こぶた部屋の住人

訪問看護師で、妻で、母で、嫁です。
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第40回 めぐみ在宅地域緩和ケア研究会

2010-08-18 23:36:49 | めぐみ在宅緩和ケア関連
昨日は、緩和ケア研究会でした。

今回は、いつもの事例検討会ではなく、めぐみ在宅との連携ではない場合を想定して、最後まで家で過ごしたいと願う老々介護のケースの問題点と対策を、職業別にディスカッションするという形でした。

出席者は、病院関係、訪問看護師、ケアマネジャー、その他の職種(患者家族を含む)に分かれて話し合いました。

地域としては、瀬谷区を中心として、泉区、旭区そして今回は座間の訪問看護ステーションのかたも初参加となっていました。
病院グループでは、東邦大学の心療内科の医師もおり、大学病院としての受け止め方や、役割などの意見も出されました。

また、現役看護師から横浜市大の医学部看護科の看護過程に在学中の学生も参加しています。

訪問看護師サイドでは、一般的な環境調整や、療養環境の確保、家族支援は当然あるものとして、すでに決まっている在宅の主治医の中で、実際最後まで看てもらえないケースや、緩和ケアそのものが出来ない医師がいること、面倒になるとすぐに入院を支持する医師や、予測指示もなく、チームとしての在宅医療を理解していない医師がまだまだ多く、まずそこがクリアできないと、患者さんの望む在宅療養を実現することは難しいという話が出ました。

医師としては、現実問題リスクを最大限回避することに躍起になっている人も多く、柔軟な対応はなかなか難しいのが実情です。
これは、訪問看護もしかり、各サービスでも言えることですが・・
これについては、自分たちの立場も守らなければ、次の患者さんも支えられなくなってしまうため、法の壁をいかにうまく潜り抜けるかが課題ですね。

今後に関しては、やはり人材育成をしていくことが最大のテーマと言うことだと思いました。

在宅医療に関しては、生活の場であることをまず基本として、それを支えるケアマネ、ヘルパーの意識も変えていくことや、医師、看護師、薬剤師、さらにインフォーマルな関わりも含めての、学習の場を今後も継続し、広めていくことに意義があるということが語られました。

地域が違うだけでいまだに24時間対応の訪問看護ステーションがなく、往診医も少ない中、ご利用者さんのほとんどが最後は病院という地域もありました。
この地域の薬剤師さんの発言に「ヘルパーや薬剤師も、在宅のケアチームの仲間として認めてほしい。」と言うものがあり、驚きを隠せませんでした。
なぜなら、私たちはすでに薬剤師とも常に連携をとっていますし、ヘルパーとの情報交換もかなり行えていると自負しているからです。
中野御大が、「なぜ、そういう話が出るのか、とても不本意なおもいです。どうか、ご自分たちからどんどん入ってきてください。」と言ったとき小澤先生より「これが地域の格差なんです。ここが(瀬谷)普通だと思わないで下さい。まだまだ、地域連携の基盤が整っていない地域のほうが多いんです。」と言うようなことを言っていました。

実際、田舎のご家族の事で、地域のあまりの格差で頭を抱えているスタッフも多く、現在の恵まれた環境に慣れてしまっている私たちは、ちょっと麻痺しているのではないかと感じました。

とはいえ、まだまだ課題は山のように残っていて、これからこの地域でどれだけの事をしていけるのだろうかと、ちょっと不安になったりもしています。

実際もっともっといろんな勉強もしたいし、外も見てみたいとおもいつつ、ここで腰を据えて頑張ることの意義もあるのではないかと考えたりもしています。

ひとついえることは、このよな場面にいることによって、多くの人たちとも出会うことが出来、あらたな情報や知識を得る事が出来る。と言うことです。
8月26日には、MISSYさんの日本里帰り後のセミナーもあり、初めて楽患ネットの参加もさせていただくので、とても楽しみです。
だからこのブログも、みなさんとの出会いの場として、ほんとうに始めてよかったとつくずく思っています。

できれば、ここから一緒に仕事をしてくれる仲間が増えてくれるともっと嬉しいのですが。。。

こればかりは、どうやらなかなか難しいようです・・・
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