毎月最終日はその月を振り返る。
いろいろと心が揺れた月ではあったが、過ぎたことは仕方がない。
うつむいている暇はまったくない。
私がいるスペースには必ず毎日顔を見せていた社長も、私にとって最後である水・木・金の3日間は、出勤はしているのだが、なぜかまったく顔を出さなかった。
結局、挨拶らしきものは奥さんと上司のS氏、となりのYさんとはやったが、社長とはしないまま去ることになった。
さんざん私が社長の「痛いところ」を突きまくっただけに(本欄のことではなく、直接のやり取りにて)、私と向き合うことがイヤだったのかもしれない。
やはり思ったとおり、かなり器の小さい人間だった。
文句を言われていようが、自分が負けるところがあろうが、最後はミエミエのウソでも「ありがとう」のやり取りくらいはできるのが普通だろう。
あれこれ社内の資料を眺めているうち、今の経営者としての地位や数多い公職が、実は先代の信頼の上に成り立っていることが判明した。
二言目には「努力してビルを建てた」と吹聴していたが、何のことはない、ただの「二代目社長」だった。
物品の販売(正確には卸)で地道に経営し、今の礎を築いたのは紛れもなく先代の功績であろう。
100歳近くまで生きられて、亡くなられた時には遠く台湾からもお悔やみが届いていたというから、よほど周りに愛された方なのだろう。
先代を越えたいという思いがあるのかは知らないが、今の社長が進めている新事業や多角化は、今のところは名前だけは立派な、実際は確固たる方向性もない場当たり的な小銭稼ぎに堕している。
その過程で、金銭詐欺まがいの被害を受け裁判沙汰にまでなるという不運な経験もしているようだ。
仕掛けたほうはもちろん悪いが、「新事業に協力する」と言って近づき出資を求めるという、どう見ても怪しい、まず金ありきの話に簡単に引っかかってしまうほうも「ワキが甘い」と言われても仕方がない。
「儲け」が第一順位に来るからこういうことになる。
現場を知らないと言って尋問から逃げ回り、裁判資料の作成まで部下に丸投げという、どこかの政治家とあまり変わらない醜態もさらしている。
その苦い教訓が現在に生かされているとも実は言い難い。
特に、あまりにもお粗末な情報管理体制については私ごときが再三言ってきたが、結局は情報漏えいに関して誓約書を取られたりはしなかった。
私自身は悪さをする気はサラサラないが、仮にやられても証拠がないから、いざという時に会社として抗弁ができない。
書類を取らなかったことは、専門家には間違いなく突っ込まれるだろう。
こうなると、人がいいのか悪いのか分からなくなってくる。
今の社長には一言「原点に戻れ」と言いたい。
社員に誰一人として愛されていなくて経営がうまくいくはずはない。
自分のキャパシティーを越えた仕事は手放して、周りを見る余裕を持てば、今まで気づかなかったものに気づくことができるだろう。
また、先代の銅像をホコリまみれにしておかないで、会社の目立つところに置いて毎日掃除してあげたらよい。
やがて天からの助けに恵まれる時が来れば、いかに自分一人の力が小さいものかが分かるはずである。
もう外の人間となった今、「二代目で終了」とならないことを切に祈るのみである。
11月は誕生月でもある。
また新しいステージがやって来たと思い、前向きにいきたい。
いろいろと心が揺れた月ではあったが、過ぎたことは仕方がない。
うつむいている暇はまったくない。
私がいるスペースには必ず毎日顔を見せていた社長も、私にとって最後である水・木・金の3日間は、出勤はしているのだが、なぜかまったく顔を出さなかった。
結局、挨拶らしきものは奥さんと上司のS氏、となりのYさんとはやったが、社長とはしないまま去ることになった。
さんざん私が社長の「痛いところ」を突きまくっただけに(本欄のことではなく、直接のやり取りにて)、私と向き合うことがイヤだったのかもしれない。
やはり思ったとおり、かなり器の小さい人間だった。
文句を言われていようが、自分が負けるところがあろうが、最後はミエミエのウソでも「ありがとう」のやり取りくらいはできるのが普通だろう。
あれこれ社内の資料を眺めているうち、今の経営者としての地位や数多い公職が、実は先代の信頼の上に成り立っていることが判明した。
二言目には「努力してビルを建てた」と吹聴していたが、何のことはない、ただの「二代目社長」だった。
物品の販売(正確には卸)で地道に経営し、今の礎を築いたのは紛れもなく先代の功績であろう。
100歳近くまで生きられて、亡くなられた時には遠く台湾からもお悔やみが届いていたというから、よほど周りに愛された方なのだろう。
先代を越えたいという思いがあるのかは知らないが、今の社長が進めている新事業や多角化は、今のところは名前だけは立派な、実際は確固たる方向性もない場当たり的な小銭稼ぎに堕している。
その過程で、金銭詐欺まがいの被害を受け裁判沙汰にまでなるという不運な経験もしているようだ。
仕掛けたほうはもちろん悪いが、「新事業に協力する」と言って近づき出資を求めるという、どう見ても怪しい、まず金ありきの話に簡単に引っかかってしまうほうも「ワキが甘い」と言われても仕方がない。
「儲け」が第一順位に来るからこういうことになる。
現場を知らないと言って尋問から逃げ回り、裁判資料の作成まで部下に丸投げという、どこかの政治家とあまり変わらない醜態もさらしている。
その苦い教訓が現在に生かされているとも実は言い難い。
特に、あまりにもお粗末な情報管理体制については私ごときが再三言ってきたが、結局は情報漏えいに関して誓約書を取られたりはしなかった。
私自身は悪さをする気はサラサラないが、仮にやられても証拠がないから、いざという時に会社として抗弁ができない。
書類を取らなかったことは、専門家には間違いなく突っ込まれるだろう。
こうなると、人がいいのか悪いのか分からなくなってくる。
今の社長には一言「原点に戻れ」と言いたい。
社員に誰一人として愛されていなくて経営がうまくいくはずはない。
自分のキャパシティーを越えた仕事は手放して、周りを見る余裕を持てば、今まで気づかなかったものに気づくことができるだろう。
また、先代の銅像をホコリまみれにしておかないで、会社の目立つところに置いて毎日掃除してあげたらよい。
やがて天からの助けに恵まれる時が来れば、いかに自分一人の力が小さいものかが分かるはずである。
もう外の人間となった今、「二代目で終了」とならないことを切に祈るのみである。
11月は誕生月でもある。
また新しいステージがやって来たと思い、前向きにいきたい。