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中学入試・算数の小部屋

中学入試に出される算数の問題は、一般の人にとっても、なかなか良くできた脳トレです。

2011年中学入試・浦和明の星中学・算数解答解説(速報)

2011年01月16日 | 中学受験算数・解き方
問題と答えはネット上に公開されているのでそちらを参照のこと。

これからの受験への準備に活用してもらうため、ヒントや目の付け方を載せました。


(1)計算問題・基本
(2)通過算・基本
(3)アの上の空白とイの上の空白との面積比は相似を活用すれば3:1と分かります。アの上の空白は4×4-10=6(平方センチ)です。
(4)Aが6ならBは2か3。Aが4ならBは2。ところがCDは3か5しかありえないので、Bは2と分かります。
(5)線分図が活用できますね。
(6)つるかめ算。100グラム当たりの量をもとに面積図。
(7)36400円-2800円=33600円 33600円÷100円=336 人数は336の約数で29以上の数。なぜなら2800円(28枚)余ったから。次に2800円÷10円=280 人数は280の約数で41以上の数。なぜなら400円(40枚)余ったから。
(8)5秒単位で60秒の数直線を書き、各歯車の隠れる時間に線を引いてみましょう。


(1)等積変形を使った「長方形中の1点と4つの頂点から作られる4つの三角形は向かい合うもの同士の面積の和が長方形の半分になっている」という知識があれば簡単。
(2)和差算。和が300(平方センチ)。差が60(平方センチ)。
(3)辺の比の基本。(2)の結果より三角形OBCの高さがABの3/5と分かります。三角形SBCの高さはABの1/2。三角形OBCの高さ:三角形SBCの高さ=OB:SB


「同じ時間に進む距離の比=速さの比」を使います。
(1)丸1 明子さん:歩道=60(メートル):(60-15)(メートル)
(1)丸2 明子さん:歩道+父=(60-17-13)(メートル):60(メートル)
(2)(1)で分かった比の数をそのまま2人の秒速として計算してしまえば楽。父がBに来たときの2人の距離は20メートル。父がCに来たときの2人の距離は17メートル。3メートル縮まるのに何秒かかるかを考えます。


(1)5分で10センチ×20回=200センチ=2メートル進む。10分休むから、55分÷(5分+10分)=3余り10分 この余りに注意すること。 余りの10分のうち最初の5分でまた2メートル進んでいます。
(2)丸1 植木算の考え方。20回ジャンプしたということは途中の休みは19回。だから2センチ×19回=38センチ戻されます。200(センチ)-38(センチ)=162(センチ)
(2)丸2 丸1より162センチ登っては80センチ下がることの繰り返しになると分かるから、900(センチ)÷(162-80)(センチ)=10余り80センチ この余りの80センチは最後に下がった分と考えれば10回目のジャンプでちょうど900センチ登ったことになります。5分×10回+10分×9回=140分


(1)分かる所から埋めていけば良いですね。
(2)消去算の応用ですが、5つの数の和が15になることも使うのを忘れないように。下のような表を作ると分かりやすいです。
A B ☆ C D (値の和)
1 2 1      12
  1 2 1    ◎
    1 2 1  11
1 4 6 4 1  47
1 1 1 1 1  15

個人的には1(3)(8)、3が面白い問題だと思います。今後の受験の為に、しっかりチェックして欲しいです。





横浜雙葉中学校1997年1番(3)・解説

2010年11月17日 | 中学受験算数・解き方
掛け合わせて360にするということですから、すぐに思いつくのは因数分解ですね。
360=2×2×2×3×3×5
6以下の数字だけ、しかも合計で6個ですから、これが既に一つの答です。

では他の組合せはどう探すのか。

これをもとにすれば良いですね。
例えば2×2=4ですから、2×2を4に置き換えることができます。

「え、でも、そうしたらサイコロ6個に反するよ」
そう思った方は素晴らしい。
こういう条件を見落とさないようにするのは大切です。
でも心配ありません。
サイコロには1という目があるので、減った分、1を加えればよいのです。

ということで、
2×2×2×3×3×5
から
1×2××3×3×5
ができました。

もういちど初めの式を見てみましょう。
2×2×2×3×3×5
他にどこが置き換えられるか。

2×3=6
もありますね。

6を越える数字は作れないので、他にはありません。
(あわてて「2×2×2=8もできるな」などと思わないように)

まとめると、置き換え可能なのは以下の通りとなります。
(色字のところが置き換え可能な部分です)

(もとの式)
2×2×2×3×3×5

(置き換えその1)
2×2×2×3×3×5

2××3×3×5

2×3×3××5

(置き換えその2)
2×2×2×3×3×5

2×2××3×5

2×2×3×5×

(置き換えその3)
2×2×2×3×3×5

××3×5

3××5×

(置き換えその4)
××2×××5

××2×5

2×5××

以上より、答えは次の通り。
(222335)
(123345)
(122356)
(113456)
(112566)


雙葉中学校2010年入試問題・解答解説

2010年06月27日 | 中学受験算数・解き方
与えられた条件が二つあることに気付きましたね。

(一つ目の条件から分かること)
できるだけ多くの本を並べる。

薄い本から並べる。

26冊になり27冊目は並ばない。

1.5cm×10冊+3cm×15冊+7cm×1冊=67cm

残っているのは7cmの本だけなので本箱の幅は67cm以上74cm未満。
(74=67+7)

(二つ目の条件から分かること)
本箱にぴったりに並べると全部で23冊で、そのうち3cmの本は14冊。

3×14冊=42cm
(Bだけの厚さの合計)

67cm-42cm=25cm
74cm-42cm=32cm

残り9冊の合計が25cm以上32cm未満
使える本は7cmか1.5cmの本

ここまで条件が絞り込めたので後は書き出しでOK。
A(7cm)は5冊しかないので、そちらから書いていきます。

7cmの本の冊数 1.5cmの本の冊数 合計の厚さ

5冊(35cm) 4冊(6cm)    41cm
4冊(28cm) 5冊(7.5cm)  35.5cm
3冊(21cm) 6冊(9cm)    30cm→条件通りはこれだけ。
2冊(14cm) 5冊(10.5cm) 24.5cm

合計の厚さは5.5cmずつ薄くなるということから計算で求めた方が速いかもしれませんが、そう大きな違いではないですね。

答え
A(7cm)3冊
C(1.5cm)6冊
  (AとCとの順番を間違えないようにね)
本箱の幅 42cm+30cm=72cm

鴎友学園女子中学2010年(3次)算数5番・解説

2010年02月25日 | 中学受験算数・解き方
1年生、2年生、3年生をそれぞれチームと考えましょう。
チーム1年、チーム2年、チーム3年がそれぞれ仕事をやっていきます。

与えられた条件は次の通り。

(条件A)
チーム1年はチーム2年より6人多い。
(条件B)
チーム3年はチーム2年より4人少ない。
(条件C)
一人あたりの能力を比べると次のようになる。
チーム1年:チーム2年:チーム3年=1:2:2
(条件D)
チーム1年だと8日かかり、チーム2年だと6日かかる。

仕事算として考えられますね。
するとまず基本事項として浮かぶのは日数と1日あたりの仕事量は逆比になるということです。
このことから(条件D)にまず注目します。
チーム1年全体の1日あたりの能力:チーム2年全体の1日あたりの能力=3:4
(掛かる日数の比の逆比です。)
これを(条件E)とします。

(条件E)と(条件C)からチーム1年とチーム2年の人数の比が求められます。
(もっと詳しい説明には面積図を使うと良いです。)
全体の能力÷一人あたりの能力=人数
これを使って人数の比を求めます。
(3÷1):(4÷2)=3:2
それぞれの数字の意味をきちんと確認してくださいね。
さてこの人数の比を(条件F)としましょう。

すると(条件F)と(条件A)からチーム1年とチーム2年の実際の人数が求められます。
比の3:2の差の1あたりが6人ですから、
チーム1年は6人×3=18人
チーム2年は6人×2=12人です。

次に(条件B)よりチーム3年の人数が求められます。
12-4=8人

また仕事全体の量も求められます。
チーム1年で考えれば
1(一人あたりの能力)×18人×8日=144
確認も兼ねチーム2年でも計算してみましょうか。
2(一人あたりの能力)×12人×6日=144
当然、一致しますね。

あとはチーム3年について、計算していけば答が求められます。
144(全体量)÷{2(一人あたりの能力)×8人}=9日

勿論、チーム2年とチーム3年は一人あたりの能力が同じなので、チーム2年とチーム3年の人数を元に、逆比を使って求めるという方法も使えますね。
これだともっと早く答が求められます。
チーム2年とチーム3年の人数の比は12人:8人=3:2ですから
6日×(3/2)=9日

浦和明の星女子中学校2010年1月入試算数5番・解答

2010年02月03日 | 中学受験算数・解き方
(1)
まず得点について考えましょう。

二人の得点の合計を求めます。
カード全体の合計は
(1+7)×7÷2=28

3が残っていますから、28-3=25
これが二人の点数の合計です。

差は15点と与えられていますから、普通の和差算として求められます。

Aさんは大きい方の数字になるので
(25+15)÷2=20
Bさんは小さい方の数字になるので
(25-15)÷2=5


次に持っているカードについて考えます。

二人が持っているカードは次の通りです。
奇数(1、5、7)
偶数(2、4、6)

Bさんが5点で持ち点が少ないですから、Bさんのカードについて考えた方が楽そうですね。
5点になるのは次の2つの場合が考えられます。

〔その1〕5が1枚。
奇数のカードは初めから自分で持っていたことになるので、5の他に2枚の偶数のカードを持っていたことになります。
そうするとAさんも1枚偶数のカードを持っていたことになり、やり取りした後にBさんが5だけを持っているというのはあり得ないと分かります。

〔その2〕1と4が1枚ずつ。
Bさんが1を初めから持っていて、その他に4以外の偶数を2枚持っていたとすると成り立ちます。
即ちBさんの初めに持っていたカードは(1、2、6)
Aさんの初めに持っていたカードは(4、5、7)
やり取りした後は次のようになります。
Aさん(2、5、6、7)
Bさん(1、4)


(2)
【1】はすぐ分かりますね。二人の得点が同じなのですから、その合計は偶数です。

【2】もすぐ分かります。カード全部の合計28も偶数ですから、偶数-偶数=偶数で、残ったカードも偶数です。

次に2人のカードの枚数についてですが、偶数が1枚残っているということは、二人の持っているカードを合わせると偶数2枚、奇数4枚となります。
やり取りした後にこれらを3枚ずつに分けるには、初めからそれぞれが偶数1枚、奇数2枚を持っていたと分かります。
ということで
(ア)1(イ)2(ウ)1(エ)2
となります。
この結果から【3】も偶数と分かります。

(オ)が分かりにくいかもしれません。
AさんBさんとも得点は偶数で、しかも等しいので、2人のそれぞれの得点は2×□と表せます。(□はいくつかは分かりませんが、ある決まった数です。)
すると2人の得点の合計は次のようになります。
2×□+2×□
これをまとめていきましょう。
2×□+2×□=2×(□+□)=2×(2×□)=2×2×□=4×□
つまり(オ)は4です。

次に(カ)について考えます。
カード全部の合計28は4の倍数ですし、2人の得点の合計も4の倍数なので、残った1枚のカードに書かれた数も4の倍数と分かります。
偶数のカードの中で4の倍数は4だけですから、(カ)は4です。

栄東中学校2010年A日程算数4番・解答

2010年01月26日 | 中学受験算数・解き方
(1)
連続する2つの整数の和は必ず奇数になります。ですから□×□も奇数です。
また、2つの整数の和ですから、□×□=1ではダメです。
奇数となる最も小さい数は□=3です。
○+△=3×3=9となるので
○=4です。
(わざわざ和差算を持ち出さなくても答えられますね。)

(2)
連続する3つの整数の和は必ず3の倍数になります。その3つの整数の平均が真ん中の数になるので、和は真ん中の数の3倍になるからです。
ということで、★×★×★は3の倍数になります。
だから★が3の倍数ということになります。
3番目に小さい数を聞かれているので、★は3番目の3の倍数である9となります。
ということで、
●+▲+■=★×★×★=9×9×9=729
▲=729÷3=243
●=243-1=242です。

鎌倉女学院中学校・2008年算数・2(5)・解答

2010年01月04日 | 中学受験算数・解き方
一人が1分でできる仕事量を【1】とします。
仕事全体の量は【180】ですね。

午後1時から2時までにAさんが【60】の仕事をしました。
(残りは【180】-【60】=【120】)

午後2時から5分間はBさんに仕事を教えるためにお休みです。

その後Bさんは3時まで休まずに仕事をしたはずなので【55】の仕事ができます。
(残りは【120】-【55】=【65】)

ここからが間違えやすいところです。
残り【65】の仕事をAさんとCさんがやるのですが、2時5分から3時までの間にAさんはCさんにも仕事を教えなくてはならないのでまた5分休みます。ですからAさんが2時5分以降3時までにできる仕事は【50】です。
すると残りの仕事量は【65】-【50】=【15】となり、これをCさんがやればちょうど3時に終えることができることになります。
Cさんが説明を受ける5分を忘れないように。
ということでCさんは3時20分前、つまり2時40分に来れば良いことになります。
二人が仕事を始めたのは2時5分ですから、40-5=35で、答えは35となります。

答え (35)分後

《補足説明》
念のため、下に簡単な流れを書いておきます。

午後1時
から
午後2時
 Aさん一人が仕事した。【60】

午後2時
から
午後2時5分
 AさんがBさんに仕事のやり方を説明していた。【仕事は中断】

午後2時5分
から
午後3時
 Bさんは休まず仕事した。【55】
 AさんはCさんにやり方を説明した5分以外は仕事した。【50】

以上での仕事量の合計は
 【60】+【55】+【50】=【165】

これ以外をCさんがやれば良い。
 【180】-【165】=【15】
つまりCさんが仕事するのは15分間。
その前に5分間、仕事のやり方を聞く必要があるから、Cさんが来るのは午後3時の20分前ということになる。
(以下略)

 


2009年・智辯学園和歌山・後期・解説(答え)

2009年09月12日 | 中学受験算数・解き方
東京出版「中学への算数2009年4月号P.23」に掲載された問題です。
私の解法も、まず表にまとめるということで、解き方の基本は同じですが、求める数を①(丸1)と置かせるところが少し異なります。
ここでは便宜的に①(丸1)ではなく、xとしておきます。

【ステップ1】
まず表にまとめます。

     赤い袋   白い袋
赤玉    x    45-x  45
白玉   50-x   59-x  55
      50    50

【ステップ2】
上の表を見ていると、白い袋についての個数からxについての式が作れると分かります。

【ステップ3】
実際に式を作り、xを求めます。
(45-x)+(59-x)=50
45-x+59-x=50
104-2×x=50
逆算の考え方から
2×x=104-50と分かります。
2×x=54
x=54÷2=27

xを使って立式して、それを解いただけなので、方程式で解いたように見えますが、xの代わりに①(丸1)を使うと、2×xが②(丸2)と表せて、割合の問題を解いているのと同じ感覚で解けます。
中学の先生方もこの解き方なら正解として認めてくれると思います。

ということで、答えは27個です。

手元に「中学への算数2009年4月号」がある方は、P.32に載っている解法と比べてみてください。

横浜女学院2009年A問題〔6〕・解説(答え)

2009年05月03日 | 中学受験算数・解き方
「ボレロ」の転調というのは、この一つ前の項で紹介したビデオでは6分10秒位で起こります。ハ長調からホ長調へのいきなりの転調があって、吹っ切れたかのような気分の転換が起こります。

(1)1けたの約数を聞かれているということは、1けたの約数がありますよというヒントになっています。実に親切な問題です。作問者の誠意を感じます。
1けたの素数は2,3,5,7しかないからこのどれかで必ず割れるということです。
2の倍数の特徴、3の倍数の特徴、5の倍数の特徴はそれぞれご存じですか?
2の倍数は1の位が偶数(0を含む)。
3の倍数は各位の数字の和が3で割り切れる。
5の倍数は1の位が0か5。
これらの知識は中学受験をする小学生なら知らなければいけないことです。

さて、2009は上の特徴のどれにも当てはまりません。ですから7で割れるということだろうと推察できます。
2009÷7=287
割り切れました。
ということで、答えは7です。

(2)これは少し難しいかも。でも287をよく見てみると、また7で割れると気付きます。このあたりは算数に対するセンスも関係してくるかもしれません。七四二十八、七一が七、という九九がすぐに浮かぶかどうかです。
2009=7×7×41
約数の個数の求め方(本当は中学で習うことですが、算数が分かってきた生徒には私は教えています。)で、個数は6個と分かりますから、漏れのないように書き出しましょう。
1、7、41、7×7、7×41、7×7×41ですから、答えは
1,7,41,49,287,2009です。
(1や2009を忘れやすいですから注意!)

(3)ここが私が言うところのボレロの転調です。
どうして約数を考えていたことと整数の和で表すことがつながっていくのか。
転調します。
頭を切り換えるということです。ブレークスルーとも言えましょうか。
2009=7×287を使います。
この式は何を表しているのでしょう。
この式は、2009は287が7個集まったものですよと伝えてくれているのです。
つまり287(3けたの整数です!)を7個足せば2009になるということです。
でも問題では、連続した3けたの整数の和として表わせとなっています。
7個ですから簡単です。
(偶数個だとかなり面倒かも)
真ん中の287はそのままにして、前後の287を1ずつ足したり引いたりしていけば良いのです。
直接指導していたら線分図を書いて説明するところですね。
式で言えば
最小の数から最大の数までは次のようになります。
287-3
287-2
287-1
287
287+1
287+2
287+3

ということで答えは
284と290です。

因みにボレロのビデオでは6分30秒のところから再びハ長調に戻って大団円を迎えます。実に爽快な後味です。
この問題にも同じような爽快さを感じました。

立教新座2009年算数1(3)・解説(答え)

2009年02月03日 | 中学受験算数・解き方
9768÷5=1755・・・3
9768÷7=1395・・・3

ということは、9768÷A=整数・・・3
つまりAは9768-3=9765の約数ということになります。

9765を素因数分解してみましょう。
3×3×5×7×31

9765の約数は
1×9765
3×3255
5×1755
7×1395
9×1085
15×651
21×465

まあ、この問題では、この辺で止めておいて構いませんね。

さあ、ここからが、国語の問題です。

「このような数Aの中で、3番目に小さい数を求めなさい。ただし、数Aは5と7とは異なる数とします。」と書いてあります。

ということは、数Aは5や7とは異なる9765の約数で3より大きい数ということです。
なぜ3より大きいかというと、割った時にあまりが3になるからです。
ですから候補は9から始まります。
その中で3番目に小さい数を求めなさいということです。
つまり、21が正解ということになります。
あわてて9と答えた人が多かったのではないでしょうか。



土佐塾中学校(県外Ⅱ)2009年算数1(5)・解説(答え)

2009年01月19日 | 中学受験算数・解き方
左の半円から中の直角三角形を引き、残った部分と
下の半円から中の直角三角形を引いて、残った部分を足すとを
ちょうど求める斜線の部分となります。
ところがそれぞれの直角三角形の面積を求めることはできません。
でも心配なく。
その2つを足した面積なら求められるからです。
そう、10×6÷2=30です。

以上をまとめると

2つの半円の面積の和は
3×3×3.14÷2+5×5×3.14÷2
=(9+25)×3.14÷2
=17×3.14
=53.38

そこから直角三角形の面積の和にあたる30を引いて
答えは23.38(平方センチメートル)となります。

日能研の模試(11月30日実施分)7番・解説

2009年01月12日 | 中学受験算数・解き方
まず(1)から。
1辺1cmの正方形ABCDに対し
三角形BCEは面積が1/6(6ぶんの1)なので
底辺をBCとすると、高さは正方形ABCDの1辺の1/3(3ぶんの1)になります。
なぜなら、三角形BCEの2倍の長方形のたての長さは正方形ABCDの1/3(3ぶんの1)になるからです。
これで(1)の答えが求められます。
1÷3で1/3(3ぶんの1)cmです。

(2)はDE:CEの長さの比から考えます。
CEが1/3(3ぶんの1)cmなので、DE:CEは2:1です。
ここで、三角形DFEと三角形BCEは面積が等しいので
DEやCEを底辺と考えた時の高さは逆比で、1:2になります。
ですから、点Fは辺BEの真ん中にあるとわかります。
すると、三角形DFEと三角形BFIは高さの比が1:1となるので
底辺の比(DE:BI)も1:1となり
BI=DE=2/3(3ぶんの2)cmと分かります。
この結果、AIの長さは1/3(3ぶんの1)cmとなり
三角形AIFは正方形ABCDを6等分した面積のさらに1/2(2ぶんの1)と分かります。
ですから三角形AFHは6等分した面積1/2(2ぶんの1)
これと並ぶ三角形HFGとGFDは6等分した面積そのままですから
AH、HG、GDを底辺と考えると、いずれも頂点がFと考えられ、高さが等しいので、その3辺の比は面積の比と同じになります。
つまり1:2:2です。
ですから、AHの長さは1cm×{1/(1+2+2)}=1/5(5ぶんの1)cmとなります。

國學院大學久我山中1999年算数2番(3)・解説(答え)

2008年10月20日 | 中学受験算数・解き方
今年は受験生が多く、受験校の傾向分析などで時間が割かれ、このブログの更新がすっかり滞ってしまいました。お恥ずかしい限りです。
では早速、解説に入りましょう。

「1月1日が水曜日のうるう年には木曜日が何日ありますか。」というのが問題でした。
こういう問題はいかに簡単にスパッと答えを出すかがポイントです、と書きましたが、なるべく簡単に説明しましょう。

366÷7=52・・・2
つまり、1年間の中に、水曜から始まる1週間が52セット入っていて2日余るということです。
1セットの中にはもちろん木曜は1日だけです。
水曜から始まる1週間ですから、余りの2日は水曜、木曜で、この中にも1日入っています。
ということで、52+1=53
53日が正解です。

この時期ですから、ほとんどの受験生は簡単に答えられたでしょうか。
お父さん、お母さんはどうでしたか?
余りの中の1日を忘れないように!

麻布中学2005年算数3番・解説(答え)

2008年07月04日 | 中学受験算数・解き方
(1)の解き方
xを【1】とします。
x+xは【2】となります。
(生徒に教える時は①(マル1)や②(マル2)と置きます。)
(ここでは、文字化け等を考慮し、【】の記号にしました。)

もとの数→一の位を四捨五入した数→もとの数の範囲
(Aの式)12→10→5から14
(Bの式)12+【1】→ア→?
(Cの式)12+【2】→40→35から44
(Dの式)12+【3】→50→45から54
(Eの式)12+【4】→70→65から74
(Fの式)12+【5】→イ→?

C,D,Eの式を整理して【1】すなわちxを求めます。

Cの式より
【2】=(35-12)から(44-12)
【2】=23から32
【1】=11.5から16
【1】=12、13、14、15、16

Dの式より
【3】=(45-12)から(54-12)
【3】=33から42
【1】=11から14
【1】=11、12、13、14

Eの式より
【4】=(65-12)から(74-12)
【4】=53から62
【1】=13.25から15.5
【1】=14、15

上の3つの条件を全てクリアできるのは14だけ。
よって、x=14

(2)の解き方
(1)が解ければ(2)は簡単ですね。
12+14=26ですから、ア=30
12+14×5=82ですから、イ=80

本郷中学2008年算数4番・解説(答え)

2008年06月02日 | 中学受験算数・解き方
一見、すごく面倒くさそうだけれど、よくよく読んでみると、それほど複雑な問題ではありません。
なぜなら、そもそも一人1冊しか読めなくて、上巻を読み終わらないと下巻を読めないのだから、3人全員が上巻を読み終わる日数は決まっているわけで、だったら、下巻を読むのが最も速い人を下巻の最後にすれば良いと分かるからです。
では、与えられた条件をまとめてみましょう。
A君・上巻5日・下巻5日
B君・上巻6日・下巻4日
C君・上巻4日・下巻6日
3人全員が上巻を読み終わるのに掛かる日数は5+6+4=15日
その直後からB君が下巻を読み始められれば3人全員が全部を読み終わるのに掛かる日数が最短となります。
あとは、それができるかできないかを検証するだけです。
3人の読む様子を簡単な図にしてみます。
A君上上上上上下下下下下
B君上上上上上上下下下下
C君上上上上下下下下下下

B君が最後に下巻を読みますから
上巻を読み出すのもB君が最後になります。
そして、なるべく早く下巻に入りたいので
上巻を最短で読めるC君がまず上巻を読み始めることにします。

C君上上上上下下下下下下
A君●●●●上上上上上●下下下下下
B君●●●●●●●●●上上上上上上下下下下

これ以上短くはできないのでとりあえずこれが正解の一つです。
考えられるものを全て書きなさいとはなっていないので、これ一つで正解になると思いますが、一応他の場合も調べてみましょうか。

他に考えられるのはA君から読み始める場合だけですね。

A君上上上上上下下下下下
C君●●●●●上上上上●下下下下下下
B君●●●●●●●●●上上上上上上●下下下下

この場合は、3人全員が上巻を読み終わった時に、まだB君には下巻が回ってこないから、1日ロスが生まれるのが一目瞭然ですね。
このように、簡単な図に示して考えればとても楽な問題でした。
ここでは、入力が楽なので「上」という漢字と「下」という漢字を使いました。
また、たての位置がずれないように●を書き込みましたが、実際の入試では、ざっと罫線を引いて、○と×などの簡単に書ける記号を使えば更に楽になりますね。

と言うことで、答えは
「C→A→B」です。