないの?
2000年初頭にボリビアで起こった水道事業を巡る攻防「水戦争」を、映画スタッフの目を通して描いた社会派ドラマ。
コロンブスによるアメリカ大陸発見を映画化する監督とプロデューサー。
限られた予算で、映画にするため選んだロケ場所はボリビア。
スペインの映画監督セバスチャン(ガエル・ガルシア・ベルナル)
プロデューサーのコスタ(ルイス・トサル)とその撮影隊一行。
コロンブスとそれに抵抗した神父を描く作品の撮影のため、ボリビアを訪れる。
ところが、エキストラの中から監督の目にとまった先住民族のダニエルが、「水戦争」(ボリビアで起こった住民闘争)と後に呼ばれる 政府への抵抗運動に加わっていたことから、その中に巻き込まれていくことになる。
1999年にIMFと世界銀行の指針に従って、水道公社が民営化された途端、
運営を受け継いだ米多国籍企業が、水道料を200%も値上げしたことに端を発し、
住民の呼びかけで何百万人というボリビア国民が結束して抗議行動を起こした。
7/10(70点)
もともと、ガエルが出てるからってことで内容は全く知らずに観たんだけど
観てからじゃないと、あまりパッとしないタイトルにも関わらずなかなかの見応えありな社会派ドラマ。
映画の中での出来事か、実際に起きてることなのか、交差しながら進むストーリーは惹き込まれ難しいこともなく観やすい。
低賃金の国で、エキストラ募集をしたところ集まった数は凄すぎて全員のオーディションが出来ないと告げると
怒りをぶちまける先住民族の男ダニエルがいた。娘をどうにか映画に出したいという事で
目力のあるダニエル自身も原住民のリーダーの役を射止める。
違和感なさすぎなんだわそのメイク
コスタ(プロデューサー)は、いつの間にかエキストラのその少女との友情も芽生え始め
ガエルはどの表情も素敵 あ、ファンまるだしでゴメン
実際の事件と映画撮影隊が撮影の最中に巻き込まれるというスタイルで見せ、尚かつ
劇中映画のストーリーと暴動による逮捕という展開がオーバーラップして現場での危機感がリアルに感じる。
先住民族のダニエルが、コロンブスに抵抗し火あぶりになるシーンを撮り終えた直後、警察が逮捕しにくる。
政府は「雨さえも」自分たちから奪おうとしている。という悲痛の叫び。
ダニエルの娘が暴動に巻き込まれ助けてほしいとダニエル妻がコスタに懇願。
セバスチャンは映画撮影のほうが大事だとコスタに諭すのだがコスタは助けに向かい現状を目の当たりに、、、。
一般公開があるとすればやっぱり日比谷のシャンテシネマとかかな?
興味がある方、公開されたらぜひ☆
También la lluvia 2010年 スペイン・フランス・メキシコ 99min
監督 イシアル・ボジャイン
出演 ルイス・トサル、ガエル・ガルシア・ベルナル、エンマ・スアレス
2011年ゴヤ賞助演男優賞、2011年ベルリン国際映画祭パノラマ部門観客賞
ガエルのその髪、、、、 右の方は毛虫みたいな眉が劇中気になって気になって
広いオデコは隠しといてほしーな