しゃちくんは野良猫ブログ

30年以上前になりますが自分探しのためにバイクで日本一周。
そして今、会社を畳んで田舎暮らしの準備中です。

感じる、父の生きようとする願いを!

2011-06-27 06:10:20 | 日記
月曜日の夜、父の血圧が下がり病院から連絡を受けた。

「しばらく様子を診てからまた連絡します」

病院からの連絡でみんな、病院へ向かった。

その日は兄が病室に残り、午前2時に帰宅。

翌日、主治医から「今日、明日が山です」と宣告された。

夕方、早めに会社を閉めて母を車に乗せ病院に行った。

この日は妹が病室に泊まり込んでの看病でした。


末期ガンを宣告されて余命数週間と聞いている。

それから一週間後に危篤状態に陥った。

正直、家族は受け止められない状態だった。

私は最初の夜こそ慌ててしまったが

それからは冷静に準備をした。

毎日が危篤状態だと信じていた兄は仕事も休んでいる。

毎晩、病院に泊まり込んでの看病。

朝になると交代要員を求めた。

私は仕事を続け会社を存続させる事が父の希望だと思い

休まず営業を続けた。

兄は妹に仕事を辞めるよう求めた。

娘なら父の看病をするのは当たり前!

どうせ大した給料をもらっていないのだろ?

これらの言葉に兄妹喧嘩になってしまった。


木曜日に血圧が上昇して安定した。

その日は医師からも家に帰るように言われた兄。

翌日からはまた病室に泊まったようだ。


日曜日、朝から洗濯機をまわし

久しぶりに猫を散歩に連れて行き

会社で請求書作りを終わらせてから病院に行った。

仕事人間だった父にそれらを報告。

寝たきりの父にも聞こえている。

「あー」だとか「うー」とかの返事をしてるように感じる。

父は生きようとしている!


今日、新しい一週間を迎える事が出来た。

先週の私の家族の対応は間違っていた。

安らかに息を引き取るよう励ましたり

父にとって五月蝿かっただろうに。

普通に、日々の生活の報告をする程度の

そんな話を聞きながら静かな最後の時間を送って欲しい。


「うちの家族はしょっちゅう来るから評判らしいぞ!

お父様は幸せですね♥そう看護師に言われたよ」

この言葉に兄の本心を見てしまった。






コメント (6)
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