しゃちくんは野良猫ブログ

30年以上前になりますが自分探しのためにバイクで日本一周。
そして今、会社を畳んで田舎暮らしの準備中です。

現状を受け入れる

2011-06-19 06:58:00 | 日記
朝6時発の特急に乗り新幹線に乗り換えて親戚が来た。

山形県鶴岡市は日本海側に位置するので遠い。

11時に新小岩へ迎えに行く予定が30分位、早く到着した。

東北への玄関口は上野から東京駅に変化していて

一番地下にある総武快速電車に乗車したからです。

駅から実家に向かう車の中で父の状況を説明した。

実家では朝から兄が汗をかきながら大掃除をしてた。

前日の夜、この親戚のもてなしについて意見が別れて

この日の行動は私が全て一人で引き受ける事になっていた。

兄は細かい予定を立て、母と妹に指示を出す。

私は大まかな予定だけ、後はその場の状況で判断する。

同じ兄弟でも思考回路がまるで違う。


実家で寿司を食べながら久し振りの楽しいひと時を過ごす。

でもこれから「父のお見舞い・最後の別れ」が控えているせいか

食欲も出ないし会話も進まない。

そんな重たい空気を吹き飛ばしてくれたのが

母方の叔父さん。

「いやぁ、人間死ぬときは死ぬ。私なんざ昨夜も夜の12時までカラオケで歌いまくっていたからねぇ。ガハハ」

よし、この流れで行こう!

帰りの電車の時間もあるので病院へ向かった。

父の弟である叔父さんが心変わりして

「やっぱりオレは会わねぇどぅ、病室にも入らねぇ!」

みんなで説得してなんとか病室へ連れて行く。


実は忙しくて父に会うのは一週間ぶりの私。

重い脳梗塞と末期ガンの父は寝たきりの状態で息も荒い。

話は聞こえているが意思表示の方法が失われています。

眼を覚ます事も忘れたように眠り続けている感じ。

実の弟である叔父さんが話しかけると右手をモゾモゾ動かして

ちゃんと答えてくれる。

「ちゃんとリハビリさして、山形さ遊びに来いよ~」

父、本人には末期ガンである事を知らせていないので

リハビリをして脳梗塞を直そう!

そう、演じてくれました。


帰りの新幹線の切符も買ってあるので時間も押し迫り

東京駅まで車で送る。

兄も車に母と妹を乗せてみんなで見送り。


帰りの車には妹だけが乗り込んで色々と話した。

「もうダメだな」

「うん。転院させるのさえ難しい感じ」

父の死期が迫っている。



コメント (6)
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