花歩る木

山と旅がすきです

猛暑の上野

2013-07-29 08:44:54 | 美術館

7月26日上野へ行ってきました。

      松坂屋上野店で、「田部美術館大賞 茶の湯の造形展」というのが
      7月24日から29日まで、開催されていて、
      松江の親戚から入場券を頂いたので、上野へいってきました。

      松江は藩主・松平不昧(ふまい)公の国許であり、茶の湯の盛んな
      山陰の城下町です。1度しか行ったことはありませんが、
      静かで品のいい、歴史を感じる佇まいの町でした。

      田部美術館は特に茶の湯にかかわる美術品が主なコレクションで、
      今回のは、新進陶芸家を対象に“茶の湯の造形”をテーマとした公募展でした。

      会場を出たところには、松江のお茶屋さん、お菓子屋さんが並んでいて、
      お抹茶、何度も頂いたことのある懐かしいお菓子を買い求めました。

      
      上野の森は猛暑で蝉しぐれでしたが、
      ヘブン・アーチスト達は平日にもかかわらず、活動していましたよ。

      

     
      国立西洋美術館へ行ってきました。

      企画展のない時は、ゆっくり常設展が見られます。
      ロビーでは、コレクションの解説を放映していますし、ゆったりと昼寝している人
      もいます。子供とシニアは無料なのです。いいところでしょう。

      ロダンばかりではありません。大好きな印象派だって、見せてもらえるんですよ。
      月に何回か、ギャラリートークもあり、建物の見学もできるそうです。
      公式ガイドブックを買いましたから、下勉強をして、時々来たいものだと、思いました。


プーシキン美術館展

2013-07-22 08:54:44 | 美術館

7月20日 横浜美術館へ「プーシキン美術館展・ フランス絵画300年」を
      見に行ってきました。          ~~9月16日まで。
                     
      モスクワのプーシキン美術館のコレクションの中からフランス絵画の傑作のなかの
      選りすぐりの66点が紹介されています。    

      渋谷の乗り換えが難しい。とーちゃんのあとをついて歩いたけど、一人では無理かも。
      「みなとみらい駅」を出たら、異国のような雰囲気で横浜ってスマート・・・ですね。
      

       
      「横浜美術館」の前の広場          正面入り口


           
      モスクワのプーシキン美術館            コレクターの「シチューキン」
      BS朝日が7月3日に放送した「世界の名画・ロシアが誇る美の殿堂」から写真を
      拝借しました。
  
     
     ゴーギャン 《エイアハ・オヒバ(働くなかれ)》      セザンヌ 《パイプをくわえた男》


              
              ルノアール 《ジャンヌ・サマリーの肖像》     
       この美術展の目玉作品です。20歳のサマリー、ルノアールは30代半ば。
       印象主義の技法を使う肖像画家として知られるようになりました。
       見た人が幸せな気分になれる絵ですね。           

           
     
     
         池田理代子さんのお話      『時代を描く、人を描くー西洋絵画と漫画』  

      
      この日、午後2時から3時30分に記念講演が行われました。
      新聞の募集で運よく240名の中に当選して、レクチャーホールの
      いい席で、お話を伺えました。
      
      横浜美術館の主任学芸員の松永真太郎さんが聞き手。
        因みに池田さんは今回の「公式ガイドブック」に「三都物語」という漫画を
        72ページにわたって画いています。(勿論、買いました。)

       絵と漫画の違う点の1つは目の大きさ。人間は大きな目に引かれるから。
        しかし、例えばエルグレコ、モジリアーニ、ピカソなどは目を大きく描くが
        これらの画家には実際に大きく見えていたのかもしれない。
       
      デッサンは絵画の基礎である。ピカソの子供の頃の絵を見るとその実力がわかる。

      絵画の鑑賞の仕方は人それぞれでいいと思う。池田さんは直観に頼る。
        気に入ったものを中心に鑑賞する。好きな画家はファン・ダイク。

      そこで、池田さんの今回の展覧会で気に入った5点を挙げると・・・
        1、マルグリット・ジェラールの「猫の勝利」
        2、ジャン・ルイ・ヴォイユの「エカテリーナ・マルイシキナの肖像」
          この絵の特徴は「外斜視」である。逆説的であるが絵の両目を普通に描くと
          現実感がつきすぎる。その意味でべるばらのオスカールも外斜視に画いている
        3、オラース・ヴェルネの「マムルーク」
        4、マネの「アントナン・プルーストの肖像
        5、ルノアールの「ジャンヌ・サマリーの肖像」
          ここで、ルノアールの絵画とサマリー本人の写真が示されました。(このころ
          写真があったんダ) 本物はあか抜けない太めのオネーチャンでした。

       池田さんは、声楽家でもありますから、透き通る美しい声、ゆったりした話し方、
       深い赤のフリルとプリーツの入ったジャケットに濃いチャコールグレイのギャザースカート、
       裾から3段ほどの白いレースがのぞいていました。なんとロマンティックな装い!           
       本や、メディアでみる池田さんよりず~っと魅力的、すっごくきれい!
       そのおうつくしい容貌ともどもたのしい時を過ごすことができました。
              

       さて次の日の朝、Eテレの「日曜短歌」のゲストが池田理代子さんじゃないですか。
       短歌も詠んでいらっしゃるんですね~。
       「死ぬまでに 1冊は歌集を出したい」・・・だなんて仰っていらっしゃいましたよ。
       
             
           
        昨日は撮影はできませんでしたので、テレビ画面を写しました。       byNHK


夏の名曲コンサート

2013-07-19 13:04:59 | 映画 演劇

7月17日 サントリーホールへコンサートを聴きに行ってきました。

          文化方面にも、視野を広げている K旅行社 の主催で
     「夏の名曲コンサート」を聴きに行ってきました。

     コバケンの指揮、仲道郁代さんのピアノ、壇ふみさんの司会。
     サントリーホールで、日本フィルハーモニー交響楽団、開演2:00
     、、、、全部いいじゃないですか!!

       
      小林研一郎さん                                HPより
      愛称は「(炎の)コバケン」、通称「炎のマエストロ」
      熱い演奏に客席が盛り上がり、聴衆の心はわしずかみにされ、客席は
      眠っている人ゼロ。一音も聞き逃すまいと全身耳にして聞いてる人ばかりの
      満員のサントリーホールでした。

     
      コバケンさんは、福島県いわき市小名浜の生まれ。
      東京芸大作曲家を卒業しながら、指揮科に再度入学、卒業し、
      ブタペスト国際指揮者コンクールに、年齢制限ギリギリで参加、
      第1位、特別賞を受賞して指揮者の道を歩き始めたそうです。

      オーケストラは主に、ハンガリー国立交響楽団、チェコ・フィルハモニー
      管弦楽団、日本フィルなどヨーロッパ、日本の管弦楽団を指揮しており、
      輝かしいキャリアとあふれる才能をお持ちの方です・・・と
      軽妙な語り口で壇ふみさんの紹介がありました。

      
       
      曲目は

      ハンガリー舞曲第1番、第5番         ブラームス
      ピアノ協奏曲 (ソリスト仲道郁代さん)    グリーク

      交響詩《モルダウ》                スメタナ
      グリーンスリーブス幻想曲           ヴォーン・ウイリアムス
      ダニーボーイ
      劇音楽《アルルの女》              ビゼー
                                          など でした。
      
      全部聞いたことのある曲、なじみのあるポピュラーなクラシック曲ばかりで、
      周りの人みな 調子をとって聞き入っていました。

      このあとのアンコールがまたすばらしい!!
      コンサートマスターの木野雅之さんのヴァイオリンとコバケンさんのピアノで
      ドボルザークの「ユモレスク」 と モンティの 「チャールダーシュ」でした。
      
      軽快な感じの「ユモレスク」が、イメージを大きく変える情感たっぷりに
      演奏されていましたし、モンティの「チャールダーシュ」はマンドリンのために
      書かれた曲だったそうですが、コバケンさんのピアノで華やかなending でした。
      

      丁度今、読売新聞に小林研一郎の「時代の証言者」が連載されています。
      7月18日で17回目でした。ますますフアンになりますよ。


霧ヶ峰

2013-07-13 14:17:39 | 山歩き

  7月8日霧ヶ峰へ行ってきました。
      前々日に梅雨が晴れたとかで、すばらしいお天気に恵まれました。
      B山の会の7月のイベント。参加者30名。
      初めの計画は草津・芳が平のワタスゲを見に行くはずでしたが、
      都合で霧ヶ峰に代わったもので、花の照準にはちょっとずれていました。
      

  
   車山の8合目ぐらいから見たパノラマ  霧ヶ峰↑ 白樺湖↑ 蓼科山↑

       
       八島湿原                 途中で出会った中学生の遠足

      
      蝶々深山を下った所から撮った「ころぼっくるヒュッテ」

          昨年9月12日に、ころぼっくるヒュッテを半世紀以上経営してきたご主人、
     手塚宗求(むねやす)さんが、亡くなられました。
     手塚さんは日本ペンクラブ会員、エッセイストクラブ会員、山岳会会員でもあります。
     「邂逅の山」、「山ー孤独と夜」などの本を読んで大フアンになった私は
     10年ほど毎年霧ヶ峰に通っています。 泊まったこともあります。
     客室は3~4室の小さな小屋ですが、相部屋にしないで、個室。
     寝具はとても気持ちよく清潔だったのを覚えています。
     お風呂にも入れてもらえました。
     その世話は手塚さんがテヅカらやってくださって、モッタイナカッタです。
     毎年訪ねて、薄暗い店の片隅に座ってる手塚さんをみて、安心し、
     「来ましたよ記念」の著書を1冊ずつ買って帰っていたのです。・・・が、
     もうお会いできないのですね。
                               ご冥福をお祈りします。

                       
         
      今年はコバイケイソウがかなり見られました。クリックすると大きくなります。

       
      物見岩の広場でランチ          車山乗越で一休み

      
       車山頂上(1925m)には、諏訪の神社があって、御柱が4本立っていました。
       右の三角錐は諏訪富士と呼ばれている 蓼科山


      「花の霧ヶ峰」の顔は見せてもらえませんでしたが、高原の穏やかな風に
      頬をなでられ、たおやかな起伏の草原の山歩きができました。
      帰りは、白樺湖のほとり、「すずらんの湯」に入って、バスは9時新宿着。


東北の旅 3

2013-07-09 15:10:56 | 

7月3日 仙台~~~東京

     
      松島   主に瑞巌寺と円通院を観ました。

      天気予報は午後から雨だというのに、朝8時過ぎにレンタカーしたころから
      雨が降り始め、「約束と違うんじゃないの?」と、愚痴をいいながらの出発。

      
      五大堂 と すかし橋
      松島のシンボル。807年に建立されたものを、伊達政宗公が再建したもので
      東北地方最古の桃山建築。
      すかし橋は、五大堂への参詣に、身も心も乱れないよう足元(下に海が透けて
      見える)をよく見て気を引き締めて渡るように・・との配慮の意があるそうです。

           瑞巌寺

      
      東北屈指の名刹。本堂、庫裡が国宝に指定されていますが、本堂は
      改修工事中。3.11の津波はこの近くまで押し寄せてきたそうで、
      倒れたり、塩害などで伐採した杉の木は400本にも及ぶそうです。

      
      瑞巌寺(奥州一の禅寺で伊達家の菩提寺)の 庫裡 これも国宝。
 
       
      左; キササゲ ノウゼンカツラ科  果実を煎じて飲めば腎臓の薬      
      右; 寶華殿 政宗公正室・愛姫の御霊屋


      円通院   政宗の若くして亡くなった孫・光宗の廟所

       小堀遠州が作った庭がすばらしい。とりわけモミジが多いから、
       秋の紅葉は如何ばかりかと想像が膨らみます。

      
      円通院山門 をくぐったところ。

          
      
      

         
       「バラの寺」としても有名で、支倉常長がローマから持ち帰った日本最古の
       洋バラもあるそうです。(6月見ごろ)
       

               

      仙台市博物館では、伊達政宗公の命を受け、400年前 ヨーロッパに
      旅たった 支倉常長像など国宝資料が多数展示されており、
      ホンの最近、「世界記憶遺産」として、ユネスコに登録されました。
              
     
      
         
                 仙台市内は勿論のこと、松島も 「伊達政宗」一色でした。
            歴史を作った強い武将は今後も長~く仙台地方の誇りであり、
            心のよりどころであり続けるのでしょう。

                                                                     夫も私も 無事に帰宅できました。


東北の旅 2

2013-07-07 11:40:26 | 

7月2日五所川原~~~仙台

      朝、津軽鉄道に乗って、金木町に向かいました。
      乗車時間たったの20分ですが、情緒あふれ、ホスピタリティあふれるローカル線でした。
      車内いっぱいに太宰作品のユーモアあふれる紹介。美人の車掌さんの津軽弁の案内。
      7月1日からの風鈴列車。こんな楽しい電車に乗ったことないわよ~!!

            
       津軽鉄道では何でも太宰に結びつきます。走れメロス号の「太宰列車」

       
      太宰治記念館「斜陽館」 
      明治の大地主の父が建築した入母屋造りの建物で、明治40年に落成したもの。
      1階2階合わせて19室。宅地約680坪の豪邸です。

       
       
      太宰はこの家のことを 「この父はひどく大きい家をたてたものだ。
      風情も何もないただ大きいのである」 と「苦悩の年鑑」の中で書いています。

       
      この火鉢の席で太宰は23作品を書いた。  立派な洋間

      
      斜陽館の名前の由来、左から2番目の額の最後に「斜陽」の字がある。
      「母の居室」だった。

       
      客人の部屋                   ふすまを外せば、大広間になる。

                                
階段は洋風に作られてあって
みごとに美しい。
ヒバという最高の木材を使用し、
あらゆるところに最高の細工が
ほどこされています。

建物全体、国の重要文化財に
指定されています。

太宰さん、こんな家に育ったん
ですね。11人の子の10番目、
6人の男の子の5番目として。




      金木町にはまだまだ太宰ゆかりの名所が数々ありました。

      太宰が生まれ育った家や町を見て、39歳までの晩年を過ごした
      三鷹の町も知ってるから、身近な感じがしてまた太宰の本を買い込みました。

      
      金木町は、津軽三味線発祥の地でもあって、 生演奏も聞けましたよ。


東北の旅 1

2013-07-06 14:20:54 | 

6月30日~7月3日 東北を旅してきました。

      JR東日本の「大人の休日 4日間、17000円で乗り放題」 というキャンペーンに
      乗って、東北の行ったことのない所、乗ってみたかった鉄道の旅に出かけました。

      6月30日  東京~~~秋田
     
      
      「スーパーこまち」(赤)で角館まで。盛岡までは「はやぶさ」(青)と連結して走ります。
      接続部分は「撮り鉄」さんの人気スポット。

       
      スーパーこまちの車両内の扉     車内は明るい感じです。
 
     角館 (秋田県)
      桜で有名な角館ですが、美しい深緑に包まれた角館もすがすがしい。
      黒板屏で囲まれた、雰囲気のある武家屋敷を静かに満喫できました。

      
      江戸時代から続く景観が守られている武家屋敷通りは、国の重要伝統的
      建造物群保存地区に選定されています。道幅の広いのにびっくり。
      防火のためでもあるらしい。

      
       青柳家 武家屋敷の中で最も代表的で、高い格式を誇っていました。

       
       蔵をバックにキレンゲショウマの蕾が。  3000坪の敷地には600種の花木が。

      
       岩橋家 角館の中級武士の屋敷。映画「たそがれ清兵衛」のロケをした家。 

       
       歴史を感じる佇まいです。         もう1度あの映画を見てみたいですね。

                                    この日は秋田泊まり

      7月1日   秋田~~~五所川原
      
      朝はゆっくりだったので、市内をちょい散歩してきました。
      千秋公園には、久保田城という再建した歴史スポットがあって、
      ボランティアガイドさんが丁寧な解説をしてくださいました。
      

                         
               五能線の「リゾートしらかみ・くまげら」号
       
      十二湖駅(青森県) に降りて、ブナの森、「青池」を散策
          
      世界最大級といわれるブナの天然林が広がっています。世界自然遺産です。

          
      広大なブナの森には33の湖沼が点在しています。「青池」は、青インクを
      流し込んだようだ・・・と表現されますが、中国の黄龍、九寨溝、クロアチアの
      プリトヴィッツェ公園などからみると何と小さいこと!!

      
      隣の「沸壺の池」 「平成の名水百選」にえらばれています。

      
       「リゾートしらかみ」は、日本海の美景が堪能できるスポットにくると、
       速度を落としてくれます。

       
      ボックス席の車内              運転席も見物出来ます。

      五能線は、白神山地、日本海、岩木山・・・と車窓からのパノラマビューが楽しめますし、
      サービスというよりもてなしの心を感じるとても素敵なローカル線でした。
 
                                        五所川原(青森県) 泊まり