英語で人生修行していこう!

50代で塾講師
独学で英語の上級をめざしています

がっかりしたこと、あれこれ

2013-05-28 08:41:16 | TIME reading
かなりブログの間隔があいてしまいましたね~~。
特別なことがあまりなくて、そうするとどうも書こうと思えなくなってました。

がっかりしたことだけは幾つか身近におこっています。
まず一つ目。
先週末の朝日・日曜版別紙の村上春樹最新本『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』について(朝日プラス・シーより)。


半月ほど前に友人と『IQ84』全巻と交換で、この最新本を読み終えていました。
まぁ~ひどいもんです。
本当にがっかりしました。

というのには、理由があるのです。
村上作品の中心は、「死、性(生)、暴力」の3つがモチーフです。
それを多少リッチな小物や設定状況で彼なりに小説に仕上げているように感じる。
この「彼なり」というのが、彼がバブル(現在の中国に近い)のころから
人間的に成長を遂げていないのがなんとも哀しい。

もう60代半ばかな?
作家として成熟できていない現実が見てとれ、
最新作への期待が高かっただけに
読者としてかなり「がっかり」でした。

色に対して私なりの解釈や仮説があり、
色を持たない人間がどのように人間的に豊かになっていくのか。
すごい期待満々で読んだからです。

おまけに固有都市、中部・名古屋が主人公・つくるの舞台となっているじゃないですか。
足かけ5年ほど通学した大学までの馴染み深い場所という設定もあり、
かなり期待満々だったのです。
その膨らんだ大きな風船が破裂した感が否めません。

有名大学を出て、大企業に就職、お洒落なライフスタイルをしつつ
心は空虚、というありきたりの設定がもう現在の状況から大外れというのも
なんとも哀しいです。
彼はどこへ行くんでしょうね。

次のがっかりは、姉のガンがらみともかぶること。
先週のTIMEは、「アンジェリーナ・ジョリー効果」というカバーストーリー。
彼女のような行動をした人は、私がプロテスタント教会主宰の英会話教室の講師からも見聞きしました。
その講師(アメリカ人宣教師&英会話教師)の実姉さんが片方の乳房にガンができたのです。
もう片方にはなにもないのに、リスクがあるのは当然ということでジョリー女史のように、
両方ともいっぺんに切除したと聞きました。
それを聞いたときに、
「そんなにしなくてもエエんとちがいますか?」
と、ありきたりな質問をしました。
そうすると、
「遅かれ早かれ罹患するなら、いっぺんにとってしまったほうがいいじゃないの?」
とあっけらかんと答えられたのが印象的。

じゃぁ、すいガンになった家族暦がある家系の人間は、
予防措置としてすい臓もとってしまう???
一生インシュリンの投与をしなくちゃいけなくなりますぞ。

ここで問題なのは、アメリカ式人間もモノとして考えるという思考じゃないかという点。
私がこのクラスに20年近く在籍して、いつも越えられないハードルを感じていたのが、
何でも解答がすぐ見つかるようなモノの言い方をされたことです。

たとえば、ウツになった→医者に行って薬をもらう、だめならカウンセラーにかかる。
こういう具合です。
そこで何が問題なのかというと、→の部分に葛藤がないこと。
ここにとても大切な「何か」があると私は思うのです。
それは人間の成熟に必要なものじゃないかということ。

キリスト教のクリスチャンでもあるということなので、
最後は神が待っていてくれるという強さもあるのでしょうか。
私はどうしても納得ができなかった点ですねぇ。

最後のがっかりは、私のマスターコースの進み具合。
紆余曲折を経てプロになるのでしょうけど、
私、それほど英語でお仕事がしたいの?と自問自答しています。
姉がらみでiPad版Natureを定期購読したのですが、
TIMEなんて目じゃないほどの難しさ。
よくよく考えると、元々の日本語での同レベルの論文が読めないことも
大きな原因としてあるでしょうね。
日本版NatureのNewtonでも読めないことには始まらないかなぁ??
ここでも結局は日本語力が大切になりますね。

昨夜、NHK総合夜10時からの『プロフェショナル仕事の流儀』で
人間国宝の88歳志村ふくみさんという方が染織家としてどう生きてきたかを特集していました。
http://www.nhk.or.jp/professional/2013/0527/index.html

「雨過天晴」という藍が発酵をし終わり、
最後の最後に出す奇跡の淡い水色に挑戦されていました。
終わりがないから楽しい。

こんな物言いは、私の英語修行でそう言い切れるのか?
うぅぅぅ~~ん、それだけの情熱がないような、あるような????
またまた自問自答が続きます。
私、それほど英語が好きじゃないのかもしれない。
とまぁ、そんな疑問も昨今の私には思えたりしています。

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6 コメント

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ごぶさたでした! (sylphide1832)
2013-06-06 10:40:45
足立「日当たりよし」さん、ご無沙汰しています。

私が必死に姉の一件で探し求めているのは、
彼女のガンの抗がん剤が日本では2種類しかないということもあります。
これって厳しいのですわ・・・・。
そのうちの一つがつい最近効き目がないことがわかり、
もうひとつのほうを試している最中です。

こうなるともう、必死を通り越して命がけですね。
英文の最新医学レポートを読もうとあがいているのも
ここらへんに意識が集中しているからだと思います。

ドラッグ・ラグという言葉があるのです。
アメリカやヨーロッパではすでに認可されている薬剤が
厚労省の厚い壁で日本では延々と使えないという時間差のことです。

標準治療という言葉で片付けられない部分があり、
標準外でそれらの薬剤を使用するのは
自己責任で処置してくれる病院を必死で探さないといけません。

今朝の「おはよう日本」で、二人に一人がガンになるために
ガン登録をしようという政治家の動きがあると特集していました。
もう他人事では済まされない事態になってきてるな、と思います。
パンデミック(pandemic)に近い緊急事態かもしれませんね。

ガン登録を進めて何がよいかというと、
ガン治療をどこの病院がどれだけ行っているか、
ネット上ですぐわかるということです。

姉のために2年間が最長の定期購読「がんサポート」という月刊誌を送ってもらうことにしました。
足立さんと同じですね。
私にも遺伝していると思われる膵臓や肝臓の弱さを日々自覚しながら
無理をしないように気をつけていくしかないなぁと思っています。
また何か新しい情報があれば、教えてくださいね?
返信する
こんにちは (足立sunny)
2013-06-04 20:17:14
どうも、その~、がっかりする理由が、今ひとつよくわからないのですが、とにかく、がっかりされずにお元気をお出しください。
 理科系(更に個別の専門系)の詳細知識を持っていない人がnature の論文記事(一般向けの啓蒙記事でないもの)が読めないのは、しごく当然と思います。当方は、ガン関係の医学雑誌(日本語のもの)を2年ほど、ほとんど全部継続して読みましたが、実際に医学研究に携わっていたわけではないので、ガンの画像分析、数値、データ&データの有意差など、深く理解できない部分が多々ありました。これらは、「啓蒙記事」とは異なり、医学(更に専門分野の)の専門的知識がなければ、表面上の結論しかわからないと思います。
 また、乳がんは、わりと特殊なガンで、(1)転移性の極めて高いがん細胞が、継続的に生じやすい、(2)遺伝的形質が大きく影響すると考えられている、(3)ガン発症後に、ガン細胞と共に乳房を切除しても、乳房を温存して治療しても、その後の生存率に、有効な有意差は証明できない(つまり、どちらも生存率は大して変わりない→乳がんで怖いのは、転移性の極めて高いがん細胞で、これは、いったん出来だしてしまうと、乳房を切除しても、継続的にできやすい)けれども、発症前に予め「乳房」というか「乳線」を取れば、乳がんの発症は低く押さえられる可能性が高まる。
という感じですので、すい臓がんと比較するのは、どうもポイントがずれているのではと思います。乳がん発症前の乳房&乳腺切除は、遺伝的に発症可能性の高い方でしたら、現在考えられる限り、考慮されていい予防策と当方は考えています(おそらく、彼女&切除した担当お医者様もそうお考えではないかと)。

お気楽に、とはいかないでしょうが、ともかく、そう思いつめられないように、お過ごしください。、
返信する
妙に心に残るCM (sylphide1832)
2013-06-02 18:23:10
『負けるもんか』、これたぶんでんすけさんよぉ~くご存知ですよね?
偶然これを見つけてじーーんとしました。

全文抜粋

がんばっていれば、いつか報われる。
持ち続ければ、夢はかなう。

そんなのは幻想だ。たいてい、努力は報われない。
たいてい、正義は勝てやしない。
たいてい、夢はかなわない。
そんなこと、現実の世界ではよくあることだ。

けれど、それがどうした?スタートはそこからだ。
技術開発は失敗が99%。
新しいことをやれば、必ずしくじる。
腹が立つ。

だから、寝る時間、食う時間を惜しんで、何度でもやる。

さあ、きのうまでの自分を超えろ。
きのうまでのHondaを超えろ。

負けるもんか。

引用終わり。

はぁ~、人生はどんどん進むにつれて
何か大事なものを失いつつ、それでも前に進むしかないようなもんかなぁ???

期せずして姉の生存競争レースに参加することになりましたが、
まさか、まだ早いやん?と安易だった自分に張り手を食らわされたような気分です。

でんすけさんは30代から40代?でご両親を看取られたのでしたね?
どれだけメンタルもフィジカルもダメージが大きかったことか。

私はペットや人とも別れるということにえらく弱い面があります。
だからでんすけさんがご両親を若くして見送られたこと、
そのつらさはいかばかりだった、想像も及びません。

姉の家庭訪問は毎月行っているんですよ(苦笑)。
メールや電話も毎日します。
そうじゃないと、自分が不安で英語学習どころじゃないです。
いや~、人生の重さは計り知れません。。。。。。
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Unknown (おでん)
2013-06-02 06:50:29
人生がっくりくることのほうが多いんじゃないかな(汗)。
自分で言えば、人生2大がっがりは
・両親が早くになくなった
・子供がついにできなかった   なのですが
そのぶんいまは気楽な人生といえばいえなくもないです(笑)。

男性の場合は会社勤めのケースが多いでしょうから、なんとなく人生の目的が
「会社内での出世」というのに置き換わってる場合が多いでしょうね。
自分はそのへんでも中途半端極まりない(汗)。
さすがに定年が近くなると、「人生の仮決算」やなあとしみじみ思います。

本業はぱっとしませんが、本業以外の業績がいいのかどうか・・・。
英語に期待したいとこです(笑)。
返信する
そう×5(深く同意) (sylphide1832)
2013-05-29 08:57:15
マダムへ

子供が小学校の学年が上がるにつれて
まぁ~~それに関連する雑用の多かったこと!!
特に1学期と2学期の行事の多さに週末の休みはほぼ皆無でしたっけ。

そんな頃に必死で資格試験をめざして(英検準1級だったかな?)
睡眠時間を削って英語学習にいそしんでいたように思い出します。

でね、そのツケが何だったのかというと。
寝不足による複数の口内炎、急性膀胱炎、胃腸の不調。

KO通信とか、英語学習者で意志の力が体力を上回ってしまう人が陥りやすい穴にどぼぉぉぉ~んとはまっていたように思うな。

今から思うと、あまりよくない環境だったと思う。
姉の一件であれこれ読み終えた感想は、これ↓
「炎症」というのが、身体にものすごく負担をかけるということを学んだ。

週末日曜日NHK特集「病の起源」脳卒中特集を見てた。
急激に脳の重さが増えた人間は、朝日とともに起きて雄飛とともに寝るという生活を
できるだけ守るのが身体に一番なんやなぁ~としみじみ思い知らされました。
そうはいかないのが、現代人なんやねぇ・・・・・・。
その中でもやはり家庭での夫婦は家の要やな、うん、大切にしてください。
返信する
Unknown (大阪の主婦)
2013-05-28 18:46:40
お互い、「がっかり」多いよね~(爆)

私も、いろいろチャレンジしてるけど、
本当は何がしたいのか。。

最近わからんようになってきたわ。。(汗)
あがいてるだけというか(汗)

家庭が基本だなとか思い、ここ数日は、晩御飯に手間かけたり、寝たふりせずに、ぱぱの相手したり(爆)

英語も、勉強方向に持って行かず、
好き放題、飽きるまで、洋画とか見たらどうやろとかね(爆)

昔はよく洋画みてたのに、なんでみなくなったんだろ~とか(涙)

はあ。。。。。。

どうも眼力衰えてきて、夕方以降は小さい字。。。読むのしんどくなってきました。。。。ついに老眼領域に突入。。。。。。
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