songbookの自己回顧録

「教えて!goo」で見つめてきた自分自身と、そこで伝えられなかったことを中心につづってきましたが、最近は自由なブログです

テレビCMよ、何をやっている!?今こそお礼を!

2011-05-05 09:00:53 | マスコミ関係
 前回の補足になります。

 日本が戦争までと、戦後で最も変わったことと言えば、海外への協力体制なのかもしれません。

 もちろん戦争までの時代も、日本は海外に積極的に出かけ、多くの活動をしていたようですが、多くは、大東亜帝国論にのっとった、勢力拡大の匂いとともにやっていたものです。
感謝を受けたこともあったかもしれませんが、迷惑をかけたことも多々あったようです。もちろんいろんな理由はあると思いますが、まあ、全体的には、あまり国際的には徳を積んだ結果とはならなかったようです。

 戦後の日本は、結局そこが一番違ったのかなあ、と、今感じます。

 今朝のニュースでは、何とロシアの、劇場占拠テロ事件での協力から、感謝のしるしに本国のオーケストラがやってきたとまで聞きました。

 日本がやってきたことはあながち間違いではなかった、と、行政レベル、政治レベルでも評価してもらっているのです。本当にありがたい話です。

 しかし、手放しでありがたがっていてはいけません。ここからです。

 テレビを見ておりますと、どこもかしこも「頑張れニッポン」です。で、「きっと立ち直る」「日本が一つのチーム」「日本の力を、今こそ」

 それはそれでよいのですが、今、肝心なことを忘れそうで、ちょっと心配しています。

 「ありがとう、世界の皆さん」を、今こそ、もっと大々的にアピールすることです。ちょっと時期を逃していると言えるほど遅いような気さえします。
 「海外旅行へ行く人は、そちらの国の言葉で、日本人です、ありがとうございます、とロゴを打ったTシャツを着て歩こう。」とまで言った人もいます。
 さすがにそこまでは勇気がいりますが、日本が世界の国々に感謝の意を伝えることは大切です。それも、総理から外交官を通じての声明文、と言ったおかみの通達レベルで止めず、多くの人たちの目に留まりやすい形での感謝の表示が必要です。

 国内ならば、CMがその役割を果たすべきでしょう。
 「日本は強い国だから、きっと乗り越えられる」だけでは、どう見たって礼儀不足です。あれほどまでに愛国心アレルギーで君が代、日の丸をあれだけ批判していた国の人の言葉とは思えません。日本の誇りは、まあそれでよろしいが、本当に誇るべきは、礼節を重んじる国、というところではないのですか?

 特にテレビcm。早々に考えていただきたい。私たちの国は、海外の国々に頼りつつ、私たちのできることで力を貸しつつ、そのつながりのバランスの中でしか生き延びることができない国なのです。でも、その中で、信頼という、最も高い徳を積んでいくことが、生きる哲学につながっていくのだと思います。
 話はそれますが、以前沖縄に旅行して琉球の歴史を学んだとき、「ああ、琉球の政策と考え方こそ、今の日本の生き延びる道なのだ」と妙に納得したことを覚えています。現代の日本は、琉球、沖縄の政治学に学んでいるのですね。
コメント
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