今、やるべきこと

脳梗塞の父は左半身が麻痺して自由を奪われてしまった。

会話はおろか食べ物を飲み込む事さえ出来ずに

チューブで鼻から食べ物を送っている。

それでもリハビリで治ると信じていた。

なのに末期ガンと余命宣告…


ブログを書くって事は父の死を実況中継するわけでは無く

自分の心の整理の為になるから。

余命宣告から一週間。

月曜日の夜、家族で集まった。

父の事、今後どうするか？

セカンド　オピニオン

癌の専門医にデータを送って診断を受ける。

最後の望みを外部の医師に託してみよう！

そう意見がまとまり解散して夜９時過ぎ

父の血圧が低くなり病院に行った。

もう転院どころかこの病院で息を引き取るしかない。

兄を一人残して夜中の２時に帰宅。

眠れません。

翌朝は６時台に問屋から荷物が届くので出社した。

予想よりも早く父の死が迫っている。

冷静になれ、冷静になれ、冷静になれ！


火曜日は医師の話しを聴きに兄が病院に逆戻り。

「今日、明日が峠です」

とにかく銀行関係の用事を済ませてから母と病院へ。

家族全員が集まった。

今日は誰が泊まる？

私は拒否して妹にお願いして帰る。


水曜日は朝８時５０分に信用金庫の駐車場で待機。

父の口座から私の口座に大金を移した。

口座は死亡するとしばらくの間、凍結されます。

葬儀費用の確保と口座引き落としが停止した場合の

固定資産税とかの仮払いもしなくてはなりません。

不動産業の親戚にアドバイスを受けながら。

多分、父もこのように行動しているだろう。


月曜日から父は危険な状態にある。

残り少ない父との時間を２４時間家族が付き添う。

これは兄の要求する事。

私は戦線離脱した。

この状態が一週間続いたら家族全員が倒れる。

私一人で葬儀をする覚悟です！

忌中の貼り紙を出すまでは仕事を続けるぞ！

そう、兄にメールを送った。


長男でありながら家業を継がない兄は

父に申しわけ無い気持ちでいっぱいなのだろうか？


１９年間、父と一緒に仕事をしている私は冷静に

父の死を受け入れます。


どこにでもある家族の死のお話しですが

当事者ってこんなに混乱しているのですか？？？


私は準備が整いました。

「もう、苦しまなくっても良いからね」

そう、心の中で念じています。