☆わんこと一緒の想い出と共に☆

シェルティと暮らしていたマールママの記録と記憶のためのページ

叔母宅の大掃除

2010年10月30日 | 三婆通信
昨年の五月 「田舎に帰りたい 」とやってきた三婆 こちら

十数日間の旅のサポートをして、認知症が進んできている1号・2号のふたりの叔母の暮らしがとても心配になっていた。

子どものいない二人は、支え合って暮らしているというもののヘルパーさんを家には入れたくない、施設に入所はしたくない、他人のお世話にならずに好きに暮らしたいと頑張ってはいるが、いつ その状況に変化があっても不思議はない。

物の不自由な時代に育ち、もったいないと何でもとっておく世代の二人の暮らしている家はモノであふれ年中探し物をしている。
歳をとり動けなくなって整理も出来ずにゴミ屋敷になりつつ・・いや、すでになっていた


今回は横浜の叔父さん夫婦も来てくれ、何年かぶりの親戚の集まりとなって叔母さんたちも大喜び 


   

可愛い“茶々とさくら”もお父さんとお手伝いにきてくれました。
とっても大人しくて おりこうさん


さてお昼ごろまでには皆が集まり、さあ始めましょう!と言ったら
1号叔母から 待った! が かかった! 

「お願いだから、今日はなにもしないで!せっかく皆が集まって楽しいのに!」

日頃から周りの人の言うことをなかなか聞いてくれないらしく、皆はあきらめていたけど
私と姉は、もうどうしてもやる覚悟で来たし憎まれ役を買って出て
「今度遊びに来たらお泊りしたいからちょっとだけでも片付けさせて!」とか、あの手この手(口)で説得した。

とうとう 「あんたたちも上手なんだから~!」と、
すっかり裏を読まれて大笑いしたけど 結局折れてくれ GOサイン!

   


「叔母ちゃんは、横浜のおじちゃんと隣のお部屋でお話でもしていて~!」とお酒を渡して隔離。

しっかりしている3号叔母から、どこをどうしたいのか聞きながら
「とにかく使わないものは捨てましょう!」と、お勝手・居間の食器棚などドンドン外に出して翌日捨てに行くことに。

まあまあ~~!あること!あること!!!! 

自分の物ならこうはいかないけれど、迷うことなくバンバン捨てた。

2号叔母からは、要る?要らない?と聞いていたが疲れてきたのか、「もうあんたたちにまかせるわ!」となった。


皆で、ゴミやほこりにまみれながら必要のなさそうな物を捨てる作業が続く中

居間のカップボードと人形ケースの間から お金の入った封筒がでてきた! 


1月○日 ○十万 と書いてある!  ・・・あ~~~っ! 
 泥棒に入られて無くなった と騒いだ今年の1月の金額と合致している!

「おばちゃん!あったよ~!!」と言ったら、2号叔母が「思い出した!わたしそこに入れたんだった!」

「さあ~!今夜のお泊りの費用は、おばちゃんのおごりだ~!」
「いいよ! 足りるかい?足りなければ銀行に行けばあるから!」

二人の叔母は年金だけの質素な暮らしだがお金にはきれいで、あっても出したくない、どこぞの爺さまとは違う。

お金で迷惑をかけたくないと、二人とも「なにか買うものがあったら使って頂戴」と何度もお金の入った封筒を差し出す。
そうこうしているうちに、どこにやったかわからなくなるらしく探している。

銀行にはなかなか行けないからと、どうもふだんから大金を手元に持っているらしい。

ああ危ない!あぶない!  

ニュースでも言っていたけど、こんな老人が「カモリスト」や「オレオレ詐欺」とかでだまされたりしているのだろう。

身内の犯行が一番多いとも言っていた。
私たちは大勢でやっているからそんなこともないけど個人的にやってあげたら疑われたかもね。

ゴミと一緒に処分されてしまうかもしれないお金は『死に金』
あの世には持っていけないのだから生きているうちに有効に使ってほしい。
手元に置いてる紛失しそうなお金で二人で買うには無理そうなものを準備してあげることにした。

翌日、ご近所の電気屋さんを呼んで新しいテレビを2台
エアコンも新しいのを2台取り付け 困ったときは来てくれるようにお願いした。

コンパクトな掃除機・古くなった電子レンジやトースターも安いのを買って交換。

心配だった石油ストーブは「今度、70歳以上の老人の世帯では使えなくなるって!消防署がまわってくるから電気屋さんに持って行ってもらおうね!」 と納得させた。

ゴミはレンタカーを借りてトラックで何度か処分場に運んだが、まだまだ物置小屋や押し入れは荷物がいっぱい入っている。

でも、とりあえず一番の生活の場の居間とお勝手、2階の2号叔母の部屋はだいたい片付き見違えるようにすっきりした!

“劇的ビフォーアフター”の写真はボロ家も立派に写っていてリアルさが伝わってこないのでワンコの写真に。

今度来るときは、難関の1号叔母の部屋だ!
そして介護のことを調べに行ってあげなくちゃ。


翌日仕事がある兄とワンコたちは、夕方帰って行った。

この子たちが居てくれてよかったね!

   

ワンコに癒されている兄の顔にみんながそう言っていた。