Men's wear      plat du jour

今日の気分と予定に、何を合わせますか。 時間があれば何か聴きましょう。

オーケストラ・ハーロウ + カプリ島

2009-11-21 | Others
 本日は、Orchestra Harlowの1972年の作品「Tribute to Arsenio Rodriguez」。キューバ出身の偉大な音楽家として尊敬を集める、アルセニオ・ロドリゲスへのトリビュート盤です。

歌手は若きイスマエル・ミランダ、緊張感を湛えたハイ・トーン・ヴォイスで溌剌と歌いまくってます。ラリー・ハーロウは、キューバで勉強して感覚を獲得したそうですが、ブルース・R & Bにおけるジョニー・オーティスのような存在でしょうか。



ある年の八月にカプリ島へ行きました。ナポリに滞在して、宿泊先のパルテノペ通りからぶらぶら歩いて15分くらいだったでしょうか、モーロ・ベヴェレッロ港から船でしばし。

島に着くと、ケーブル・カーですぐ頂上広場へ行き、道なりに進むとだいぶ人ごみも解消され、ル・コルビュジェのデザインした部屋が残るというホテルのある、トラガラ岬に来るころには視界も開けます。

そこからは、素晴らしい眺望の連続で、さらに緩いアップ・ダウンを進むと、私たち以外歩いて来る人もいません。海抜30mくらいでしょうか海岸線にそって作られた遊歩道をどんどん行くと、沖を行く大小のヨットが何とも言えない紺碧の上を滑るように走ります。

その先に突き出した地形に、へばりつくような不思議な建物がありました。近づいて解りました、ジャン=リュック・ゴダールの映画「軽蔑」に使われたマラパルテ邸だったのです。

こんな所にあったのかと邸を眺めて休憩し、また絶景・奇岩に歓声をあげながら進むと、「本日の一枚」の中の『No Me Llores』が、なぜか意味も解らないのに聴こえてきました。つよい日射しと曲のテンポが合ったものか。

因みに、この人気のないきれいな遊歩道を歩いていてすれ違った人は3組くらい、頻繁にトカゲが出没しましたが、ヘビがいないからかなとか思いながら2時間程歩きました。

そろそろ休みたいと思う頃、ミシュランで見たDa Toninoという店に着きました。驚いたことに、雛にも稀なと言いますか、イタリア全州かと思うワインが用意されておりメニューも食べた物はみなおいしい。
庭のよしず張りの下でゆっくり食事をし、昼にしては多めの土地のワインをいただいていると、遠くへ来ていることも忘れました。

帰りに親切にしてくれた店の御婦人に、「この綺麗な声の鳥は、何という名ですか。」と聞くと答えは「鳥」。白い看板猫みたいなのがいたので、名前を尋ねると「白」。どこまでも長閑なのどかな昼下がりでした。




シャツが青ギンガム・チェックに、青ベースのタイで青を補強したせいか、画像全体が青っぽくなりました。

話題と着せている物がちぐはぐになってしまいましたが、御容赦ください。画像を撮る時ランダムにレコードを置いていったら、こうなってしまいました。

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