9月24日 山梨県・北杜市にある「尾白川渓谷」に行ってきました。
南アルプス・甲斐駒ヶ岳を源とする渓流で、渓谷道を散策できるのです。
尾白川は、日本名水百選に選ばれており、さまざまな滝や渕、豪快に流れる
渓流は、ものすごい迫力でした。
平成2年7月に皇太子殿下は、黒戸尾根から甲斐駒ヶ岳へ登られた記念像
左が黒戸尾根への登山道。右が渓谷道
険しい滝の道(渓谷の右岸) 厳しい、スリリングな道でした
サントリー天然水・南アルプス白州工場
帰り道、サントリーの白州工場を見学できました。
ウイスキーや天然水のガイドツアーがありますが、時間的に天然水ガイドツアー
だけが残っていて、それに参加できました。
天然水はおよそ20年以上の歳月をかけて、美味しい天然水に生まれ変わる
のだそうです。製造工程には、人は1人もいないところでベルトにのった
ペットボトルが箱積めされて、流れていく様子が見られました。
南アルプスの自然が未来の財産であると認められ、2014年6月「ユネスコエコパーク」
に選ばれたそうです。
3000mを超える山々が連なって、その麓の田には稲穂が金色に輝いていました。
朝いちばんに行った「道の駅」には、安くて新鮮な野菜がどっさり並んでいましたし、
惜しげなくながれる水を汲みに来ている人がいて、この地方の豊かさを感じました。
私達も、車のトランクからボトルを持ってきて、白州の水を今日のお土産にしました。
9月21日 練馬区立美術館の「シスレー展」へ行ってきました。
開館30周年を記念した
「アルフレッド・シスレー展」 ~印象派、空と水辺の風景画家~
9月20日~11月15日まで
シスレーの作品は、他の印象派の画家と同様、日本国内でも多く所蔵されています。
このシスレー展は、貴重な国内コレクション約20点を中心に展示されています。
アルフレッド・シスレーは、パリでイギリス人実業家の裕福な家庭に生まれました。
生涯を通してイル・ド・フランスの静謐な風景を描き続けました。
セーヌ川を追いかけるように郊外の町を転々としてセーヌを描きました。
練馬区立美術館のロビー
HPより
セーヌの流れも19世紀の近代化、テクノロジーによって作り上げられたものだ
そうで、シスレーの描いた穏やかな川辺風景は、技術の近代化によって
誕生したものだと言う説明、展示の部屋がありました。
新宿西口広場では、熊野神社のおみこしが練り歩いていました
三鷹駅北口でも、お祭りでした。
ひょっとこのオジサンは、ラジオ体操友達です
9月22日 井之頭公園で娘、孫、犬と会食して
武蔵野市立吉祥寺美術館で 「伊豆の長八」展を見てきました。
入江長八(1815~1889)、生誕200年記念の展覧会です。
西伊豆・松崎出身の左官で、漆喰壁に鏝(こて)をつかった浮き彫りと彩色を
施した装飾で、建築・調度などに傑作を作り上げた人です。
「臼に鶏」部分 超絶的なこてさばきと言われている
NHK新日曜美術館より
西伊豆の松坂は、白と黒の美しいなまこ壁の古民家が点在する村です。
「伊豆の長八美術館」は、「日本で最も美しい村」連合に 加盟している海の美しい村です。
9月12日 高尾山から相模湖に下りて、嵐山と言う山に登ってきました。
9月17日に、山の会の9月のプログラム、「高尾山から相模湖へ」のイベントがあり、
その下見を兼ねて、本当に久しぶりに高尾山へ行ってきました。
すすき梅雨が過ぎて、やっとやってきた秋の日
JR高尾駅から、バスで小仏まで来て、約1時間登ったところが小仏峠
バス停でも、この峠でも「迷子探し」のビラを配っている人がいました。
“八王子の施設の15歳の少年。電車のおもちゃを1つ持って、ケーブルに乗ったらしい”
のですが、もう8日も前の事らしい。しゃべれないハンディをもっているとか。
悲しい思いで、気持ちが沈んでしまいました。
相模湖が見えましたが、長雨のあとで土色の湖水
城山の山小屋で、なめこ汁を頂きました。(250円)
直径10センチほどある極彩食のキノコ。採集している人がいたので
聞いてみたら、「タマゴ茸」といって、食べられるそうです。
歩いたご褒美の今夜のご馳走・・・ですって。 毒キノコじゃないのです。
相模湖にかかる天狗橋
この先に嵐山と言う山に登りました。秋の紅葉が美しく、とくに湖に写る姿が
京都の嵐山に似ているとなずけられたようです。
JR相模湖駅まで30分以上歩いて、1人旅を終えました。
肝心のグループ山行は雨のため中止になりました。 あ~あ
9月8日 1日中雨の日、上野の美術展に行ってきました。
都美術館で行われているのは、「再興第100回 院展」 9/1~9/16
100回記念と言うことで、作品の数々の力の入れようは、大変なもの。
会場が広くてゆったりしているので、作品は、始めから終わりまで大判・大作揃いでした。
1作、1作、時間をかけてみるには、多過ぎで疲れましたね。
中年のおばさん3~4人が部屋の真ん中で大きな声でおしゃべり。
そのうちの1人が携帯でおしゃべり。また1人がカメラでぱちぱち。
おしゃれさんでしたが、お行儀が悪いわよ。
集中できなくて、2~3部屋パスして逃げました。とても残念でした。
西洋美術館へ行きました。
一番の目的は、3月17日から 常設展示されている
フェルメール作と言われる「聖プラクセディス」を見る事。
HPより
17世紀のオランダの画家、ヨハネス・フェルメール(1632~75) の初期の頃、
イタリア絵画を模写した作品と見られています。
昨年7月、ロンドンのオークションに出品され、手数料込で11億円で落札されたんだそうです。
何と、落札したのは個人の日本人! お金持ちがいるもんですね。
真贋論争で、いまだ疑問視している専門家もいるようですので、疑問の余地があることを示す
「フェルメールに帰属」と 表記して公開されています。
欧米以外で初めてのフェルメール。いつでも、簡単に見に行くことができます。
寄託して、われわれに常時公開してくださった方に、感謝、感激です。
西洋美術館には、そのほか松方コレクションがあって、世界の名画が揃っています。
この前、西美の建築物(ル・コルビジェが設計)が世界遺産の候補になっていますが、
その審査をしている 外国人グループを見ました。
建物も、中の作品も素晴らしいです。
9月3日 サントリー美術館へ行ってきました。
藤田美術館の至宝「国宝 曜変天目茶碗と日本の美」 ~9月27日
国宝に指定されている「曜変天目茶碗」 3碗の内の1点を初め、国宝8件、重要文化財
22件を含む119件を東京ではじめて公開するという展覧会です。
サントリー美術館のある六本木の東京・ミッドタウン
HPより
実物の曜変天目茶碗は、思ったより小さい・・・と言うのが実感でした。
掌に載せてこじんまり優しく、天下人・徳川家康をも魅了したといわれています。
国宝の曜変天目茶碗は、中国で生まれたのに、世界で3碗しかなくて、すべて日本にあります。
東京の 静嘉堂文庫 、京都の 大徳寺龍光院(非公開) と大阪の藤田美術館です。
観客のほとんどは、このお茶碗が目当てのハズ。雨もよいの平日なのに、観客が多かったです。
しかも、割と若い人、男の人も多く、古美術が好き、茶道が好き…と言う人達でしょうか?
3~4年前に、大阪造幣局の桜の通り抜けを見に行きました。
見事な八重桜が 大川にそって咲いていましたが、その対岸にこの藤田美術館があります。
倉の美術館ですが、その時は、「曜変天目茶碗」は、展示してなくて、「秋に来てください」
といわれたのです。 ようやくこの夏、東京で願いがかなえられました。
ロビーにブドウがたわわ
「名品ずらり。めちゃええやん!」 と、タイトルの添え書きに言ってますが、本当でした。
幕末に長州・萩で生まれた藤田伝三郎は、関西で屈指の実業家となり、私財を投じて破壊や
海外流出から美術品を守った心意気を心から感じる展覧会でした。