愚昧親爺記  ~ちぎれ雲きょうはどこへ行くのやら~

何でも興味津々のちぎれ雲。
あっちへふらりこっちへふらり飲み歩き記録など。

ミックス @関白

2023-08-18 19:45:00 | 呉市
男は急ぎ足で歩いていた



呉では有名なオーセンティックバー
ここは帰りに立ち寄ろう
先を急いだ

辿り着いた



宿題店が2軒並んでいる
小綺麗な小料理屋か、大汚い肉屋か

男は端から決めていた



ガラガラガラと引き戸を開け店内に入ったものの
料理用の昇降機の前に立つ店主以外の姿は見えなかった



「一人なんじゃけおどのぉ~」
男は決め台詞を発するタイミングを逸したことを一人恥じていた
「生大とミックスね」
座る前に発注だ

徐に調理台の前に座る



年季が入っている
男は言葉を選んだ



煤けている
男は思い直した
ノスタルジックなセピア色だ

男は思った
🦊さまが料金の書いてない品書きに不安になられるかもしれない
仕方ない
カウンターに置かれていた品書きを捲った



まぁこんな価格帯のお店である
ドリンクがお店に雰囲気に比して高額なのが気にはなるのだが



エビスの大 1100円也
今どき珍しい、本物の大ジョッキだ

大将が冷蔵庫から取り出した一品に包丁を入れる



今切った一品と別に冷蔵庫から取り出した具材を水を張った中華鍋に入れ強熱で茹でる



その隣にはジンギスカン鍋も加熱されている

寡黙な親爺が差し出す



タレである
ともに2枚のお皿がセットされ



ショウタイムの始まりだ

ジンギスカン鍋にキャベツが引き詰められ、具材がトッピングされる



そしてフランベ



店主、親爺、大将どれでも似合うと思うこの男はこのお店ではマスターである
まぁ人それぞれである

目の前に置かれた大きめのお皿の上に



ジンギスカン
何度も書くがこのお店に羊肉の類は置かれていない
あるのはジンギスカン鍋だけだ

手前の大きなキャベツが気になるが
お皿の角度を変える術はない
術はないが素手はある
が、火傷必定だ

具材が一つや二つ転がり落ちようが気にしない



男が子供の頃は3秒ルールというものがあったのだが
今もあるのだろうかとふと思った

世間一般の常識は知らないが、我が家には存在する格言だ

そんなことは良しとして

豚足



そして、琢耳



豪快である



男が半分ぐらい食べた頃、ガタイの良いノンアル3人組がやって来た
ミックス、そして牛バラ、牛ロースを発注しそれを調理するマスター



男は牛にはキャベツだけでなくピーマンや玉ねぎも敷き詰められることを見逃さなかった

男は9割がた片付けたが限界に到達した



もちろん、これは骨なので食べはしないが
消費した大量の豚耳と豚足
流し込むにもお腹に溜まってしまって
「マスター、頑張って食べよう思うたんじゃが今日はもう限界じゃ。残すけどごめんね」



男は弱音を吐いてお会計を願い出る
2530円也



もちろん、隣のお店にも寄ろうという気は一切おこらず

このお店に立ち寄ると往路には思っていたものの



もう飲み食いはやめておこうと思い夜の町に消えていったのである

過去の訪問記録
2022年6月:牛バラ

お店の情報は個人の備忘録として掲載しています。訪問時とは所在地、営業時間、定休日等変更になっていたり、そもそも誤った内容を記載しているかもしれません。最新の情報は食べログなどでご確認ください。
關白
広島県呉市本通2-2-4
・呉駅 徒歩10分
営業時間:【月~土】11:30~14:00、 17:00~22:00、【日・祝】17:00~22:00
定休日:不定休

20230818

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2 コメント

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Unknown (王子の狐🦊)
2023-09-29 02:16:34
僕らの知っている平塚系のジンギスカン(大船とか茅ヶ崎とか)とは違うジンギスカンですね。
お値段もまた平塚系よりも違う感じで(笑)。
返信する
王子の狐🦊さま (愚昧親爺)
2023-09-29 06:54:18
ここには羊さんはいませんからね。
ジンギスカン鍋だけがジンギスカンという名の由来です。
平塚系は、ジンギスカン鍋じゃぁないですもんね!
返信する

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