素敵な1冊です!
高校3年生の夏、文化祭に向けて空き缶1万本を使って巨大なオオルリを描いたタペストリーを作った6人の仲間たち。
メンバーの1人恵介は翌年の夏、19歳で命を失い、残りの5人もバラバラに。
28年が過ぎ、仲間の1人スイ子が国立天文台を辞め地元秦野に戻ってきた。
スイ子は自力で山の上に小さな天文台を作ると言う。
地元で小さな薬局を営む久志と、中学校教諭になった千佳、司法試験を受ける為に勉強中の修はスイ子の計画を手伝うことに。
会社を辞めて引きこもっていた和也のことを気にかけながら作業を続け、オオルリ天文台は完成する。
45歳になったかっての高校生たち。
挫折や屈託を抱える大人になったから分かることも。
涙で読了しました。
伊予原さんの著作は3冊読みましたが、長編はこれが初めて。
良い作品でした。
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