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我孫子・手賀沼と愛猫レオンの徒然日記。漢検1級チャレンジャーの方の参考となるブログ。2018年7月から“俳句”も開始。

対義語・類義語: 暖気・暢気・呑気 = 消遣・銷遣 ≠ 消閑・・・ 

2017年07月03日 | 類義語・対義語
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<「漢字の学習の大禁忌は作輟なり」・・・「作輟(サクテツ)」:やったりやらなかったりすること・・・>
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☆☆☆今年のテーマ:①漢検1級199点以上 ②好きな古代史の研究深化(古田説の研究) ③(非公開) ☆☆☆  
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●<漢検2>掲載の準1以下の漢字や熟語を調べている過程で、「暖気(ノンキ)」(当て字で、「暢気・吞気(ノンキ)」でちょっと中断した。

●「暖気(ノンキ)」
(漢検2)
暖気(ノンキ):性格がのんびりしていて、物事にこだわらないさま。「暢気・吞気」とも書く。「ダンキ」と読めば別の意になる。

・何気に、広辞苑をみたら、
暖気・呑気・暢気(ノンキ)」(ノンは「暖」の唐音。「吞気」「暢気」は当て字)
 ①気晴らし。気散じ。<日葡> 
 ②気分や性格がのんびりしていること。心配性でないこと。「・・・に構える」「・・・な人」
とあった。
念の為、ネット上で、他の国語辞典も当たってみたところ、やはり上記の①の意味も記載されていた・・・。
(デジタル大辞泉)
のん‐き【呑気/暢気/暖気】《「のん(暖)」は唐音。「呑気」「暢気」は当て字》
1 性格や気分がのんびりとしていること。こせこせしないこと。また、そのさま。「―な人」「―に暮らす」
2 気晴らしをすること。気散じをすること。 「ちっとの間―させましょかと」〈浄・浪花鑑〉

・さらに、念のため、意味①にあたる語源・由来のようなものを調べたら、<語源由来辞典>に以下のようなことが書かれていた。
  “中世頃の日本では「気晴らし」や「遊山」の意味として暢気(ノンキ)が使われていた
  “近世末期頃より意味が転じ、人の気性などを表す言葉として用いられるようになった”

・大辞泉の「ちっとの間―させましょかと」〈浄・浪花鑑〉を見ると、浄瑠璃では今でも使われているのだろうから、この意味として、“死語”にはまだなっていないようだ・・・

・なぜ、「気晴らしをすること。気散じをすること。」という意味のあることを、漢検は載せていないのか・・・これも理解に苦しむところ・・・

●暖気・暢気・呑気 = 消遣・銷遣? ≠ 消閑・・・
・「暖気・暢気・呑気」に「気晴らしをすること。気散じをすること。」という意味があるなら、以下は同義語・類義語となるかも・・・

消遣(ショウケン):(広辞苑)①うれえを消しやること。俗念を追い払うこと。②俗に、遊戯をして煩悶を解消すること。気ばらし。

〇「銷遣(ショウケン)」「銷遣の具」・・・広辞苑にはこの漢字での熟語はないが、同じような意味で、よく使われている(当ブログでも文章題ほかで何度か掲載済み) (注)“「消」は「銷」の書きかえ字”(漢検2)だから、同じ意味・・・。昔の文章では「銷」でよく使われているってことか。

 *漢検2には「消遣」「銷遣」とも、掲載は見当たらないが・・・。

消憂(ショウユウ):
(広辞苑)うさばらし。気ばらし。
(大字源)うさばらし。消遣遣悶(ケンモン) 同)銷憂

銷憂(ショウユウ):(大字源)うれいを消す。うさばらし。消憂。

遣悶(ケンモン):(大字源)憂さをはらす。消悶

消悶(ショウモン):(同上)

排悶(ハイモン):
(広辞苑)心中のもだえを払い去ること。うさばらし。
(大字源)心の憂さを払い去る。うさばらし。遣悶。

 *四字熟語で「医鬱排悶」なんてのがある・・・。(当ブログにも掲載済み)

・なお、漢検2に「消閑(ショウカン)」という熟語があるが、これは、
✕消閑(ショウカン):(漢検2)ひまをしのぐこと。ひまつぶし。「・・・の具」 
 という意味なので、ちょっと“うさばらし、気ばらし”とは違うようだ・・・。

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