blog Donbiki-Style

筆者:どんびき(地域によりカエルの意)

権力者たるもの

2009-10-28 20:00:00 | 日記
月曜日に放映された「日本文化チャンネル桜」の中で、現職の沖縄県石垣市・大浜市長の性犯罪疑惑について放送されていた。
被害者自らが、7年の沈黙を破ってブログで告発したところ、とても大きな反響が来ているようだ。
権力者を告発する内容だから誹謗中傷も多いようだが、被害者を応援する多くの社会派ブロガーの方が取り上げて詳細な分析を行っている。
本欄では、直接の被害者であるサラさんのブログ(サラの日記)を紹介するにとどめるが、現在4期目という大浜市長の横暴はもちろん、石垣島ひいては沖縄県、沖縄のマスコミが抱える全体主義的体質が垣間見える内容だ。
ひとつ声を上げた瞬間、すべてが敵に回っていく様は、とても他人事とは思えないものがある。

今日は会社主催のイベントが、会社近くの展示館で行われた。
私たちには声がかからなかったが、普段営業に出ている男性社員を中心に、お客さんの対応などのため動員がかかっている。
日頃は社長が1人で何でも決めていながら、こういう時だけ総動員体制というのもいかにもムシのいい話である。
会社あげてのイベントを演出したいのがミエミエなだけに、動員されている社員さんにはむなしさばかりが募っていることだろう。

人間ひとたび権力というものを握れば、その人間の裁量で組織は良くもなり悪くもなる。
悪い方向に行っている場合は特に、その権力が本来の役割以上に肥大化・強大化し、取り巻きのような人間も増えて、なかなか少数の人間では突き崩すのが難しい状況になる。
弱い立場にあるものが、仕方なくその環境を離れることでしか解決していかない。
石垣島のケースも、結局被害者自身が家族を連れて島を出なければいけない事態になっている。

人の上に立ち、多数をまとめて引っ張っていく人間には、それなりの「器」が求められる。
器の小さい人間が上に立っている組織は、毎日が悲劇である。
会社の経営者であろうが、総理大臣であろうが、それは同じことだ。

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