こぶた部屋の住人

訪問看護師で、妻で、母で、嫁です。
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腹の立つ話があって・・

2010-08-04 23:39:37 | 訪問看護、緩和ケア
在宅呼吸ケアセミナー4は、ちょっと休憩で、腹の立つ話を一席。

先日、ご利用者さんが某老健にショートステイに行きました。

この患者さんは、慢性の自己免疫疾患で、ほとんど寝たきりの方ですが、意識障害やひどい認知は無く、自分で意思表示はしっかりできる方です。

ただ、長い闘病生活で不定愁訴も多く、息子さんともども時々パニックを起こしていました。
パニックと言っても、話を聞いたり安心させてあげればいいわけで、このところは穏やかに過ごされていました。

ある日、ショートステイ先で急に胸が痛くなり、胸が苦しい、痛い!病院に連れていって!と言いだしました。

不安からくる不穏状態となったようで、ちょっと騒いじゃったらしいのですが、施設から息子さんに夕方電話がかかってきました。
『お母さんが騒いでいます。10分あれば迎えに来れるでしょう?!待っててあげますから早く迎えに来て下さい!』

そんなこと急に言われて、車もないし夕方6時過ぎに一人で10分以内に連れに来いって・・・無理ですよね。

主治医のクリニックに息子さんからどうしたらよいかと電話が入り、先生たちも激怒。

何なの?あり得ないでしょう。そんな話。

で、先生が心電図持って後で行くとか、クリニックのナースが迎えに行こうかとか、大騒ぎになったそうです。
なぜか、うちのステーションには電話はかかって来ず、あとからクリニックのナースと息子さんから聞きました。

結局すぐには行けるわけないと言っているうちに、『しょうがないので、特例で施設のクリニックのドクターに診てもらいます。特例ですから。』
と何度も釘を刺され施設のドクターが御高診下さったそうです。

いわゆる心疾患の所見は無いから、心配ないだろうということで、翌日の退所まで置いてもらうことになったそうですが、驚いたことに、翌日迎えに行ったら施設のスタッフは冷たーい感じで、おむつもいつから変えていなかったのか、ぐっしょりのままだったそうです。

「こんなことで騒がれたら、もうお預かりできません。」みたいなことを言われたそうですが、こっちこそこんな施設は二度と使わない!とは言えず、悔しい思いで帰宅しました。

その後、病院での検査で、炎症性疾患のための、胸骨痛と言われ、ロキソブロフェンで改善したそうです。

介護者が、一緒にパニクッてどうするんだ。って話です。

ここは、もともとちょっと手がかかるようになると、『うちではもう、お預かりできません』とか『そんな処置は出来ません。』とか言う事で有名な施設なので、『あー。またか―。でも今度はひどすぎるよね~』と言う話で盛り上がってしまいました。

本当に施設って、モチベーションにも介護力にも雲泥の差がありますね。


そういうわけで、呼吸器ケアセミナー報告は後日に持ち越しです。

昨日の記事のコメント、再びY先生のワンポイントレクチャーで、目からうろこの話がありますので、お見逃しなく。