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<「漢字の学習の大禁忌は作輟なり」・・・「作輟(サクテツ)」:やったりやらなかったりすること・・・>
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☆☆☆今年のテーマ:①漢検1級199点以上 ②好きな古代史の研究深化(古田説の研究) ③(非公開) ☆☆☆
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●「鬆」の音訓整理を見直していたら、上記の問題に遭遇した・・・
●まずは、お知らせ・・・
・「熟語の読み・一字訓読(その310) 髫 髴 髱 髷 髻 鬆 2016年08月30日 | 熟語の読み(音・訓)」の「鬆」の記事を、以下のとおり、加筆訂正してあります。(赤字:加筆訂正部分)
<鬆:ショウ、ソウ、あら(い)、ゆる(い)、す>
(漢字源)ショウ(漢音)ソウ(漢・呉音)
(大字源)ショウ(漢音)ソウ(漢音)ス(呉音)←現行音にはナシ。
*調べた範囲(1級以下熟語)では、“ショウ”音で読んでいる熟語は「粗鬆(ソショウ・ソソウ)」「蓬鬆(ホウショウ)」ぐらいだが・・・
・あら(い)、ゆる(い):粗鬆(ソショウ(注))、鬆円(ソウエン)=ゆるめる、鬆開(ソウカイ)=ゆるい、しまりがない。鬆処(ソウショ)=ゆるむ所、鬆動(ソウドウ)=ゆるく動く、鬆放(ソウホウ)=ゆるめる、自由にする、鬆泛(ソウハン)=身体に余裕がある。 簫鬆(ショウソウ)=管のゆるみ。
*大漢和には、他にも、
「鬆懈」=怠る、しまりがない、油断する。
「鬆緊」=緩いのと締りがあること。
「鬆快」=清々する、心地がすがすがしくなる、さっぱりする。
「鬆緩」=ゆとりがつく、ゆるい。
「鬆口」=話しぶりがゆるむ。
「鬆爽」=さっぱりする。
「鬆手」=つかんだ手をゆるめる。
「鬆土」「土鬆」=しまりのないぼうぼうの土、また、土壌を柔らかくする
・・・等の熟語あるも発音記号のみで読みフリ無し・・・(上記熟語は“ソウ”と振っているのに)・・・「ショウ」「ソウ」いずれの音でも可ということか・・・。“ソウ”で読んだ方が無難な気がするが・・・
・す:(邦語)熟語ナシ。(漢検2意味②=ダイコン、ゴボウなどの中心にできる細かいすきま *漢字源はそれに加えて、「鋳物の内側にできる空洞」ともある。)
(注)漢検2のみ「ソショウ」読み(ただし、「ソソウとも読む」ともなっている)。 大字源:読みフリ無し。
*「鬆」に、もともと“髪がみだれる、髪のみだれ、そそげたさま”という意あり。→「蓬鬆(ホウショウ)」(大字源)=髪が乱れるさま
●「粗鬆」の読み・・・
(漢検2)
・・・「鬆」の項・・・
音:ショウ・ソウ 訓 あら(い)・ゆる(い)・す
意味:①あらい。ゆるい。「粗鬆」 ②す。ダイコン・ゴボウなどの中心にできる細かいすきま。
下つき:粗鬆(ソショウ)大見出し:鬆(す)
・・・「粗」の項・・・
粗鬆(ソショウ):おおざっぱであらいこと。きめがあらく、ざらざらしていること。 「粗」「鬆」はともにあらい意。「ソソウ」とも読む。
・・・「骨」の項・・・
骨粗鬆症(コツソショウショウ):骨の質がもろくなり、折れやすくなる症状。加齢や栄養不足などにより起こる。
*相変わらず雑な編集のような気もするが、「骨粗鬆症」だけは「コツ“ソソウ”ショウ」と読んだら✕になりそうな気がするが・・・調べたかぎりでは、“コツソソウショウ”と読んでるネットや辞典はなかった・・・
*なお、国語辞典などでも「粗鬆」の場合は“ソショウ”“ソソウ”両読みになっているのが多いようだ・・・
●粗鬆(ソショウ・ソソウ)と粗相(ソソウ)
・こういういじわるな語選択が出たら迷う・・・かも・・・
・「おおざっぱであらいこと」・・・選択肢 “そそう” ・・・「粗相」か「粗鬆」か・・・
*広辞苑や他の国語時辞典(大辞泉)などでは「粗相」でも(下記広辞苑の意味①のような意味も掲載されているので)良いような気もするが・・・
*ま、こんな紛らわしい問題は出ないとは思うけど・・・でも、29-1以降、何が起きるか分からないからなあ・・・
(参考)
=漢検2=
粗相(ソソウ):①不注意や軽率さによって、過失・失態をおかすこと。また、その過失・失態。「―のないように注意する」 類)粗忽(ソコツ) ②大便・小便をもらすこと。「子どもが―する」
=広辞苑=
粗相(ソソウ):①粗末なこと。粗略なこと。②そそっかしいこと。軽率。③あやまち。しそこない。また、ぶしつけなこと。④大小便をもらすこと。
=大字源=
粗相(ソソウ):(国)①粗忽に同じ。②不注意による失敗。過失。
*大字源では、この「粗相」は国語となっている・・・向こうの言葉、熟語ではないんだ・・・
=大辞林=
粗鬆(そしょう)⇒ そそう(粗鬆)
そそう【粗鬆】:こまやかでないこと。大ざっぱであらいこと。また、そのさま。 「 -にしてしかも濃厚の処あり/獺祭書屋俳話 子規」
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