8月29日国立近代美術館で開催中の「ゴーギャン展」にいってきました。一番の呼び物はゴーギャンが遺言のつもりで画いたという大作「我々はどこから来たのか、我々はなにものか、我々はどこへいくのか」です。
国立近代美術館
約50点の作品は年代順に並べられ30歳代のフランス ブルターニュ(フランスの北西 ) 地方での絵にはじまっています。 (( garnetさんの旅したのはブルゴーニュ)) ブルターニュは西洋文明からは「野生」とみられていたケルト文化の地であり、最後のほうに展示されている「我々は・・・」の大作は「ヨーロッパ文明と原始の野生との対決」と言われています。ゴーギャンは欧州文明に疲れ、安らぎを求めてタヒチに向かい、そこに安楽を見出したかに見えたが、マルケサス諸島で死を予感しながら、遺言のつもりで大作にとりかかったのだそうです。54歳で亡くなっています。絵の材料も少ない現地にあって、この絵も小麦袋の布地を継いだものに描かれたんだそうです。
晩年の自画像
「我々はどこから来たのか・・・」の全体図
画の右端 生命の誕生
画の左端 生命の終焉 そして再生
「我々は・・・」の絵が何をいみするのかについては諸説ありますが、右の赤子から人生が始まり イブが禁断の実を食べて生の痛みを知り、最後は左のミイラのように座る老婆となり 死を覚悟する。が、また再生することを予感するという物語のようです。 折よく今朝(30日)の「日曜美術館 NHK」で勉強させてもらいました。
映像もちゃっかり拝借しました。
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同じ日 三越で開催されている「十二代 三輪休雪展」をみてきまた。「陶 愛と死の融合」と題されていましたが、あまりの前衛、あまりに新しい表現で度肝をぬかれました。 これが陶ですか? しかも萩ですか?
びっくりして、I can not understand! としか感想はありませんでした。
「これらは、まだ私の途中経過。今後も新たな制作に励みたい」 とは新聞に載っていた休雪さんの弁。......まだ「進化」するんだ!
三越の六階のアートギャラリーが好きで、よく見せてもらいます。
酒井田柿右衛門さん、今泉今右衛門さん、加藤卓郎さん、大樋長左衛門さんなどの人間国宝の作品にいつでもお会いできるのですもの。三輪休雪さんの茶わんもありました。先日亡くなられた 徳田八十吉さんの作品も有りましたので、合掌してきました。
いよいよ今夜 日本の政治が大きく変わるんでしょうね?
我々はどこへいくのか?