2本のクラシックギターの弦交換が完了した。 日に2本の弦交換はちょっと面倒だと思っていたが、最近は慣れているので、それほど負担には思わなかった。 それよりも、弦交換後はチューニングが安定しない事や、音もしっくりと馴染んでいないこともあり、少しこれまでの音色と比較してもなんだか少し不安定な感じ。
まっ、これで3か月程度は交換しないでもいいだろうと思うと、やれやれである。
交換直後はノーマルテンションでもテンションは少し高いので、音も弦本来の音色とは違っているのだろう。 そして、ギターの指板も少し順反り気味になった気もする。 しかし、私のギターは弦高がギリギリまで下げてあるので、少し順反りの方が音のビビりが出なくていいかもしれないと思う。
最近は弦もかなり高額になってきて、気楽に交換する事が出来なくなった。 以前よりも3割程度は高くなったのだ。 これは円安の影響か、それとも、海外でも物価の高騰などもあるのだろうか。 ギターの弦はほとんどが海外製なので、どうしても為替の変動で値段が変わる。 国産の弦もあるが、やはり著名なメーカーの弦に比較すると、音色の違いは歴然である。
もっと安価な物もあるが、どうしても音色を優先するなら、しっかりとしたメーカーの弦を使用することは当たり前だろう。
ギター自体の特性や、高級ギターのような音色を生かすにはそれなりの弦でなければ意味がない。
しかし、弦交換後はいつもの事だが、何か物足りない気がしてならない。 これは、それまでの音色の記憶との差だろうと思うが、どうしても、それまでの音色が一番良いと思うのだ。 これも少し時間が経てば馴染んでくるだろう。
ギターに限らず、楽器は音色が命だ。 そして、音楽は音色が命でもある。 どれほどの技量が有っても、音色に艶や魅力がないなら聴く人を感動させることなど出来ないだろう。 そして、楽曲のすばらしさは当然だが、どのように奏でるか、どのようなニュアンスで表現するのか・・・。 そこには音色は当然だが、大きな要素となるし、音色こそが最大の音楽性を生み出すのだ。
絵画なら色、線、構図、余白や、ある意味では物語性も含めての芸術性もあるだろうが、やはり、色は最大の絵画としの命でもある。
もちろん、線だけの表現もあるし、決して綺麗な色だけにとどまることは無いが。
小説なら言葉だろうし、物語性だろうし、物語の展開や登場人物のキャラクターや人間性などだろう。
作家が意図している表現をどのような構成で表すのか・・・。 音楽は他の芸術に比較しても、得意な分野だろうと思う。
一瞬の音の繋がりが奏でる連続性もあるが、瞬間的な音色が感性に共鳴して心に染み込む物だろう。 さてと、今日は終日休みだったので、ギター弦交換ものんびりと出来たし、予定通りに今日中に2本の弦交換が完了したので、満足である。
これからしばらくはチューニングが安定するまで何か落ち着かない気もするが、それも1週間程度でしっくりと馴染むだろうと思う。
次回の交換予定は5月初め頃にしようと思う。