花歩る木

山と旅がすきです

資生堂のスタイル展、伝統工芸展、芸大生のコンサート

2019-09-29 13:27:56 | 美術館

2019年9月26日 日本橋髙島屋で「美と、美と、美。」という展覧会に行って、
      三越の「第66回日本伝統工芸展」を見て、上野の奏楽堂で行われた「芸大生
      によるコンサート」を鑑賞してきました。

      「美と、美と、美。」資生堂のスタイル展   髙島屋

      資生堂は、明治5年に日本初の民間洋風薬局として銀座に創業しました。   
     明治30年に初の化粧品として発売された「オイデルミン」は「資生堂の赤い水」
     として親しまれたとのこと。
     「オイデルミン」はギリシャ語の「オイ(良い)」「デルマ(皮膚)」に由来
     しているそうです。
     その赤い色が資生堂のコーポレートカラーになっているんじゃないかしら…?

       
      
      時代を代表した女優の華やかな広告。雑誌「花椿」。山名文雄のイラスト↑

      
      現代のテクノロジーを駆使したロボットが「女性の顔」を真っ赤な口紅によって
     描き出しています。二人の早大生の協力で制作されていました。

     会場は赤の背景、ポイントポイントに椿が飾ってあって品のいい情熱的な雰囲気
     でした。
      
                         


      第66回日本伝統工芸展   日本橋三越

      国内最大規模の公募展です。
      全国から1371点の応募があったそうです。

        
      日本工芸会総裁賞(最高賞)陶芸  「花紋大鉢『椿』」望月集作

                        
                                                                 


      芸大生による木曜コンサート  上野・旧東京音楽学校奏楽堂

     
      旧東京音楽学校奏楽堂 入口
      
      奏楽堂ホール 開演前

     奏楽堂は、明治23年に建築された歴史的建造物で、日本で最初に建てられた
     本格的な西洋式音楽ホールです。かつて山田耕筰が歌曲を歌い、三浦環が日本人に
     よる初のオペラ公演でデビューを飾った由緒ある舞台です。

     「日本最古の西洋式音楽ホール」を有する建造物として、重要文化財の指定を
     うけています。平成30年11月、リニューアルオープンして、「生きた文化財」
                として、建物の公開、演奏会などが行われています。

     歴史を感ずる、趣のあるホールでした。
      

 


大磯(神奈川県)歩き

2019-09-24 14:00:34 | 散策

2019年9月20日お彼岸だというのに、雨が続き、この日だけ好天に恵まれました。
      
                 かねてから是非行ってみたいと思っていた『大磯』へ行くことにしました。
      JRで東海道線の大磯に約2時間かかって着いたのは、10時すぎ。
      ガイドブックで大体の見当はついていたのですが、駅前の観光案内所で
      親切な案内とアドバイスとパンフレットをいただいて出発しました。 

      めしや大磯港
                

                 大磯沖で取れた新鮮な魚が食べられます。漁によって魚の種類が変わるので、
      何が食べられるかは、その日のお楽しみ。昼の港御膳(刺身定食)2,000円(1日20食)
      11:00オープンですが、10:30にはもう長蛇の列、だとか。案内所で「いそいで行きなさい」
      ・・・と、急かされましたが、セーフでした。おすすめのスポットのようです。

      新嶋襄終焉の地 記念碑
      
      同志社の創始者・新島襄は、大磯の旅館で療養中に47年の生涯を終えました。
      東海道1号線の脇の茂みに碑がありました。

      鴫立庵 (しぎたつあん) 日本三大俳諧道場の一つ

       江戸初期に小田原の崇雪という人物が石仏の五智如来を安置して草庵を結んだ
      のが始まり…という。敷地内には、崇雪が建てた『鴫立沢』の石碑が残り、その中に
      「湘南」の字が刻まれていることから湘南発祥の地といわれているそうです。

       
      
      
      
      旧島﨑藤村邸  

      
      島崎藤村が最後の2年間を過ごした家

      旧吉田茂邸地区(県立大磯城山公園)

      
      
      戦後初の内閣総理大臣を務めた吉田茂が晩年を過ごした本邸を火事で焼失。
      その後復元し、平成29年より公開されています。
      庭内を歩いて見て梅の木が多いと感じたので、早春のいい日を選んで再度訪ねて
      みたいと思いました。
     
      旧三井別邸地区(県立大磯城山公園)

      
      展望台(旧城山莊本館跡)富士山、箱根連山、相模湾を一望できるところ。
                  残念ながら、富士山は見えなかったヮ。
      
      茶室「城山庵」の休憩室で特別おいしいお抹茶(干菓子つき300円)をいただき
      ました。この奥に、三井別荘時代に当地にあった国宝「如庵」(織田有楽斎建立)
      を模した建物を特別に見せてくださいました。
      本物を犬山で見たので超感激  
      往時を想像しながら、静かな雰囲気を味わいました。

      スタートから、訪ねるスポットごとに親切な対応をしていただき、歩いた街も
      ゆったり分かりやすく、花の季節にぜひまた訪問したいと思いました。
                                 14000歩超えました。
      
           


コートールド美術館展(東京都美術館展)

2019-09-14 17:21:25 | 美術館

2019年9月12日 上野の東京都美術館での コートールド美術館展を見て銀座を歩いてきました。

       ロンドンのコートールド美術館は、イギリスが世界に誇る印象派、ポスト印象派の
      殿堂です。   「魅惑の印象派」というタイトルがついています。
      コートールドは、20世紀初頭のロンドンの実業家。そのコレクションから60点が
      来日したのです。

       
       『フォリー=ベルジェールのバー』 エドアール・マネ 
       この絵は、コートールドさんちの秘蔵のあの娘・・・と、言われています。

        
       会場をでたところのスペースで撮影が許されていました。
       右 『桟敷席』ルノアール 客席の女性は「鑑賞する」より「鑑賞されていた」らしい。

       汐留でランチ

        
        
       窓を背にしたら向かい壁のガラスにスカイツリーが。  本物はこちら。

                   上野から新橋へいって、そこで働いている娘と会ってランチをしました。

                    銀座
       
       「ラパン」は夜しかオープンしません。
       映画のおかげで太宰治がこの頃又話題になってきました。

      


代官山(東京・渋谷区・猿楽町)

2019-09-09 05:44:56 | ウオーキング

2019年9月4日旧朝倉家住宅を見て、代官山を散策しました。
      
      東急東横線・代官山駅を降りて徒歩5分の所にあります。
      東京府議会議長等を歴任した朝倉虎次郎という人が大正8年に建てたものです。
       東京中心部に残る、関東大震災に遡る数少ない大正期の和風住宅で重要だと
      して、国の重要文化財に指定されています。渋谷区が管理。

       
      観覧料 一般100円 シニア無料 休館月曜日   
      
      主屋は、木造二階建てで、ほぼ全室が畳敷き。棚や杉戸の絵も立派。
      
      
      
      庭園は、崖線という地形を取り入れた回遊式で、秋のもみじが素晴らしいそうです。

      
      庭園の途中から猿楽神社、代官山に出られます。
      
      
      「カフェ・ミケランジェロ」で休憩しました。向かいに、蔦屋書店が見えます。
       
      店内は、犬連れでもOKですって。   槙文彦さんも常連だそうです。

      旧山手通りのヒルサイドテラスを「白い幾何学、近代建築のお手本みたいな存在」
      という人がいるそうですが、50年ほど前には周りに何もなかったそうです。
      
      大地主の朝倉家がアメリカ帰りの建築家、槙文彦さんに出会って、街つくりを一言で
      頼み、30年ほどかけて作り上げて、今ではおしゃれな街の代表に数えられています。
      
      
      寺カフェ代官山
      駒沢通り、代官山駅にほど近いビルの1階にあります。店内の奥にはご本尊の阿弥陀
      如来像の垂れ幕が飾られています。川崎市にある浄土真宗の信行寺が5年前にオープン
      させたそうで、僧侶が常駐(午後なら確実)して、悩みごとの相談に応じてくださる
      そうです。私たちは、朝早かったのでお会いできなかったですが・・・
      メニューは、精進料理の他、私たちがいただいたのは、豚しゃぶやひれかつの定食。
      スイーツも豊富のようでした。

 


松方コレクション展(国立西洋美術館)

2019-09-08 15:11:39 | 美術館

2019年9月2日  松方コレクション展を再度鑑賞できる幸せに巡り合いました。
     読売新聞が休館日に貸し切りで読者を招待してくれた入場券を友達が私に
     譲ってくれたのです。  ありがとう! 超ラッキー。

     「名画の見方」という美術館ガイドさんの30分の講座も聞けて準備万端。
     1回目の会場より今回は観客が少ないのでゆったりと回れました。
     
     プロローグは、モネの「睡蓮」西美の顔であり、宝でもあります。
     基本的に外部の展覧会に貸し出されることがなく、常設展示室に必ず展示
     されている大切な1枚です。

     エピローグは、モネの「睡蓮、柳の反映」 行方不明だった幻の大作が
     1年の修復作業をへてついに初披露されました。

     「睡蓮、柳の反映」デジタル推定復元した絵    撮影OKされたもの
     

      「睡蓮、柳の反映」の本来の姿をカラーで見たい。
     西美と凸版印刷がデジタル推定復元に挑戦しました。調査や化学分析、
     AI技術を利用した成果が展示されました。

              オルセー美術館から、「アルルの寝室」ゴッホ、「扇のある静物」ゴーガン、
     バーゼル美術館から「長椅子に座る女」マチス、大原美術館の「積みわら」モネなど。
     国内外に散逸した名画が再会出来た貴重な展覧会でした。
     
     
      
     前庭の「地獄の門」ロダン    「考える人」ロダン

     不忍池へ降りて蓮を見に行きました。