毎月最終日はその月を振り返る。
環境が変わったというほどではないが会社の中での役割が変わった。
マイナス面といえばフォークリフトに乗っている時間がかなり長くなったこと、また扱うものが今までよりかなり重くなったことでやや腰に来ることが増えた。
乗り物を使っているから重いものが運べるのは事実としても操作する人間にはそれなりの負荷はかかる。
逆にプラス面としては他のメンバーの仕事からかなり独立したエリアにあるので、ひとり仕事的要素がアップして日頃のストレスは軽減した。
入った当初は執拗に当方をイジメていた某氏も今私がやっている仕事の中身は知らないしできないからウザがらみをする手立てはない。
プラスマイナス差し引きすれば、かなりいい方向に進んだと言える。
今の担当は人目につきにくいのでサボろうと思えばいくらでもサボれるし、現に前の担当者はやたらに休憩が多くて悪評を買っていた。
しかし、私がまだ慣れていないことを割り引いても実際に携わってみるとこの仕事量でどうやってサボりながらできるのかという感じである。
所定の休憩を飛ばしてまでがんばろうとは思わないが昼の食事を除いた午前午後の小休憩は飛んでしまうことがある。
サボることを考えるのは慣れてからでも遅くない。
とりあえず現場が全体としてうまく回るように動けるようになるまでは今しばらくのガマンである。
全体としてと書いたが、ひとり仕事になったといっても当然全体の流れから全くの無縁ではいられないし、こちらの仕事が片付かないせいで現場のスペースが空かないと文句を言われることになるから物事の優先順位は考えていく必要がある。
文字通り全体を把握してこちらの立場も理解している人は表立っては言わないが、高齢化している我が現場ではとにかく自分のことは早く終わって早く帰りたいという向きも少なくない。
いざ自分の仕事となればゴキブリのように飛びついていって、思い通りに進められないとなると時にはこちらに文句を言ってきたりする。
ごく一部を除いては私の担当はやろうと思ってもできないから、文句を言うとしたらそういう時しかない。
今だけ自分だけ、全体を見渡せない人間というのはどうにもこうにも簡単に直るものでもなく、さりとてアタマカズとしては貴重だから排除できないというのが会社としての本音だろう。
いくら社歴を積んでも毎日同じことばかりやって新しいことを覚えずできることが増えないから、いつまで経っても体力勝負の面倒くさい仕事も押し付けられてしまう。
体力勝負が好きならどうぞご勝手にというところだが、そういう仕事に回っていたほうが気分的にラクというのではそれこそいつまで経っても進歩がない。
エリアとしてはごくわずかとはいえ、自分よりも後に来た人間が「数量の管理」までやり出した現状に危機感を覚えないようであれば、我が社での時間はただの運び屋積み込み屋で終わってしまう。
お前なんかお前なんかと思っていた人物が、すでにはるか前方、背中すら見えないところを走っていることに早く気づいていただきたいものだ。