函館税関は1月24日、令和6年分の道外国貿易概況(速報)を取りまとめ、水産物などの減少したものの輸出は2年ぶりのプラス、輸入は石油製品の増加で4年ぶりのマイナスとなったと発表した。水産物の輸出は567億4,600万円、10.4%ダウンと2年連続減少し、減少額は66億1,000万円。主な減少品目の「魚介類の調整品」は59億4,400万円で、中国向けが39億3,900万円減少した。「甲殻類・軟体動物」は5万1,666㌧・419億3,000万円で、数量で16.6%、金額5.2%減となった。地域別ではASEANが148億円(前年比10.2倍)、米国が142億円(同156%)、西欧が45億円(同134%)と伸びた。中国の水産物全面禁輸の影響は緩和されつつあり、今後も輸出先の中国離れが進む可能性が強い。
水産物の輸入も750億400万円と11.6%減少し、円安の影響などで、米国がわずかに増えたほかの主要地域で減少が目立った。
輸出の主な品目では、甲殻類・軟体動物のほか、サケが8,658㌧(同76%)・45億1,800万円(同77%)と減少し、タラも減っている。
輸入の主な品目では、サケ・マスが9,294㌧(同124%)・81億8,900万円(同108%)、イカが1万1,749㌧(同108%)・73億3,000万円(同129%)と増え、ウニが8,924㌧(同97.4%)・127億1,300万円(同104.9%)を占めた。カズノコ、カニは減少した。
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