英語で人生修行していこう!

50代で塾講師
独学で英語の上級をめざしています

また1人巣立って行きました

2015-12-23 09:59:08 | 講師の仕事
AO入試で関東の大学(建築学部)へ合格が決まっていた男子生徒君。
母親との関係が似た者同士というか、諍いが絶えないことから
つまらない意地もあって英語にも力が入らないまま
彼が14歳の中学二年生で私が担当することになりました。
まったくやる気がなくてクラスに来てくれても
「俺と英語は相性があわんのや」
と豪語して寝てばかり。
当然成績ははかばかしくないままでした。
本当にどうしたら良いのか、塾長先生と折に触れて進捗状況を報告していました。

やはり自分の未来像がしっかり見えてくることが
大人になる成長の始まりってことかなと目をかけつつも傍観する姿勢を貫きました。
高校3年生になったころからずいぶんと自分の将来に就きたい仕事のことなどを
学校の予習&復習をやりながら考えつつ話してくれるようになりました。

おぉぉ~、やっと時機が到来したな!という感じです。
夫に誹られつつ、私が何校も卒業した大学の一つに彼は進むことになったのですが、
そりが合わなかった彼の母親から塾の最後の授業になった昨晩お話を伺い、
私が一番良かったのがその大学だったこと、校風が自由で寛大な素晴らしい学校だったことが
彼にその大学へ進学を決意させたと伺いました。
聴いた瞬間、良かったなぁと心から思いました。

進路を決める時に周りの人間は偏差値などで決めたがったりする傾向が強いです。
残念ながらいまの労働環境は大学の偏差値だけで一生が決まらない事実があります。
いつまでも学歴や職歴など過去にこだわっている器の小さい人間では
このデジタル時代の変化の波に溺れてしまうと思えます。

中々帰りたがらない彼と話したのは、また英語で困ったら
いつでも連絡をしてほしいこと。
できるだけ力になるからね、ということでした。
こうやってささやかでも温かな人間関係が築ける現場にいるのがこの仕事の醍醐味。
学校などの教師対生徒という関係では到底辿りつけない密な関係が
少人数のサブカルチャーの場、塾という存在だと思います。

先週NHKで路線バスの旅という30代の男優がペアで2組佐渡と北海道道南の旅行記を放送していました。
松前という場所で有志の父親たちがボランティアでわが子を含めて私塾を夕刻に開いているところに一組がお邪魔していました。
そこに集う中学生たちの素直な素朴さが忘れられません。
その雰囲気が醸し出す原因は、まわりの大人が温かく彼らの成長を見守っているからでしょう。
どんな仕事に就こうが、きちんと労働し、納税し、家庭を維持していければ
仕事に誇りをもって胸をはって生きていけると思います。
そういう人間づくりの場として私は社会の一隅から援助しているのかもしれないなと
英語を学習の一環で教えつつ、人生の先を行く同じ人間として意味があるのかもしれないと思っています。

一仕事片付きました~♪

2015-08-22 13:31:01 | 講師の仕事


毎年お盆明けから高校3年生向けに過去問題(記述式)を5日間90分ほどで3題してもらっています。

というのも河合塾全統記述模擬試験が受験生向けに8月末に計画されているからです。
少しでも結果がよくでれば、その後の気合いによい影響がでるだろうという配慮からです。

昨夕、5日間全部通して15題やり終えてもらい、めいめい1人ずつ感想を尋ねました。
だいたい教師か講師が生徒さんたちにこれを訊くのは目論見があるから。
こちらの意図する反応をしてくれよぉ~という思いです。

「もっと単語力をあげないとアカンと思った」「読む量が少なすぎてやばいと思った」、
これくらい語ってくれるとありがとう~~と言いたい。
そしてやはりその感想でした、よかった、よかった。

他の科目とちがうのは、英語は言葉なので道具になることです。
でも英検などの試験も受けてみてしみじみ思うのは、
試験のテクニックで満足してしまわないでほしいと思うところです。
内容の精査、吟味、味わい。
作者は人称をどこにおいて書いているのか。
時間の経緯はどうなのか。
本当に伝えたい部分はいったいどこだと思うのか。
このあたりが語れるようになれば、かなり読む行為自体が面白くなるはずです。

好き嫌いが人間全般もふくめてけっこうある私は、
頭ごなしにやれ!と言われて従うタイプじゃないです。
それを決めるのはいつも自分で、決めた以上は投げ出さずにやりとおしたい。
つまりあまり多くのことをやれない、職人気質な偏屈な人間かもしれない。
営業や接客業などには不向きなタイプだろうなと思います。

そういうタイプには読む行為は魅力的です。
それも自分の好きな分野を自由に読めることは大きな喜びがあります。
なので、あてがわれているとは云え、彼らに問題としてやってもらう以上、
その喜びの断片は伝えられないとダメだなぁと思っています。
聴くのは頭に残りにくいけど、読めばその言葉を何度も確かめられるから。
英語でその喜びがわかるようになりたくない??と
あちこちに仕掛けを施して「うん、そうなりたい!」と
嬉しそうに言ってくれたらもうやったぁ~の気分です。

ところで以前残念だなぁとブログにも書いた茅ヶ崎出版の書籍ですが、
実は会社自体が破産しました。
定期購読を近くの書店でしていた関係上、そのように電話で聞いたのですが、
公に破産宣告がされない以上、ブログに書くのはダメだろうと思っていました。
やはり初級、中級者向けの英語出版物は購買者数がある程度確保できそうですが、
中・上級者向けの本は経営が難しいのでしょうね。
この月刊誌にわが師匠も参加されていたので、水曜日の夜お会いすることもあり
もう少し事情を伺ってみようと思っています。
というのも、全国に茅ヶ崎方式の教室を展開していたこともあって
事後処理はどうなるのだろうと思うからです。
ビジネスの世界、特に出版業は紙媒体からデジタル媒体に移行期で
難しいかじ取りが要求されますね。
甚だ残念です。

夏の終わりに気持ち的にすとんと来る画像を見つけました。
クレーの『蛾の踊り』。
キュービズムを基本とした青のグラデーションが美しいですね♪
そしてこの曲、Tony Bennette,'The good life'

すこし早い夏休み

2015-07-30 08:52:44 | 講師の仕事
今週末から東京在住の娘にあわせて上京してバレエ公演を二つ見ます。
もう~本当に幸せ♪

1つは江戸川区総合文化センターであるバレエ教室の発表会。
もう1つは翌日渋谷オーチャードホールである熊川プロジュース主催のバレエガラ。
共通点はどちらも海外のバレエ団で活躍する若人が母国での里帰り公演だということ。

残念ながら才能があるクラシック分野の人材は日本では教えないと生活が成り立ちません。
伝聞では新国立バレエ団のトップでも年収は400万あるかないかとか。
海外のバレエ団だとその3倍の年収に加えて必要経費のシューズなどは無料貸与と聞きます。

その点を考えると、日本で芸術家として生計を立てることは
教える仕事を抱えながらじゃなくちゃ生きていけない。
もしくは富裕層の親世代から金銭的に援助をずっと受けないと
プロとしては食べていけないと思えます。

たぶんその下地があるので、それなりに才能に恵まれた人材は
海外の組織団体で地位を得てプロとして活躍後に帰国し
自分の研究所なり立ち上げてやっと生活の拠点作りとなるのかも。

せっかくの宝物が海外に流出してしまっている現状が悲しくて
私としてもその中の何人かとFBでお友達繋がりにさせてもらっていることもあり、
観客としてすこしカンパさせてもらおうと考えています。

在籍するバレエ団は多岐にわたり、やはり英語は共通語として絶対に必要のよう。
次に滞在するその国の言語という順位みたいです。
ロシアやハンガリー、ブルガリア、ルーマニアなどの団員の方は
英語以外に3カ国、4か国語が理解できるようにならないとダメみたい。
そういうストレスのかかる職場で仕事をするって若い頃の特権かな?

今週末の土曜日はあいにく江戸川区では日本一観客数の多い花火大会の予定日。
地元の花火も今年は見物しましたが、ネットで掲載してくれた人のこの江戸川大花火大会の模様を見て
呆気にとられてしまった!
こちらの最後の総打ちが江戸川の最初より貧弱なんですよねぇ。。。。。。
昨年の観客総数135万人余ってどうなんでしょうかね。
隅田川が一番だと思っていたらちがうんだ!
東京という場所のもつ力を再確認。

もはや爆発事故風でしょ???

娘の大学時代の親友の1人がここに一戸建てをすでに購入していて
なにくれと娘を助けてくれていることもあって
夕方から始まる私のスケジュールに合わせて自宅へ招待してくれました。
娘にはくれぐれも友達を大事にするんだよ、と云い続けて大きくしたのですが、
こういう形で友情が続いてくれることに感謝します。

この夏は3校にわたる高校3年生の英語長文力UPを任されているので
お盆の前後から夏期講習を予定しています。

つくづく実感するのは英語だけじゃなく外国語で書かれたものを
ストレスなく読み解くのには単語力と文法力の両輪がある一定の知識量あることだという事実。

いまの高校でとくに公立学校の現状は美辞麗句に傾き過ぎています。
つまり「耳で聞くことから英語力を上げられるはず」という文科省の推奨路線です。
悲しいことに出口の大学入試がそれに沿っておらず、
センター試験はなんとかその路線に乗っかってはいても、
国公立の二次試験では歯が立ちません。

以前の精読力をあるところまで鍛えないと一般教養の易しめレベルの内容を
英文で理解させるつもりの二次試験の英語力には対応できないから。

分りやすいものさしでいうと英検準1級に合格する生徒なら
国公立の2次試験は歯が立つ?ぐらいかなと思っています。

高校時代に2級合格者はかなり優越感に浸れるのですが、
残念ながらセンター試験でも2級だけじゃ苦しいです。
その現実を早く気づき準備ができる生徒は幸いです。

自虐に傾き過ぎてもいけないけど、楽観視しすぎて結果が最悪というケースは
心が痛くて、講師としても申し訳ない気持ちでいっぱい。
何とかその最悪のシナリオだけは避けなければ、と
毎回のクラスで嫌われ役覚悟で叫んでいる私です。

ところで日本史の年号と出来事が覚えられない~と嘆く生徒さん。
今後ブレーク必至のこのダンスユニット、いかがでしょうか??


なんと息子と同い年の二人組。
ダンス講師もしながらブレークの機会を狙っていた模様。
私も1級用単語が頭に入らない時、こんな感じで覚えていたなぁと苦笑いしています。
身体で覚えると忘れないって本当ですよ!
ぜひお試しあれ。

最後にオリジナルの感覚を忘れずに自分なりに歌詞を吟味して
それを振付に活かしている菅原小春のカッコイイダンス、


英語ができるとかっこええよ、と私が言うより
こうやって英語を道具にして世界で勝負している同世代の人物を見た方が
ずっとモチベーション上がると思うんですよね。

この年齢でも初体験?

2015-03-12 08:36:23 | 講師の仕事
明日は亡姉の墓開き式があります。
なにせお墓というのは自分としてはすでに「あるもの」として
この年齢まで来ているので、義兄と姪に参列してね、と云われてから
ネットでちょっぴり調べてみました。

魂を入れる、入魂式とか開眼供養とも言うらしい。
開眼供養って仏像がお寺に新しく安置される時だけ使うのでは?と
素人は思っていただけにやや驚き。
まだまだ人生は新しい出来事に満ちていますね。
納骨も同時にするそうなので、
黒い服装で行かないといけない。
しかし、場所が岐阜市内ということで寒いだろうと危惧してます。

というのも、おととい積雪が15センチあり、
岐阜地方気象台開設初の3月に降雪した新記録を樹立しました。
今週末の日曜日から月曜日にかけて温度差が5度以上ありそう。
冬物もおいそれとしまえない、ややこしい季節の変わり目です。

塾生(大学受験組)の皆さんは浪人はいなさそうな気配です。
希望とは別の大学に進むことになりそうな人もいますが、
地元国立大学志望だった生徒さんは
かなり優秀な順位で合格が決定しました(工学部&教育学部)。
いや~、めでたい×2。

いくつかの気づきがありました。
やはり早めに単語力の増強を確保することは必須であること。
これをいい加減にすると、一生懸命に講師が工夫して
レジメを考えてやってもらっても
夏休み明けから実力が数字に表れてこないのです。

これに今回の生徒さんたちを当てはめるとどんぴしゃり。
大人として彼らに託していたことが
危うく裏目に出そうな恐れを感じたのが昨年11月。
模試での成果が表れなかったからです。

この教訓から学んだことは、面倒くさい単語力増強は早めに取り組むこと。
新高校3年生の来週からの新クラスではまず単語ありきで始めようと思います。

フェローのベータメディカル応用の全ての講評もいただき、
実際にプロとして活躍されている先輩たちのアドバイスも読みました。
そこから英日和訳をする時の大切なことがいくつか判明;
1.商品として通用する和訳とは
  *常に追求と見直しを心がける
  自分の思いこみでロジックを解釈しない(まるで見透かされたかのような)。
  常に独善(ドグマですか)に陥っていないか虚心坦懐になる。
2.自信過剰にならない
  *英文が100%わかったつもりが、和訳してみれば
  80~85%の理解力しかない。これでは商品水準には届かないと知ること。
  常に謙虚であることが大切。
3.とことん質にこだわりつづける
  課題文の英文と自分の訳文を、提出期限ぎりぎりまで全文暗記するほど読みこむべし。
  常に熟考し、見直しを心がけるように。
  怖いのは、課題文を初見で読み、単純に理解した「つもり」になってしまうこと。
  この状態で訳出された訳文は商品とはなりえない代物であること。
  何度も推敲を重ね、その都度あいないなごまかしや逃げの箇所が見えてくると
  それと対峙して戦うことが大切である。
  この作業を続けていくことが、真の翻訳力の土台になっていく。

私の場合、リスニングの書きとりなどが苦手な一方、
書かれたものを何度も読み返すのは苦労じゃないという部分があります。
ここをより強化していくことが大事だろうと思うのですね。

もうちょっとすると暖かな桜の咲く春。
4月半ば近くに京都の都おどりをバレエクラスのオバリーナ4名で見に行きます。
アメリアのメディカルトライアルを出すかどうかも未決ですが、
何か楽しいことも視野に入れつつ、自分の得意部分で頑張ろうと思います。

終わった、終わった~♪

2014-08-26 09:35:37 | 講師の仕事
先週の金曜日8/22日で高校3年生の長文特訓講座が終了しました。
はぁ~~気が抜けない1週間でした。

なんだかこの夏は軟弱な頼りない太平洋高気圧のせいで
冗談じゃない量の雨、また雨。

主婦の身としては、葉物(レタス、小松菜など)が高騰しまくりで
キュウリまで高いというお財布に厳しい夏となりました。
酷暑つづきでも値上がり、雨ばかりでも同じってどうなんやろねぇ????

あさってぐらいから最低気温が20-22度あたりに落ちると予報が出てますね。
やっと初秋の趣になるのかな?
いやいや・・・・・。
あまり雨続きだったから、ひょっとすると9月はカンカン照りが復活するかも?
怖すぎて「あつものに懲りてなますを吹く」状態を勘ぐってしまいます。

ちかごろ自分の中で「ちょっと自慢できるのかもなぁ」と思うことができました。
それは「新しい単語を覚えるのが嫌じゃないこと」かも、です。
こう書くと、
「シルフさんはどんどんじゃんじゃん頭に入る特別な脳なんでしょう?」
と揶揄されそうですが、これが(汗)・・・・・。
実は全然で、めっちゃくちゃ要領が悪く、察しも悪いです。
自慢にならないけど、「あきらめが悪い」ことだけで継続は力なりタイプかなぁ。
根底にあるのは、「新しい単語を覚えたらもっと深く読める」ことを
経験として分ったことが大きいです。

語学の4つのスキル:聴く、話す、読む、書く。
人が環境から順番に会得するのが上記の順ですが、
私が英語力のUPで一番重きを置き、こうなれるようにという動議づけに使ったのは
「読めるようになる」ことでした。
これは「聴く」に特化しても、その後の二つをやりこんでも成果は同じだと思います。
やはり人それぞれ、十人十色かなぁ、と。

ず~っとどんな英文が出されても読みこなすことができたら
どんなに知識が豊富になって面白いだろうと思ってきました。

たぶんその憧れが新しい単語を吸収する時にも
げんなりせずに前向きになれる原動力かもしれない。
脳みその細胞は日々衰えていくだろうなぁ、だって老化ですから!!
もうこれは止めようがない。

でも知的好奇心がそれを凌駕してくれそうだと思っています。
そういう面白いことあるよ、すごいよ、という講師の働きかけが
受け持ち生徒さん達の大学入試問題を解く礎になってくれないかなぁと思います。

多面的に物事をとらえて考えてほしいなぁと思う。
いま10代の後半の高校3年生に1粒か2粒の種まきができれば、
その後の人生航路で受験なんかより比べものにならない
難題に直面しても、どうにか絶望せずに切り返すことができるのでは?と
そんな風に思います。

8月から市の中心部にあるカフェ&バー『ツゥラトゥストラはかく語りき』というところに
月曜日の夜2時間ほど英語を語りに行っています。
昨晩は2回目でした。
ワンドリンクを頼んで世界中を船乗りさんとして6年間航海した
アラフォーのオーナーさんと
お客さんが英語で語り合う場です。

月1回はライブハウスになったり、哲学ナイトというもの開催しています。
私、実は哲学ナイトのほうがずっと興味があったりします。
8月から読み始めた『独裁者のためのハンドブック』亜紀書房、2013/11/21が
かなり面白いから。

もともとは英語で出版されたもので、ニューヨーク大政治学教授2名の書き下ろし。
それを日本人の教授が翻訳したものです。
なんで易々と悪い奴に導かれて命を落としたりする人が後を絶たないのか。
金スマで元X-JAPANのTOSHIがどうしてあんな指導者に洗脳されたのかなど、
身近にこういう例が多いと思いませんか?
英語は責任感からという面があるけど、
こういう人の中にある面白い何かを考える方がずっと楽しいってこともあります。