2月12日 東京にも今冬初めて雪が1~2センチ積もりました。
出かけられないので「雨読」の日にしました。
昨年大晦日に高峰秀子さんの訃報を知りました。肺がんだったとか。
10月に体調を崩して入院しされ、12月28日、夫の松山善三さんに
みとられてお別れなさったそうです。86歳。
長患いでなかったのなら、せめてもの慰めになるのですが。
私ごときでさえ大変悲しく、寂しい思いをしています。
今日(2月12日)朝日新聞土曜版に「あなたが選ぶ昭和の名女優」
という特集があります。1位 吉永小百合 2位 夏目雅子 3位 大原麗子・・・
と続いて高峰秀子は8位。原節子は17位ですって。
誰が何と言っても、私のなかでは同点ダントツ1位で、高峰秀子と原節子なのに。
原節子は引退して伝説的な存在になりました。
昨年 「原節子あるがままに生きて」 貴田庄(2010年6月出版)で、
やっと原節子を知る手がかりを得ました。
高峰秀子も見事な引退ぶりでしたね。
その後、「わたしの渡世日記」等のエッセイで存在が知られていました。
昨年、斉藤明美さんというライターの書いた
「高峰秀子の流儀」 「高峰秀子の捨てられない荷物」 という本を読みました。
斉藤さんは 「わたしの渡世日記」 に書かれた高峰さんの半世紀は
「女優という仕事」が嫌いだったという 強いられた時間の話でしたが、
引退以降の人生にこそ高峰秀子という人間のドラマがあると思ったようです。
高峰秀子の人生を著した すばらしい評伝でした。
どちらも、とてもおもしろい。デコちゃんフアンにとってはたまらない本でした。
「高峰秀子の流儀 」 「高峰秀子の捨てられない荷物」
斉藤さんは、高峰秀子を「かあちゃん」 松山善三を「とうちゃん」と呼んで、
買い物を頼まれると夫妻の家に届け、高峰さんの手料理をご馳走になる。
「愚痴」「昔話」「説教」を言わない高峰さんの日々の生活を口調そのままに
書かれていて、引きずりこまれました。
高峰さんはハワイにお家を持っていて、滞在されていたらしい。
高峰さんとハワイ・・・ちょっとそぐわない気がしましたが・・・。
そこで、ウチのとうちゃんと かあちゃんの冬の旅行をハワイにして、
2月6日から5日間高峰さんが吸ったハワイの空気を吸ってきました。
当然のことながら、次は映画が見たくなりました。
上映している所がないので、DVDというのをかりる方法を考えました。
娘が近くのお店にこれ1つしかなかったという「無法松の一生」を借りてきてくれました。
約半世紀前の映画です。色彩はアグファカラー、懐かしいですね。
三船敏郎もすばらしい。高峰さんは美しく輝いています。
今度は「二十四の瞳」「浮雲」・・・
何でもいいから次々借りてきてね。今年はこれにはまりそう。