日本漢字能力検定(漢検) ブログランキングへ
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<漢字の学習の大禁忌は作輟なり> <一跌を経れば一知を長ず>
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☆☆☆今年のテーマ:①漢検1級190点台復活(あわよくば200点満点) ②好きな古代史の研究深化(古田説の研究) ☆☆☆
★★★今年のスピリット:<
百尺竿頭一歩を進む> <
百里を行く者は九十を半ばとす> <
為さざるなり。能わざるに非ざるなり。(孟子)>★★★
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<偶然は準備のできていない人を助けない>・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
●「苟偸」は漢検2にも掲載アリ・・・ただし、「偸」の下つき熟語として・・・
苟偸
(漢検2)下つき:
苟偸(コウトウ)
(ブログ既出)苟偸:「苟且偸安(こうしょとうあん)」の略。「偸安」:安きを偸む意。目先の安楽をむさぼること、また、 一時しのぎをすること。
(参考)四字熟語「苟且偸安」:将来のことを考えず、一時の楽に逃げること。 「苟」と「且」はどちらもいい加減に物事を扱うこと。 「偸安」は目の前にある楽なことだけを楽しむこと。 「苟偸」と略す言葉。
(参考:漢検2「苟」大見出し)
苟も(いやしく-も):(略)
〈苟且〉(かりそめ):①一時的な間に合わせ。その場だけのこと。「―の処置」「―の恋」 ②おろそかなこと。軽々しいさま。「―の行動」 ③ちょっとしたこと。「―の病気」 「仮初」とも書く。「コウショ」とも読む。
苟安(コウアン):当座の心配事から一時の安楽にのがれること。類)偸安(トウアン)
苟合(コウゴウ):むやみに迎合すること。よく考えずに相手に合わせること。
苟且(コウショ):「苟且(かりそめ)」に同じ。
偸安:トウアン:将来のことを考えず目前の安楽をむさぼること。一時逃れ。「―の夢」
●
苟偸=苟且=苟安=偸安 となりそうだ・・・
●「苟偸」の文例
・探したけど、あまりナシ・・・でも当ブログ模試・文章題で出してた・・・読み問題としてだけど・・・
(漢検1級 模擬試験問題(チャレンジャー用) 第15回)
(A)「・・・仏国に至りては一世紀の前、一衣(1)タイスイの外、現に英吉利に於て惨烈の禍有りしを見ながら恬然として悟らず、区々として
姑息(ア)苟偸の策を恃み歳月を(イ)玩愒し一時を(2)コトし、禍乱の症徴已に発するに及んでも猶且つ疾を諱みて名医に依頼すること無く、或は依遅猶予して民心を(ウ)猜はしめ或は抵忤(=抵抗)触冒して民情を激せしめ其末や無前の奇禍を蒸出し(3)コウケツ都邑に氾濫し一国を挙げ変じて屠場と為らしむるに至りたるは、果して夫の進化神の罪なる乎、将進化宗僧侶の罪なる乎。
・・・王路易(=仏・ルイ王のこと)は則ち悠々然として議院に臨み、其冠を脱し其剣を(エ)釈きロベスピエール以下の人士を(オ)一揖し温和の顔色にて微笑して曰はん、『公等 之を勉めよ、我も亦民籍に入りて国の為に力を(カ)効さん』と。因て妻子を携へ州郡沃饒の地を択び山水明媚の(4)ショウを卜し多く美田宅を買ひ 優遊以て身を終へて、高踏勇退の美名をも後世に施すことを得たらんのみ。・・・」(中江兆民「三酔人経綸問答」)
・ほかに、ネットには、久坂玄瑞「自警六則(安政6年(1859年)5月)・・・ 恩師・吉田松陰が江戸に護送される直前に、自らの志を立てた『自警六則』
「 明らかに
苟偸(こうとう)の愧ずべきを見、審に節義の貴ぶべきを見よ。しかして
苟温偸飽すること、日また一日ならば、ついに席蓐の上に老死し、寸義尺節あることなけん。これ粘滞に座し勇断乏しきのみ。 旦に夕を圖らず、日に月を謀らず、茫乎として向かう所を知るなきは、これ大いに慚(は)づべきこと也。 今我にして没するも なお一好人たるを失はず。然れども今これ生くる也。袖手高拱するは、ただ朋友・士夫の間に愧づべきのみならず、天地萬世、我はた如何せん。 吾が性軟弱、胸狭く膽小、深く看みるに為すあるに足らざる者。然れども自棄して以って為すに足らずとなして敢て為さざるは、即ち為すあるに足らざらんと意(おも)ふなり。
頃者(このごろ)、士大夫の挙止を観じ、大いに唾し、而してこれを罵れり。然れども我もまた因循に安んぜば、即ち他人より之れを観ば均しくこれのみ、亦すこぶる愧づべき也。 再延年、剣を按じて、霍光、功を遂げたり。張(張良)椎秤を華にし、晋氏、志を決す。我敢為に乏しく、常にその按劍椎秤の無きものを恨むのみ。 巳未五月、暮、匇々として書す。」
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