タイトルは例月の通院で先生から聞いたもので、もともとは投資の言葉らしい。
言い回しとしては「見切り千両、損切り万両」ということのようだ。
どうやっても良くなる要素がない状況にしがみついて再起不能になるほどの痛手を負うのではなく思い切ってサッサと離れたことがよい、という意味合いだと思って聞いていた。
以前から書いている通り、昨年は思いがけず突然に担当職務を外される憂き目に遭った。
せっかく保っていた体調も一発で崩れてその後は仕事には出られないどころかロクに動くこともできなくなり仕事そのものからも離れざるを得なかった。
徹底的に休養して健康と言える状態は何とか回復したが、具体的な目標や張り合いがないまま年をまたぐことになった。
気持ちが落ちて何もかもが面倒くさい状態から何とか脱して外にもひんぱんに出られるようになったことは喜ばしいことには違いないが、やはり社会と離れている期間は漠然とした不安は常にある。
前職にあるうちは心がけて遊びを減らしお金を蓄える方向で行動していたのは今となっては良かったと思うが、だからと言って何も行動を起こさなければせっかく積み上げた貯蓄も減る一方となるからだ。
この年末年始は世の中のほとんどは9連休で、年始は1月6日からというところが多かった。
5日までは何も考えず、しかし6日以降は動かなくてはどうしようもないので世の中の動き出しと時を同じくして動き出した。
自分なりに最善を尽くして取れるだけの情報を取っていく中で、やはりいわゆる「黒い」ところには引っ掛かりたくないと思った。
仕事はどこに行っても甘くないのは承知の上、しかし長続きするには条件は大事、例えば年間休日が100日を切るようなところはまず避けるようにした。(本来の法定ギリは105日らしい…)
そんな中でたまたま最初に応募したところが書類審査を通って面接となり、数日後にはご縁をいただけるという知らせを受け取ることができた。
年齢的にも何十社も応募してそれでも…の苦しい苦しい時間を覚悟していたものが、今回は活動をたった一社で終わらせることができてありがたい限りである。
実際には始まってみないと分からないことも多いのだとは思うが、前職を離れたことが本当に見切り千両であったとなるようにしたい。
今年はいい年になるよ、とも言ってくれた先生に次回はいい報告ができるだろう。