毎年お盆明けから高校3年生向けに過去問題(記述式)を5日間90分ほどで3題してもらっています。
というのも河合塾全統記述模擬試験が受験生向けに8月末に計画されているからです。
少しでも結果がよくでれば、その後の気合いによい影響がでるだろうという配慮からです。
昨夕、5日間全部通して15題やり終えてもらい、めいめい1人ずつ感想を尋ねました。
だいたい教師か講師が生徒さんたちにこれを訊くのは目論見があるから。
こちらの意図する反応をしてくれよぉ~という思いです。
「もっと単語力をあげないとアカンと思った」「読む量が少なすぎてやばいと思った」、
これくらい語ってくれるとありがとう~~と言いたい。
そしてやはりその感想でした、よかった、よかった。
他の科目とちがうのは、英語は言葉なので道具になることです。
でも英検などの試験も受けてみてしみじみ思うのは、
試験のテクニックで満足してしまわないでほしいと思うところです。
内容の精査、吟味、味わい。
作者は人称をどこにおいて書いているのか。
時間の経緯はどうなのか。
本当に伝えたい部分はいったいどこだと思うのか。
このあたりが語れるようになれば、かなり読む行為自体が面白くなるはずです。
好き嫌いが人間全般もふくめてけっこうある私は、
頭ごなしにやれ!と言われて従うタイプじゃないです。
それを決めるのはいつも自分で、決めた以上は投げ出さずにやりとおしたい。
つまりあまり多くのことをやれない、職人気質な偏屈な人間かもしれない。
営業や接客業などには不向きなタイプだろうなと思います。
そういうタイプには読む行為は魅力的です。
それも自分の好きな分野を自由に読めることは大きな喜びがあります。
なので、あてがわれているとは云え、彼らに問題としてやってもらう以上、
その喜びの断片は伝えられないとダメだなぁと思っています。
聴くのは頭に残りにくいけど、読めばその言葉を何度も確かめられるから。
英語でその喜びがわかるようになりたくない??と
あちこちに仕掛けを施して「うん、そうなりたい!」と
嬉しそうに言ってくれたらもうやったぁ~の気分です。
ところで以前残念だなぁとブログにも書いた茅ヶ崎出版の書籍ですが、
実は会社自体が破産しました。
定期購読を近くの書店でしていた関係上、そのように電話で聞いたのですが、
公に破産宣告がされない以上、ブログに書くのはダメだろうと思っていました。
やはり初級、中級者向けの英語出版物は購買者数がある程度確保できそうですが、
中・上級者向けの本は経営が難しいのでしょうね。
この月刊誌にわが師匠も参加されていたので、水曜日の夜お会いすることもあり
もう少し事情を伺ってみようと思っています。
というのも、全国に茅ヶ崎方式の教室を展開していたこともあって
事後処理はどうなるのだろうと思うからです。
ビジネスの世界、特に出版業は紙媒体からデジタル媒体に移行期で
難しいかじ取りが要求されますね。
甚だ残念です。
夏の終わりに気持ち的にすとんと来る画像を見つけました。
クレーの『蛾の踊り』。
キュービズムを基本とした青のグラデーションが美しいですね♪
そしてこの曲、Tony Bennette,'The good life'