本道沿岸に来遊する秋サケの定置網による漁獲量は、約157万尾と前年を下回る水準にとどまり、先行き不安から魚価が高騰している。
道連合海区漁業調整委員会によると、9月10日現在の秋サケ漁獲は全道で157万2,577尾と前年同期の92.2%。魚体は3.2㎏前後と前年を下回っている、単価が上昇、漁獲金額は34億1,448万円(同99.1%)と前年並みを確保している。
これらは混獲も含めた数字であり、前年は混獲数量が相当量加わっていた。混獲をカウントしていない道漁連の9月10日現在の秋サケ水揚げ速報では全道累計で2,792㌧、前年同期の136%とまずまずの出足。ただし、操業が進むにつれ、前年同期との増加率は下がり、㎏当たりメスで900円台から1,000円を超える高値、オスで400円台から500円を超える加熱ぎみの相場が見られる。
連合海区のまとめを地区別でみると、尾数で前年を上回っているのは、オホーツク海西部、同中部、えりも以東西部、日本海中部で、逆に根室北部、同南部、えりも以西噴火湾などは前年同期比30%台に低迷している。金額では根室除く各海区とも前年を上回っている。
▷オホーツク=1,070,347尾(103.5%)、2,355,488千円(112.4%)▷根室=118,006尾(35.0%)、295,542千円(38.8%)▷えりも以東=176,691尾(114.2%)、422,660千円(127.9%)▷えりも以西=28,512尾(74.6%)、73,911千円(105.7%)▷日本海=179,021尾(127.1%)、266,883千円(141.4%)▷総計=1,572,577尾(92.2%)、3,414,484千円(99.1%)
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