8月24日 渋谷のBunkamuraで映画「パッション・フラメンコ」を見ました。
スペイン映画で、スペイン生まれの世界最高峰のフラメンコダンサーと
言われる、サラ・バラスのドキュメンタリー映画。
パコ・デ・ルシア、アントニオ・ガデス等6人の巨匠にオマージュをささげた
舞台「ボセス フラメンコ組曲」の世界ツアーの初演までの3週間の様子と、
世界各地で行われた公演に密着したドキュメンタリー。
「努力しない者には我慢できない」と言い、自身はたゆまぬ努力を続ける人。
ダンスシーンは、パッションが乗り移ったよう。
サパテアード(足さばき)の高速ステップには、全く驚いてしまいました。
昔、ニューヨークで、アントニオ・ガデスの舞台を見て、言葉のいらない
ずし~~んとした感動をもらってから、フラメンコが大好きになったンですが、
今回の映画で 本物のフラメンコをまた見せてもらいました。
サラ・バラス と 夫 ハビエル・バロン 美男美女の素敵なカップルですね
フラメンコダンサーとしての挑戦は、勿論。母や女性として生きる彼女の
奮闘する姿も映しています。
「この仕事で一番つらいことは、子供を残してくることよ」と、語っていました。
8月19日8月19日は「ハイクの日」・・・と旅行社が考えて、誰でも参加できる
ハイカーを募集していたので、参加してみました。
8月の東京は18日間も雨ばかり。この日はどうなるやらと、いぶかしんでいましたが、
予報によれば、なんとかこの日一日 曇りで、開催は問題なかったです。
富士見高原は、東京から約2.5時間の八ヶ岳の裾野にある高原リゾートです。
冬はスキー場、1420mの中腹(創造の森)からは、富士山や北岳まで
見渡せる・・・ハズでしたが、この日は山頂は雲の中でした。
出発します。自分のペースで歩くフリーハイキングです。
「不動清水」という冷たい湧水が飲めました。
「盃流し」 大きな一枚石のある渓流の景観が見られました。
カラマツの林の中は、クサソテツで埋まっている森。30分歩いて 「創造の森」へ
八ヶ岳南峰の編笠山(右) 西岳(左)が望める 「望峰の丘」
ワイルドフラワーエリアには、秋の花が咲きそろっています。
展望リフトに乗って、「創造の森」から「花の里」へ下ります。
「花の里 ロマンスエリア 」 百日草が満開。 土産に一人3本頂きました。
歩行7キロ、約3時間の行程を、4時間かけて花を愛でながら歩きました。
上、左から センニンソウ、右 ワレモコウ 中 桔梗 下 夏水仙
驚いたことに、このイベントは、名古屋から、岐阜から、かなり広い地域から
バス27台、1100人が参加したのだそうです。ところが中央道で土砂崩れが
あったり、ゲリラ豪雨にあったりとか、穏やかならざる話を後で添乗員さん
からお聞きしました。
東京も雹が降ったとか、局地的に大雨だったりしたそうで、傘もささずに
帰れたのが奇蹟みたいでした。
8月11日(山の日)世田谷文学館で開催されている「山へ!」展に行ってきました。
最近の山への関心は大変なもので、「山の日」と言う祝日が昨年から
できて、「山」を考えてみる、もっと知る、そして山の恵みに感謝しよう・・・
というコンセプトの展示会でした。
文学館は、京王線・芦花公園駅から徒歩5分の閑静なところにあります。
リニューアルしたようで、館内は明るく、モダーン、周囲の緑がとても美しい。
深田久弥、小島烏水、田辺和雄、田部井淳子、坂本真一(漫画家)、
石川直樹(写真家) などを中心に登山に関係する文学作品(原稿など)、
写真、映像、山の道具などが出品されていました。
深田久弥
右: 深田久弥(1903~1971)
山の文学者と言われます。氏が書いた「日本百名山」が50年以上経つのに
今なお 登山者のバイブルとなっています。
「私のふるさとの山は、白山であった」(日本百名山)より。
実は、私のふるさとの山も、白山なんです。・・・だから、ことのほか氏へのリスペクトの
念は深いです。
左: 深田久弥の出身地、石川県加賀市大聖寺にある「山の文化館」は、山、自然を
愛する人々の交流の場です。明治時代に建てられた絹織物工場(はたば)を
改装したもので、レトロな味わいのある、落ち着ける建物になっています。
3~4年前に訪れたとき、2階の畳の部屋で「ごゆっくりしてください。お昼寝
してもいいですよ。」と、もてなされたことが、忘れられません。
田部井淳子
田部井淳子さん(1939~2016)
田部井淳子さんは、世界最高峰エベレストに女性として世界で初めて登頂した人。
それ以来のあまたの登頂実績は、山好き女性たちに刺激と憧憬を抱かせていました。
登山を通じての東北応援活動、東北の高校生の富士登山プロジェクトなどは、
メディアを通じて、感動しながら拝見しておりました。
「焦らず一歩一歩登って行けば、夢はかなえられます」
命果てるまで、人々を応援してくれた人でした。
8月5日 かねてから気になっていた等々力渓谷へ行ってきました。
渋谷から東急大井町線「等々力駅」を下車して徒歩3分で入口に来ました。
入口と谷との標高差は、約10m。坂を下りていくと鬱蒼と茂った植物が
繁茂していて、台地との温度差は4~5°あり、涼しさを感じました。
谷沢川を流れる水は、この季節、余り多くはないけれど、都区内唯一の
約1キロの貴重な渓谷遊歩道が楽しめました。
不動尊への登り。不動の滝をお参りするところ。ちょっとした広場。
不動の滝 「等々力」の地名は、この滝の音が響き渡り「轟いた」ところからついたとか。
川から落ちる水ではなくて、岩の間から湧水の染み出た水が落ちるので、水量は少ない。
等々力の「お不動様」 平安の末に開かれた霊場。
渓谷の斜面には、樹木が茂り、いたるところから水がわき出て、野鳥の
声が聞こえます。家族ずれや、カップルの散策が平日の割に多かったです。
東京を代表する自然地理的名勝として貴重なところだそうで、
武蔵野の面影を大切に残している貴重な所でもありました。
8月1日 午後 東京博物館で夏休みの企画「親と子のギャラリー」を見に行きました。
今年は、「屏風とあそぶ」という子供だけでなく、大人にも 興味のある
素敵な企画でした。
長谷川等伯の「松林図屏風」と尾形光琳の「群鶴図屏風」の作品を
複製と映像のインスタレーションで体験するのです。
高精細画像(こうせいさいがぞう)による複製を使い、ケースなしで向き合えるのです。
その上に、インスタレーションが重なって、名画の世界が広がっていく新しいアート
体験ができました。
第1会場 松林であそぶ 松林図屏風
映像6分、休み4分 そろそろはじまりますよ
遠くに見える雪山。鳥たちが飛びかって海の音まで聞こえました。
第2会場 鶴とあそぶ 群鶴図屏風
「群鶴図屏風」江戸時代・17~18世紀作 本物はアメリカ・フリーア美術館蔵
尾形光琳作 フリーア美術館は、アメリカ・ワシントンDCにある、全米でも
屈指の優れた東洋美術のコレクションを持つ美術館ですが、その所蔵作品は
チャールズ・ラング・フリーア(デトロイトの実業家)の遺言により
同館以外の展示を禁じられているそうです。
そこで、高精細複製の形で日本に里帰りできました。
インスタレーションの画面では、「近づいて鶴をビックリさせ」てもいいのです。
「人の数だけ鶴がまいおり」る・・・と、言ってますよ。
18室では、屏風が沢山見られます。
「柳蔭」横山大観
見る角度によって、見え方、全体の表情が違って見えます。
「正面から」 「左から」 「右から」 見るように、足形が描いてあります。
写真は、ほとんどOKです。
8月1日上野・東京都美術館で開催中の 「ボストン美術館の至宝展」を
見に行ってきました。 ~10月9日まで
「ボストン美術館展」は、色んな趣向を変えて何度か来日しています。
今回は約50万点もの作品を所蔵する美の殿堂から80点を古今東西の
作品から選りすぐった、誰にでも親しめる作品が揃っていました。
テレビでお馴染みの 木梨憲武さんが、スペシャルサポーターになって
展覧会を応援していらっしゃいますが、5月にボストンへ行って、町の様子、
美術館の様子をレポートした番組を拝見しました。
写真は、そのテレビからお借りしました。
英一蝶「涅槃図」(1713年) およそ縦2.9m、横1.7mの大きさなのでほとんど展示されなかったそうです。
昨年から約1年かけて、大修理を経て、170年ぶりに初の里帰りをしました。
今回の目玉の一つ。
フィンセント・ファン・ゴッホ「郵便配達人ジョセフ・ルーラン」(188年)
ゴッホが、友人夫妻を別々に描いた肖像画ですが、2点が揃って来日したのは、初めて。
今回の最大の目玉です。
木梨さんがボストンで最後に見た作品。ほとんど出発準備が整っていて梱包を待っている「ルーラン夫妻」
お馴染みのフランス印象派、クロード・モネ、オーギュスト・ルノアール、ドガなどが、待っています。
ボストン美術館のコレクションは、コレクターから寄贈された作品や、寄付金で
成り立っているようです。米国では、公の機関に寄付をするという寛容な姿勢が
美徳として、敬われているからです。
どこかの国の、大金持ちが大金を積んでゴッホを買って、死んだら一緒にお棺に
入れて燃やして欲しい・・・・・・って、言ったそうですが、え~~~ン