5年生のマサ君は、いつも礼儀正しくてよい子です。
時々、ピアノに飽きてくると「もう、帰ります!」と言ったりするのですが、
「そうなの~? じゃあ、さようなら。」と私が言うと
「やっぱり帰りません!」と言って、またよい子になります(笑)
ただ、最近の1ヶ月は、ガソリンスタンドのことで頭がいっぱいのようで、
1回弾く度に、ガソリンスタンドの話しをし始めます。
例えば~「マサ君、もう一度、右手を弾いてください。」と私が言うと、
マサ君は 「エネ◯スに行って、レシートもらったんだ~」
と言って、ガソリンスタンドのレシートを、大切そうに眺めたりしています。
私は「あら~そうなのね~ 良かったね~。 じゃあ、右手を弾いてね。」
と、サラリとかわします。
6月22日放送の、あさイチ(NHK)で、
ABA(応用行動分析)の先生が仰っていたのですが、
療育の場合、主導権を譲らないことが大事なのだそうです(6月23日の記事)
今までの私は、つい生徒さんの話しに耳を傾けていました。
しかし、耳を傾けると、生徒さんは、どんどんと自分のペースに持っていこうとします。
一旦軌道が外れてしまうと、元に戻すのは非常にエネルギーが要りますので、
大きく軌道が外れないうちに、こちら(指導者)のペースに戻すのが大事なのだと思います。
とはいえ、生徒さんにとって、レッスンの合間のちょっとした息抜きも大切な気がします。
そのあたりの匙加減が難しく、まだまだ修行中だな~と思う、ららみ先生です。