こぶた部屋の住人

訪問看護師で、妻で、母で、嫁です。
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在宅呼吸ケアセミナー3 続き

2010-08-06 23:53:04 | 訪問看護、緩和ケア
ひえ~夕方から居宅のご利用者さんを見に行き、ちょっと心配だったのでO先生に突然の往診をお願いし、ステーションに帰るともう一軒の緊急訪問。
9時に帰宅してすぐに、隣に住んでる一人暮らしのおばちゃんが、血圧上がったから見てほしいと電話。
そこから帰って食事をとって、やっとPCを立ち上げたらまた緊急電話が・・・

昨夜の緊急訪問から始まって、今回の当番は大当たりみたいです。

というわけで、嚥下の続きです。

胃瘻の話の途中でした。
胃瘻に関しては、ケースバイケースで、本人やご家族とともによく検討し、いろんな選択肢から選んでいただくということですね。
胃瘻を作った人のなかには、なぜか嚥下機能がいつのまにか改善しているひとも結構います。
うちのステーションでも一人完全に離脱して胃瘻を抜いた方がいます。

口腔機能の状態によって誤嚥の有無が左右されます。

たとえば、ご飯を口に入れて咀嚼して飲み込む時、ご飯をどろどろにして、さらに喉頭蓋の手前で食塊ができるかどうか。

それが出来れば飲み込みやすい状態。

けれど口腔の機能の悪い人は、喉頭蓋の手前まで来ても、ご飯は粒粒が残ってバラバラになり、塊に出来ないので飲み込みにくい状態になります。

そのため、その人の機能がどれくらいかをみきわめて、その人にあった食事形態で摂取する必要があります。

大きな病院では、嚥下内視鏡検査(VE)や嚥下造影検査(VF)を行って、嚥下機能検査がが行えますが、まだまだ一般的ではないようです。
うちのステーションでは、耳鼻科の往診医にお願いして、ファーバースコープを持っていって、自宅で簡単な嚥下機能検査をお願いしています。
内視鏡で見ながら、お粥などを食べてもらって、直接飲み込む時の喉頭蓋の動きや声帯の動きなどをみてもらいます。

ちなみに、COPDの患者さんは、嚥下のタイミングが取れないのだそうです。
また、認知症の87%~93%に摂食嚥下障害があるそうです。
そして、統計的に 好き なものは、誤嚥しないそうです。ほんとかな?

それらをふまえて、食事介助は
1.先行期 声かけ、正しい姿勢、嗜好、マッサージ
2.準備期 食事内容の決定
3.口腔期 交互嚥下、リクライニング
4.喉頭期 食事の工夫、姿勢、口腔ケア、呼吸リハ
5.食道期 ゼリー嚥下、姿勢、半固形化

これらを考えながら、それぞれにあった方法を探します。

ところで、パーキンソン病のかたで、舌がまっ黒くなっている人見たことありませんか?

なんとパーキンソン病の治療薬Lド-パと緩下剤のカマを一緒に飲むと真っ黒になるのだそうです。

ということで、ものすごい睡魔に襲われているので終わりです。

明日は、呼吸リハをおさらいします。