今週は土日が休みのため金曜で仕事は終わりである。
土曜勤務は隔週交代で人が半分だけ出る。
半分しかいらないということは仕事の密度は知れている。
名目上は定時までの勤務だが、実際は所定の仕事が終わったら帰ることができる。
平日とはずいぶんリズムも違うし忙しくもないので、半分はタダもらいのような感覚だ。
しかし、タダもらい同然とは言っても早起きをして会社に出てある程度の時間拘束されるには違いなく、やはり土日をまるまる休める週とは気分的に違う。
ここのところ週末の天気にも恵まれずカメラを手に出かけることが減ってしまっているが、明日はここ北陸でも季節外れの暖かさのようで、12月ながらお出かけ日和となりそうなのは何よりである。
さて、私と「ほぼ同期」である年長者は私とは反対側の班なので明日は出勤となる。
今週は体力勝負の手作業がかなり多かったため金曜夜の今時点でも疲れは相当たまっているだろう。
ただそれ以上に心配なのは当人の内面である。
私より一か月早く入っているのになかなか現場にフィットしてこないことから、毎日のようにお小言をいただくことになっている。
当人の様子を見ていると、私が一か月で何とか消化できた事柄が四か月半経った今も消化できていない感じである。
高齢者のため雇用契約は有期(更新制)のようだが、入ったばかりなので本来の契約期間より前にいわゆる「試用期間」が到来する。
よほど遅刻や欠勤が多いとか勤務態度が悪いとかでもない限りは試用期間でサヨウナラはあまりないとは思うが、周囲の目がだんだんと厳しくなってきているところに持ってきて一部の作業からは外されるなどもあり、当人も自信を無くしているように見える。
当人の口からたびたび自虐的な発言もあることから、内心はかなり追い詰められているのではないか。
「ほぼ同期」としてあえて厳しい言い方をするなら、働く動機が「健康のため」というのはいかにも軽い。
当人の口からは二言目には金持ち自慢が出てくるので働かなくても特にお金に困る要素はないようである。
そんな理由で働きに出ている人だから、何か新しいことを身につけていこうという意欲が今一つ乏しいように感じられるし、仕事の流れや意味が果たして分かっているのかと思うような言動も目立つ。
できることだけやって時間が来たら帰ろうという姿勢では、総勢で両手にも満たない人数のひとりとして機能することは難しい。
後から来た人間にアッサリ追い越されているさまは周囲にも見られている。
私が経営者であれば、試用期間が終わるひと月前に当人を一度呼び出して話をする。
あとひと月そのままのレベルならサヨウナラだよという当人への警告だと分かってもらう必要があるからだ。
警告までもらって必死になれなければ、その時は仕方がないということになるだろう。
かくいう私も当然ながら試用期間中の身であって、当人とは違い無期雇用の正社員ではあるものの近い将来訪れる試用期間満了日を乗り切るまでは本当に不安だし危機感もあるから毎日は必死である。
たまたま入社時期が近い人として当人には去ってほしくはないが、今のレベルでずっといられても正直困る。
こればかりは周囲にも、もちろん私にも制御はできない。
当人の必ずしも好ましくない現状は当人自身が招いたものであり、その責任は他の誰でもない当人にあることに気づいてほしい。
自信が持てず心が疲れているなら少し休んでもいいだろう。
会社に切られてからではその選択もできなくなる。