中学入試・算数の小部屋

中学入試に出される算数の問題は、一般の人にとっても、なかなか良くできた脳トレです。

2009年武蔵中学校入学試験問題。算数4番。解き方。

2016年08月15日 | 中学受験算数・解き方
(1)
どんな組み合わせがあるのか、見やすく書き出してみましょう。
5個の合計が重くなる順番に書き出していきます。

A(大) B(中) C(小)
3個   1個   1個
2個   2個   1個
2個   1個   2個
1個   3個   1個
1個   2個   2個
1個   1個   3個

あれあれ、「5通りの重さががあることがわかりました」と問題文に書いてありますが、組み合わせは6通りありますね。
この中のどれか2つの組み合わせは同じ重さだということです。

比べにくいので、最初に1個ずつをそれぞれの袋にいれてしまったと考えて、残り2個の入れ方だけを比べてみましょう。

A(大) B(中) C(小)
2個   0個   0個
1個   1個   0個
1個   0個   1個
0個   2個   0個
0個   1個   1個
0個   0個   2個

こうして比べてみると、3番目と4番目では、どちらが重くなるのか分からないですね。
つまり、この2種類の組み合わせは同じ重さの可能性があるということです。
すると、この2種類が同じ重さだと考えないと、重さが5通りということにならないと分かります。
つまり同じ重さになるのは(2、1、2)と(1、3、1)です。

答え(2,1,2)と(1,3,1)


(2)
重い順に、それぞれの組み合わせに記号を付けましょう。

A(大) B(中) C(小)
3個   1個   1個・・・・・(1番目)
2個   2個   1個・・・・・(2番目)
2個   1個   2個・・・・・(3番目)
1個   3個   1個・・・・・(3番目)
1個   2個   2個・・・・・(4番目)
1個   1個   3個・・・・・(5番目)

2番目の合計は79g
4番目の合計は71g

ここで3番目の重さが2種類あることにも注目しましょう。
2個   1個   2個・・・・・(3番目)
1個   3個   1個・・・・・(3番目)
この2種類が同じ重さです。
つまり
1個   0個   1個・・・・・(3番目)
0個   2個   0個・・・・・(3番目)
この2種類が同じ重さです。
このことから次のことが分かります。
A1個とC1個の合計と、B2個が同じ重さ。

AとCの平均はBと等しい。

AとBとの差、BとCとの差は等しい。

そこで、AとBとの差=BとCとの差=【1】とすると、それぞれの玉の重さは次のように、一番軽いCを基準にして表すことができます。

C1個の重さ=C
B1個の重さ=C+【1】
A1個の重さ=B+【1】=C+【2】


これを使って79gとなる組み合わせから式を作ってみましょう。

 A2個+B2個+C1個
=(C+【2】)×2+(C+【1】)×2+C×1
=C×2+【2】×2+C×2+【1】×2+C×1
=C×5+【4】+【2】
=C×5+【6】・・・・・これが79gと等しい。

次に71gとなる組み合わせからも式を作ります。

 A1個+B2個+C2個
=(C+【2】)×1+(C+【1】)×2+C×2
=C×1+【2】×1+C×2+【1】×2+C×2
=C×5+【2】+【2】
=C×5+【4】・・・・・これが71gと等しい。

2つの式を比べてみます。
C×5+【6】=79g
C×5+【4】=71g

ここから、
【6】-【4】=79g-71g
【2】=8g
【1】=4g

さらに【4】=16gですから、
C×5=71g-16g
C×5=55g
C=11g

B=11+4=15g
A=15+4=19g

答え A19g B15g C11g


別解
A1個+C1個=B2個を使って消去算として考える方法。

79g=A×2+B×2+C×1・・・・・(式あ)
71g=A×1+B×2+C×2・・・・・(式い)

(式あ)にB×2=A+Cを代入して
79g=A×2+A×1+C×1+C×1
79g=A×3+C×2・・・・・(式う)

(式い)にB×2=A+Cを代入して
71g=A×1+A×1+C×1+C×2
71g=A×2+C×3・・・・・(式え)

(式う)×2より
158g=A×6+C×4・・・・・(式お)
(式え)×3より
213g=A×6+C×9・・・・・(式か)

(式か)-(式お)より
55g=C×5
これより、C=11g

(式う)にC=11を代入して、A=(79-22)÷3=19
A+C=B×2なので、B=(11+19)÷2=15

答え A19g B15g C11g


1998年筑波大学附属中学校入学試験問題。算数5番。解き方

2016年02月26日 | 中学受験算数・解き方
4321から369の倍数を引くと、□の数が求められます。
□の数は、1,2,3,4の数からできている4桁の数ということですから、1の位の数も1か2か3か4です。
一方、369の1の位は9ですが、9の倍数の1の位には全ての数が出てきますから、369の何倍の数を引けば、□の数の1の位が1か2か3か4になるかと考えます。
つまり、369の倍数の1の位がいくつならば□の数の1の位が1~4のどれかになるかと考えていくのです。

(4321-9)の1の位の数=2(OKです)
次に進みます。
4321-369=3952(NGです)
一応4桁全てを書きましたが、解く時は、10の位に5が出た時点でNGと分かりますね。

(4321-8)の1の位の数=3(OKです)
次に進みます。
369×2=738
4321-738=3583(NGです)
これも10の位が8ですから、その時点でNGと分かりますね。

(4321-7)の1の位の数=4(OKです)
次に進みます。
369×3=1107
4321-1107=3214(OKです)

答え 3214

四谷大塚6年夏期講習・講習会判定テスト第2回・2番(6)・解き方

2015年11月10日 | 中学受験算数・解き方
この形から、台形を思い浮かべるのは自然だと思います。
台形の面積として求めるのが普通でしょうか。

求める図形をN番目としてみましょう。
すると、一番上の段の個数はN個となるので、
合計の個数は次の式で表せます。

〔N+{N+(Nー1)}〕×N÷2
(上底+下底)×高さ÷2の式と比べて理解してください。
{N+(N-1)}の部分が下底にあたります。

この式を整理していきましょう。
(N+2×N-1)×N÷2
これが117個なので次の式ができます。

(N+2×N-1)×N=117×2

さらに整理してみましょう。

(3×N-1)×N=234

ここで234を素数の積で表してみます。
234=2×3×3×13

(3×N-1)×N=2×3×3×13
この式から
26×9を見つけ、N=9と求められます。

四谷大塚が配布した解説の式はこの解き方をコンパクトにしたものでしょう。
でも、とても分かりづらいですね。

そこで、別の解き方がないか、考えてみましょう。
例えば4番目の形は次のように見ることができます。

○○○○
○○○○●
○○○○●●
○○○○●●●

つまり左側の白石の部分は4×4(4の平方数)
右側の黒石の部分は1+2+3(1から3までの合計、つまり3までの三角数)
と考えられます。

だから、求める図形は
Nの平方数と
(N-1)までの三角数の合計となります。

三角数というのをもっと詳しく知りたい人は、日能研ブックスの「算数ベストチェック」の52ページを読んでください。

117に近い平方数をみつけていきましょう。
100=10×10
三角数は(1+9)×9÷2=45
100+45=145
だから、これは当てはまりません。

次は
81=9×9
三角数は(1+8)×8÷2=36
81+36=117
あ~、ピッタリですね(^o^)

これなら簡単に、しかも短時間で求められると思います。

なお、45の一つ前の三角数を求める時は、45-9と計算するともっと速いですね。
意味は分かりますね。
1から9までの合計から9を引けば1から8までの合計になります。

答え 9番目

2015年土佐塾中学校入学試験問題(県外Ⅱ)。算数2番。解き方。

2015年03月26日 | 中学受験算数・解き方
(1)
A、B、Cについて、連比で合わせましょう。
Aを6と9の最小公倍数の18にします。
Bは10,Cは3になります。
A:B:C=18:10:3です。
実際の年令はBが40才ですから、Cは3×(40÷10)=12で、
12才となります。

答え 12才

(1)別解
A:40=9:5
からAの年令を求めても良いですね。
A=40÷5×9=72才

次にAとCから比例式を作ります。
72:C=6:1
C=72÷6×1=12


(2)
Aも同じように現在の年令を求めておきます。
18×4=72で、72才です。
4:1になるのは【1】年後としましょう。
(72+【1】):(12+【1】)=4:1
二人とも同じだけ年を取るので、差は変わりません。
72-12=60
この60が、4:1の差の3に等しくなればよいので、60÷3=20
すなわち、Cが20才になったときが4:1になるときです。
【1】=20-12=8

答え 8年後

(2)別解
(72+【1】):(12+【1】)=4:1
の式に、内項の積=外項の積を使う方法もあります。
(12+【1】)×4=(72+【1】)×1
式を整理します。
48+【4】=72+【1】
【3】=24
【1】=8


(3)
現在のAとBとの年令の和は72才+40才=112才
これも(2)と同じように解いていきます。
AとBの年令の和が、Cの年令の6倍になるのは、今から【1】年後とします。
ここで(2)と違うのは、AとBの和は、【1】年後には【2】増えるということです。
分かりますね、二人だからです。
一方、Cが増えるのは【1】です。
式を作りましょう。
(112+【2】):(12+【1】)=6:1
ここでは、内項の積=外項の積を使ってみましょう。
(12+【1】)×6=(112+【2】)×1
式を整理します。
72+【6】=112+【2】
【4】=40
【1】=10

答え 10年後

2014年中学入試算数・東京農業大学第一高等学校中等部・第2回試験・1番(3)・解き方

2014年11月25日 | 中学受験算数・解き方
「ある小数」を10倍して小数第1位を四捨五入すると49になるのですから、四捨五入して49になる小数の範囲を求めましょう。

48.5以上49.5未満です。

それぞれ10で割ってもとの小数の範囲を求めます。

48.5÷10=4.85以上
49.5÷10=4.95未満

また、9倍して小数第1位を四捨五入すると45になるのですから、こちらも四捨五入して45となる小数の範囲を求めましょう。

44.5以上45.5未満です。

それぞれ9で割ってもとの小数の範囲を求めます。

44.5÷9=4.9444・・・・以上
45.5÷9=5.0555・・・・未満

ここまでで、求める「ある小数」の範囲が全てそろいました。

小さい順に書き並べてみましょう。

4.85以上
4.9444・・・・以上
4.95未満
5.0555・・・・未満

この全てを満たすのが求める小数ですから、「ある小数」の小数第2位の数字は4です。

答え 

予習シリーズ6上9回基本問題1(1)の類似問題・解き方

2014年08月14日 | 中学受験算数・解き方
和が12になる3つの数字の組み合わせを書き出すと、次のようになります。
このとき、思いつきで書き並べたら抜けが出やすいのは言うまでもありません。
ですから、大きい数順に並べるというルールで書き出していきましょう。

(9,3,0)
(9,2,1)
(8,4,0)
(8,3,1)
(8,2,2)
(7,5,0)
(7,4,1)
(7,3,2)
(6,6,0)
(6,5,1)
(6,4,2)
(6,3,3)
(5,5,2)
(5,4,3)
(4,4,4)

数字の組み合わせは以上です。

次にこれらの組からそれぞれ何通りの3桁の数ができるかを考えていきます。

(9,3,0)からは930,903,390,309の4つの数ができます。これは積の公式を使って、2×2×1=4と求めることもできます。
百の位に0は使えないので2通り。十の位は残り2つの数のどちらでも良いので2通り。一の位は残りの数字一つですから1通りという意味です。これらの自由な組み合わせで3桁の数ができるので、それぞれの数字を掛け合わせるのです。これが積の公式の意味です。
ということで、4通り。

(9,2,1)にも積の公式を使いましょう。3×2×1=6です。
9も2も1もどの位でも使えるので、この式となります。
ということで6通り。

(8,4,0)は数字の構成は(9,3,0)と同じですから、4通り。

(8,3,1)は数字の構成は(9,2,1)と同じですから、6通り。

(8,2,2)は、8がどの位に来るかで考えれば良いです。ですから3通りです。
念のために書いておくと、833,383,338の3通りということです。

(7,5,0)は数字の構成は(9,3,0)と同じですから、4通り。

(7,4,1)は数字の構成は(9,2,1)と同じですから、6通り。

(7,3,2)は数字の構成は(9,2,1)と同じですから、6通り。

(6,6,0)は0があり、同じ数字があるというやっかいな組みなので、書き出しで求めます。660と606の2つですから、2通り。

(6,5,1)は数字の構成は(9,2,1)と同じですから、6通り。

(6,4,2)は数字の構成は(9,2,1)と同じですから、6通り。

(6,3,3)は数字の構成は(8,2,2)と同じですから、3通り。

(5,5,2)は数字の構成は(8,2,2)と同じですから、3通り。

(5,4,3)は数字の構成は(9,2,1)と同じですから、6通り。

(4,4,4)は444以外の数はできないのは説明するまでもないでしょうから、1通り。

以上を足し合わせます。

6通り×7+4通り×3+3通り×3+2通り+1通り=66通り

答 66通り

2014年中学受験算数問題・鴎友学園女子中学校・第1回試験・3番〔解き方)

2014年05月13日 | 中学受験算数・解き方
(1)
÷30=0余り3
×3)÷30=÷30=0余り9
(3×3×3)÷30=(×3)÷30=27÷30=0余り27
(3×3×3×3)÷30=(27×3)÷30=81÷30=2余り21
(3×3×3×3×3)÷30=(81×3)÷30=243÷30=8余り3

これで答は3と分かります。

答 3

(2)
(1)の式を上から順に見ていくと、上の式の割られる数を順に3倍していっているということがつかめます。
ということは、答や余りも3倍すればよいということです。
(1)の4行目の式の答は「2余り21」です。
これを3倍すると、「6余り63」です。
ところが、30で割った余りを求めるのですから、63の中にも30が2個入っているので、「6余り63」は「8余り3」と整理できます。
すると、次の計算の答はどうなるでしょう。
「8余り3」を3倍すると、「24余り9」です。
これは余りが30以下なのでこのままで大丈夫ですね。

以下、各式の余り自体を順に3倍して、30で割った余りについて考えていけば良いので書き出してみましょう。

「24余り9」 3倍して「72余り27」
次からは余りだけ考えていきます。
27×3=81 81÷30=2余り21

ここまで分かったら、改めて余りについてだけ書き出してみましょう。

書き出す手順は次の順番です。
3の個数→仮の余り→「仮の余り÷30」の結果→本当の余り

1個→3→0余り3→3
2個→3×3=9→0余り9→9
3個→9×3=27→0余り27→27
4個→27×3=81→2余り21→21
5個→21×3=63→2余り3→3
6個→3×3=9→0余り9→9

さあ、これで規則性がみつかりました。
4個で1周期ですね。
50÷4=12余り2
余り2ですから、上の表より9と分かります。

答 9

ただし、実際の試験会場ではここまで考えている余裕がないかもしれません。
どんどん計算していっても規則性は見つけられたと思います。
計算がしっかり出来るなら、それで充分かもしれませんね。



2014年中学入試問題算数・栄東中学A・4番・解説

2014年01月26日 | 中学受験算数・解き方
(1)
(5+8)×(8-5)=13×3=39
答え 39

(2)
33=33×1
この場合、(十の位の数と一の位の数の和)を33にはできないのでありえません。

33=11×3
和が11で差が3ですから、和差算により、(11+3)÷2=7 11-7=4
二つの数は7と4ですから
答え 47 74

(3)
次のように分類して考えましょう。
「和か差が0か7の倍数になれば【A】が7の倍数になる」ということに気づけるかがポイントです。
2つの数をまず書き出していきます。
その数からもとのAにあたる数が一つしかできない場合と二つできる場合があります。

(その1)差が0の場合
1,1
2,2
3,3
4,4
5,5
6,6
7,7
8,8
9,9

それぞれの組みから一つずつの数しか作れないので、この場合は9個

(その2)差が7の場合
9.2
8,1
7,0

7,0からは70しか作れませんが、その他の組は二つずつできるので、この場合は5個

(その3)和が7の場合
0,7・・・これは(その2)の7,0と同じなので省く。
1,6
2,5
3,4

それぞれの組から二つずつできるので、この場合は6個

(その4)和が14の場合
9,5
8,6
7,7・・・これは(その1)に含まれるので省く。

それぞれの組から二つずつできるので、この場合は4個

以上の4つの場合を合わせます。
9+5+6+4=24

答え 24個





2013年中学入試算数・桜蔭中学校1番(2)・解き方

2013年10月26日 | 中学受験算数・解き方
Aさんは6日で1周期、Bさんは5日で1周期です。
最小公倍数の30日が大きな1周期となります。

この大きな1周期で何個の製品ができるでしょうか。
大きな1周期の中に、Aさんは5周期、Bさんは6周期入っています。
Aさんが作る分は次のとおりです。
25個×5日×5周期=625個
Bさんが作る分は次のとおりです。
30個×4日×6周期=720個
二人合わせると1345個となります。

では、次に、10000個作るには何周期かかるか考えましょう。
10000個÷1345個=7周期あまり585個
7周期で、あとは半端が585個ということです。

この585個に何日かかるかを求めるのがすこし大変かも。
様々なアプローチがあると思いますが、ここは地道に考えてみましょう。

1日目Aさん(25個)Bさん(30個)合計(55個)累計(55個)
2日目Aさん(25個)Bさん(30個)合計(55個)累計(110個)
3日目Aさん(25個)Bさん(30個)合計(55個)累計(165個)
4日目Aさん(25個)Bさん(30個)合計(55個)累計(220個)
5日目Aさん(25個)Bさん(やすみ)合計(25個)累計(245個)
6日目Aさん(やすみ)Bさん(30個)合計(30個)累計(275個)
7日目Aさん(25個)Bさん(30個)合計(55個)累計(330個)
8日目Aさん(25個)Bさん(30個)合計(55個)累計(385個)
9日目Aさん(25個)Bさん(30個)合計(55個)累計(440個)
10日目Aさん(25個)Bさん(やすみ)合計(25個)累計(465個)
11日目Aさん(25個)Bさん(30個)合計(55個)累計(520個)
12日目Aさん(やすみ)Bさん(30個)合計(30個)累計(550個)
13日目Aさん(25個)Bさん(30個)合計(55個)累計(605個)

この部分は表のようなものにまとめてしまえば、もっと簡単にできます。
ここは理解しやすいように少していねいに書いてみました。

さて以上より、半端の13日目に10000個目ができると分かります。
つまり合計の日数は次のとおりです。
30日×7周期+13日=223日

4月1日から開始していますから、4月223日ということです。
これが実際には何月何日になるのか。
ここからも地道に行きましょう。

223日-30日=193日(5月193日)
193日-31日=162日(6月162日)
162日-30日=132日(7月132日)
132日-31日=101日(8月101日)
101日-31日=70日(9月70日)
70日-30日=40日(10月40日)
40日-31日=9日(11月9日)

曜日も求めましょう。
223日÷7日=31週間あまり6日
火曜日から始まって6日あまりましたから、
火・水・木・金・土・日ということで、日曜日と分かります。

答え (11)月(9)日(日)曜日



公倍数に関する文章題(複数の花火の打ち上げ回数と音の回数)・解説

2013年08月26日 | 中学受験算数・解き方
各設問に取りかかる前に、それぞれの花火の、最後の1発が何分後に聞こえるかをまず考えます。
「概要」で述べたように、植木算の考え方で求めます。

Aの花火
2分×(50-1)=98分後

Bの花火
3分×(50-1)=147分後

Cの花火
5分×(50-1)=245分後

では順に各設問を解いていきましょう。

(1)
Aは2分ごと、Bは3分ごとに聞こえるので、2と3の最小公倍数ごとに聞こえるということです。
最小公倍数は6なので6分ごとに聞こえます。
Aが先に終わるので、Aの最後の音が聞こえるまでの98分間について考えます。
98分÷6分=16あまり2分
植木算の考え方から、聞こえるのは16+1=17回です。
答え 17回

(2)
(1)と同様に解き進めます。
2と5の最小公倍数は10なので、10分ごとに同時に聞こえます。
Aが先に終わるので98分までについて考えます。
98分÷10分=9あまり8分
植木算の考え方から、聞こえるのは9+1=10回です。
答え 10回

(3)
(1)(2)と同様に解き進めます。
3と5の最小公倍数は15なので15分ごとに同時に聞こえます。
Bが先に終わるので147分までについて考えます。
147分÷15分=9あまり12分
植木算の考え方から、聞こえるのは9+1=10回です。
答え 10回

(4)
2と3と5の最小公倍数は30なので30分ごとに3発が同時に聞こえます。
Aが最初に終わるので98分までについて考えます。
98分÷30分=3あまり8分
植木算の考え方から、聞こえるのは3+1=4回です。
答え 4回

(5)
それぞれの花火について、次のような分類をしておくと分かりやすいです。

まずAについて考えてみましょう。
AとBが同時に聞こえる回数・・・17回
AとCが同時に聞こえる回数・・・10回
3発同時に聞こえる回数・・・4回【答えア】
以上より次のことが分かります。
AとBだけが同時に聞こえる回数・・・17-4=13回【答えイ】
AとCだけが同時に聞こえる回数・・・10-4=6回【答えウ】
さらに次のように考えます。
Aだけが聞こえる回数・・・50-(4+13+6)=27回【答えエ】

Bについても同じように考えていきます。
AとBが同時に聞こえる回数・・・17回
BとCが同時に聞こえる回数・・・10回
3発同時に聞こえる回数・・・4回【答えア】
以上より次のことが分かります。
AとBだけが同時に聞こえる回数・・・17-4=13回【答えイ】
BとCだけが同時に聞こえる回数・・・10-4=6回【答えオ】
さらに次のように考えます。
Bだけが聞こえる回数・・・50-(4+13+6)=27回【答えカ】

Cについても同じように考えていきます。
AとCが同時に聞こえる回数・・・10回
BとCが同時に聞こえる回数・・・10回
3発同時に聞こえる回数・・・4回【答えア】
以上より次のことが分かります。
AとCだけが同時に聞こえる回数・・・10-4=6回【答えウ】
BとCだけが同時に聞こえる回数・・・10-4=6回【答えオ】
さらに次のように考えます。
Cだけが聞こえる回数・・・50-(4+6+6)=34回【答えキ】

以上をまとめます。
(その1)1発の花火だけが聞こえる回数
【エ】+【カ】+【キ】=27+27+34=88回

(その2)2発の花火だけが同時に聞こえる回数
【イ】+【ウ】+【オ】=13+6+6=25回

(その3)3発の花火が同時に聞こえる回数
【ア】=4回

88+25+4=117

答え 117回

2013年中学入試算数・雙葉中学校5番・解説

2013年04月16日 | 中学受験算数・解き方
持っている金額と使った金額とを比較していきましょう。

初めの所持金。
130000円

使った金額(その1)。
250ドル

使った金額(その2)。
540ユーロ

残った所持金。
47284円

使った金額の合計を円で求めましょう。
130000円-47284円=82716円

つまり、使った金額について考えると次のようになります。
250ドル+540ユーロ=82716円

ドルとユーロについては問題文中に次のように書いてありました。
1000ドル=768ユーロ

ユーロと円の関係を問われているので、使った金額のうちの250ドルをユーロに直しましょう。
250ドルは1000ドルの四分の一なので、768ユーロ÷4=192ユーロ
つまり
250ドル=192ユーロ

使った金額の合計をユーロだけで表すと次のようになります。
192ユーロ+540ユーロ=732ユーロ
これが82716円と等しいので、1ユーロが何円かを出すには次の計算をします。

82716÷732=113

答え
113円

2013年中学入試算数・渋谷教育学園幕張中学校2番・解説

2013年02月06日 | 中学受験算数・解き方
(1)
二人の所持金の流れをチャートのようにまとめてみましょう。

真一        和子
4000円     4000円(初めの所持金)
-500円     -500円(初めのきっぷ代)

3500円     3500円(きっぷを買った後の所持金)
-2200円    -1100円(最初の買い物)

1300円     2400円(最初の買い物をした後の所持金)
-400円     -400円(昼食代)

900円      2000円(昼食後の所持金)
-550円     -1100円(次の買い物)

350円      900円(中央駅にもどった時の所持金)

以上の結果から、中央駅にもどった時、真一君は350円しか持っていなかったので150円足りないと分かります。
和子さんから借りた金額は150円です。
答え150円


(2)
この問題でのポイントは、最後に二人の合計金額を考えるということです。
では、チャートを作ってみましょう。
なお、最初の買い物の金額を〔1〕や〔2〕、次の買い物の金額を《1》や《2》と表します。〔2〕は〔1〕の2倍の金額という意味です。

真一         和子   
4000円      4000円
-500円      -500円(初めのきっぷ代)

3500円      3500円
-〔2〕       -〔1〕(最初の買い物)

3500円-〔2〕  3500円-〔1〕
-400円      -400円(昼食代)

3100円-〔2〕  3100円-〔1〕
-《1》       -《2》(次の買い物)

中央駅にもどった時の所持金について確認します。
真一
3100円-〔2〕-《1》

和子
3100円-〔1〕-《2》

二人の所持金の合計は次のようになります。
6200円-〔3〕-《3》

ここで、この問題では、真一くんが最初の買い物に使った金額を最大にした場合いくらかと問われているので、最後の式の中の、〔3〕をなるべく大きくするということです。
つまり二人の最後の所持金は最小にするということです。
二人で500円のきっぷが2枚買えれば良いので、最小の所持金の合計は1000円となります。
そこで次の式が作れます。
6200円-〔3〕-《3》=1000円
式を整理すると次のようになります。
5200円=〔3〕+《3》
5200÷3=1733.3・・より
1733.3・・円=〔1〕+《1》

〔1〕を最大にするには、《1》を最小にすれば良いのです。
問題に「どちらの店でも2人はそれぞれ500円以上の買い物をしました」とあるので、《1》=500円となります。

1733.3・・-500=1233.3・・
つまり
〔1〕=1233.3・・
となります。
ここで真一くんは最初の買い物に〔2〕使ったので
1233.3・・×2=2466.6・・
となります。
真一くんが最初の買い物に使った金額は整数なので2466円です。
答え2466円

割合の数の入った式の処理が分からなくなったら、上皿天秤のイメージを使ったり、線分図を使ったりすれば、つかみやすくなります。





     

1997年中学入試算数・駒場東邦中学校1番・解説

2013年01月20日 | 中学受験算数・解き方
第1グループ(1,3,8)合計12
第2グループ(2,4,12)合計18
第3グループ(3,5,16)合計24
第4グループ(4,6,20)合計30
第5グループ( , ,  )
第6グループ(6,8,28)
・・・・・・・
・・・・・・・

この数列の規則を見てみましょう。
左の数はグループ番号と同じ。
中の数は左の数+2
右の数は(グループ番号+1)の4倍


(1)解き方

以上より、聞かれているのは第5グループなので、
答え(5,7,24)


(2)解き方

右の数が最初に3桁になります。
100÷4=25
25-1=24
第24グループに初めて3桁の数(100)が出てきます。
答え 24番目


(3)解き方

各グループの合計を見てみると、第Nグループの合計は
(N+1)×6と表せます。
180÷6=30
30-1=29
第29グループと分かるので、
答え(29,31,120)


(4)解き方

3桁の整数だけで作られているグループについて考えてみます。

最初のもの
最後に3桁になるのは左の数なのでそこから求めます。
第100グループ(100,102,404)合計606

最後のもの
最初に3桁から4桁に変わるのは右の数なのでそこから求めます。
999÷4=249あまり3なので
第248グループ(248,250,996)合計1494

以上より等差数列の和の公式によって求められます。
(606+1494)×149÷2=156450
答え 156450


2012年中学入試算数・八雲学園中学校第1回・2番(7)・解説

2012年09月11日 | 中学受験算数・解き方
最もシンプルなのは問題の通りに書き出してみることでしょうか。
容器Aと容器Bの容積の差は120立方センチメートルという条件が与えられていますが、Aだと7はい目の途中、Bだと12はい目の途中でいっぱいになるのですから、Aの方が容積が大きいと分かりますね。
ですから、A1はいを、(B1はい+120立方センチメートル)と考えます。〔条件1〕

水そうの容積について、問題文から、次の二通りに表せます。

まず一つ目の表し方。
容器Aの7はい目に100立方センチメートル残ることから
A7はい-100立方センチメートル
となります。
これは〔条件1〕により、次のように置き換えられます。
A7はい=B7はい+120立方センチメートル×7なので
(B7はい+120立方センチメートル×7)-100立方センチメートル
整理しましょう。
B7はい+840立方センチメートル-100立方センチメートル
B7はい+740立方センチメートル〔条件2〕

次に二つ目の表し方。
容器Bの12はい目に160立方センチメートル残ることから
B12はい-160立方センチメートル〔条件3〕

〔条件2〕と〔条件3〕はどちらも水そうの容積を表していますから等しいです。
つまり
B7はい+740立方センチメートル=B12はい-160立方センチメートル
線分図に表してみましょう。

180立方センチメートル×12-160立方センチメートル=2000立方センチメートル
答え2000立方センチメートル

このほか、面積図によって解くのも良いやり方だと思います。


2012年中学入試算数・法政大学中学校6番・解説

2012年08月06日 | 中学受験算数・解き方
3人乗りのリフトと4人乗りのリフトが同じ10秒間隔で同時にスタートするということをしっかりつかんでおきましょう。

(1)
使った台数の比は、3人乗りと4人乗りですから、逆比で4:3です。
出発した瞬間に着目して考えます。
3人乗りリフトだけを使った場合と4人乗りリフトだけを使った場合の、合計時間の差を求めます。12分-10分=2分です。
これはそれぞれのリフトが1台目から最後まで出発するのに掛かった時間の差でもあります。
2分=120秒なので、120÷10=12を計算します。
3人乗りのリフトは4人乗りのリフトより12台多く使ったと分かります。
4:3の差が実際には12台なので、3人乗りのリフトの合計台数は12台×4=48台です。
3人×48=144人
答え 144人

(2)
3人乗りのリフトは48台使ったので、スタートに掛かった時間の合計を求めます。
1台目がスタートしてから48台目がスタートするまでの時間を求めるには、植木算の考え方が必要です。
10秒×(48-1)=470秒=7分50秒
この時間と12分との差が、最後の1台が出発してから山頂に着くまでに掛かった時間です。
12分-7分50秒=4分10秒
さて、ここでは3人乗りと4人乗りリフトを同時に使う場合について問われています。
ですから7人乗りのリフトを使うと考えていきましょう。
144人÷7人=20余り4人
余りの4人は4人乗りリフト1台にのるので、合計21台分を使えば良いと分かります。
出発に掛かる時間を求めます。
10秒×(21-1)=200秒=3分20秒
これに最後の1台の山頂までの時間を足せば答えです。
3分20秒+4分10秒=7分30秒
答え 7分30秒