花歩る木

山と旅がすきです

岳沢(穂高岳)

2011-09-29 16:24:39 | 山歩き

9月26日、27日 上高地から岳沢に登ってきました。

   上高地は穂高岳、槍ヶ岳など北アルプスの主峰を訪ねるとき、
   往復、片道だけ、 と何度も通ったおなじみの地域です。
   ここ2年ほど訪れてなかったので、懐かしい景色が一段と美しく、新鮮に感じました。

  
   梓川の対岸から見た穂高連峰
    西穂↑         奥穂↑   白い谷が岳沢↑  吊り尾根   前穂↑  明神↑
    
   
  
    静かに流れる梓川                      河童橋

   松本を通って 沢渡(さわんど)へ着いたのが10時。
   そこから乗用車はバスかタクシーに乗り換えて、上高地に入ります。
   上高地の手前の大正池でタクシーを降りて、そこから散策を始めました。

   大正池は 大正4年の焼岳の噴火の際に生じた泥流によって、
   梓川がせき止められてできた池です。
   現在も焼岳や梓川より流れ込む土砂によって、埋まり続けているそうで、
   往年の写真や絵画で拝見するイメージは失われつつあります。

   焼岳(2455m) は今もなお活動している活火山です。
   1度登ったことがありますが、ご~~っと噴煙を上げているところはコワイですよ。  
    


   岳沢(穂高岳)山行
     

  
   岳沢は穂高連峰の登山口の1つです。
   岳沢ヒュッテは数年前に雪崩で流されました。お気の毒に雪崩の後に主が交通事故で
   なくなっています。その後、槍ヶ岳グループが昨年7月に再建して営業を再開しました。
   新しい小屋に泊まって、穂高の空気を吸って来たい…というのが今回の目的でした。

   岳沢登山口(1520m)⇒2時間30分(コースタイム)⇒岳沢小屋(2170m)
         実際は3時間以上かかってたどり着きました。とーちゃん、膝が悪いから。

   
   岳沢小屋からみた河童橋 ↑

   上高地ではどこにいても風景の中心にあるのが穂高連峰です。
   高峰のなかでも、とりわけ岳人の血沸き、肉躍る人気最高の山です。
   最高峰・奥穂高岳は標高3190mで、日本第3位で
   上高地とは1700mもの高度差があります。

     
   ゴゼンタチバナ            オオカメノキ              アキノキリンソウ
   
   ヤマハハコ                         ノコンギク


   散策した上高地一帯は、国立公園の中でも最も規制の厳しい特別保護地区であり、
   特別名勝・特別天然記念物に指定されている、トクベツ 素晴らしいところでした。
   年間140万人の人が訪れるそうですが、河童橋周辺を離れるとどこを切り取っても
   静かで見事な景色の連続。ゆったりした時間のなかで楽しみたいものです。
   特に、梓川の流れは私の世界遺産でした。
                                      
                                             

                                                                


高尾山 (135)

2011-09-22 15:08:49 | 山歩き

  9月19日高尾山に行ってきました。

   三連休の最後の日に、高尾山へ久しぶりに行ってきました。
   休日であること、20日以降は台風のため天候悪化は必至なので、
   大勢の人が高尾山におしかけるに違いないから、
   ならば、早めに出かけ、登りは6号路、下りは人の余り歩かない裏高尾へ抜けよう・・・と
   電車の中で夫と計画しました。

   高尾では登山道にそれぞれ名前がついています。
   6号路(水の道)は夏には 日陰だし、沢沿いなので涼しくて人気です。
   前の沢というこの沢は左下の写真のもう少し上に源流があって、
   6号路をくだり下りて小仏川になり、多摩川になって海にそそがれています。

   この日は、あえて頂上は避け、高尾の「鉢巻」みたいな5号路を回って、
   4号路を行こうと思ったら、一部通行止め。
   「いろはの道」へ方向転換して、その近くにある「高尾の美人ブナ」に
   季節のご挨拶をしてきました。

       
      6号路の水の道                        蛇滝からながれる沢(名前はないと修道場の人が言っていた。)

                       
           立った姿がうつくしい・・・と評判の「高尾の美人ブナ」




                                                            
      高尾山をくぐるトンネルももうすぐ完成かな?

   今のところ、1週間に1度は山歩きをしたいと心がけています。
    特にこれといって行く当てのないときの答えはいつも
   「そうだ、高尾山へ行こう」 になります。

   「高尾山には1600種類の植物があり、英国のそれより多い」んだそうです。

   同じところはつまらないだろう・・・と思いますか?
   いいえ、必ず何かあたらしい発見があって、必ず満足して帰ってますョ。      

                                                                                  


富士山御中道

2011-09-16 17:45:33 | 山歩き

 9月14日 富士山の御中道から 大沢崩れを訪ねました。

           
             1合目駐車場からの富士山                   午前7:00

   富士山の中腹をたどる御中道は、標高2300m~2800mを通って
   一周するルートです。富士講の信者で、富士山に3回以上登頂経験の
   あるもののみに許された最上級の修練の道だったそうです。

   今は、大沢崩れで通行不能になって以来、1周は出来ず、
   スバルライン5合目から往復するハイキングコースになっています。

 

    


   5合目手前の奥庭駐車場に車を止め(7:40  11℃) 奥庭一帯を散策しました。
   御中道は樹林帯で、針葉樹と広葉樹が混じって、シャクナゲが多く、
   7~8月頃が見頃だそうで、期待が持てます。

       
   お庭           御中道口        仏石流し         一番沢          大沢崩れ

        
        
         大沢崩れとは、富士山の西側で御中道より上の斜面がスプーン状に
         えぐられているところです。
         山頂近くから崩れ始めているそうです。その岩石の崩れ落ちる音が聞こえるので
         「鳴沢村」と命名された…と、出会ったハイカーに教えてもらいました。
         
   昭和51年、作家幸田文は偶然見た安倍川源流の大谷崩で、自然の営力に
   深い感慨を覚え、その年の7月、富士山の大沢崩を訪れ、
   随筆(というより一種のルポルタージュ) 「崩れ」を執筆しました。


   
   スギゴケ                            サルオガセ
   
   コケモモ と 珊瑚みたいなコケ(でしょうね?)   砂礫地には オンタデ ばかり

   お庭近くではきのことりの人にちょこちょこ会いました。
   「今年はあまり取れない」と言っていましたが、きびしく鑑札(年2000円)が必要だそうです。
   「小鳥の写真とり」 か 「きのことり」が多くて、「景色を見に来た」のはナ~ンダ・・・の部類でした。

   富士山のトイレが今年新しく設置されて、1合目のは泡式、5合目のはトラックで水を運び、
   バキュームカーで運び下すやり方のようでした。すばらしくきれいでしたヨ。
   散策路も新しく整備されて、世界遺産登録をめざした意気込みを感じました。
  


高尾山稜 (134)

2011-09-12 10:12:28 | 山歩き

9月10日陣馬から小仏を歩きました。

   高尾から陣馬への縦走路は「関東ふれあいの道」になっています。
   陣馬へ登るにはJR中央線藤野駅から行くのが楽ですが、
   東京側の陣馬高原下(高尾駅北口からバス)から、
   奈良子峠を目指してみたいと思ったんですけどね~。

   
  陣馬方面の地図                 宿場のような風情の陣馬街道

   
  オキナツルシ沢のせせらぎを聞きながら      分岐に来て、奈良子峠の道を行く
  

  行ったことのない道へ行きたかったのです。
  
 
  分岐から30分ほどすると道がだんだん藪になり、
  背の2倍ほどの露をうった草木に覆われて、
  足の下の道が見えなくなってきました。
  夫が足を取られて転んだので、これ以上のヤブこぎ進軍をやめて、
  残念だけど、元来た道を引き返しました。 1時間20分のロス。   
    道路標識がかなり あてにならないことがあますヨ。                                   

    
  分岐に戻って、底沢峠をめざす ア~ア!   1時間登って やっと尾根に着きました
                            “ 尾根道や、今日のうれしさ二倍なり ”・・・って心境
 
 

   
  高尾~陣馬の尾根道はトレランのメッカ。若者の走ってる姿は まぶしい!!
                             “ トレランに 道をゆずりし 風の秋 ”

 
  シシウドの実
                             
                           シモバシラの花                         12月には氷花がみられます
                            
                                                                   高尾で一番おいしいという水場  
  
  高尾で頂いてきた「山の幸」
    水(ペットボトル2本)  小仏峠と小仏バス停の間の水場。
    松ボックリ、ヒノキ、杉の実  地元の秋のイベントでリースの材料にします。
  
  教訓
   行ったことのない道、知らない道は魅力ですが、いい年してヤブこぎなんかやめて正道を行くべき・・でした。

                                                                                                                 


縞枯山・茶臼山(長野県)

2011-09-08 17:27:21 | 山歩き

9月7日縞枯山・茶臼山(北八ヶ岳)へ行ってきました。

   台風が通りすぎて、久しぶりに雨の心配のない山歩き日和になりました。
   B山の会の9月のプログラムは北八ヶ岳の縞枯山(2403m)~茶臼山(2384m)でした。
   バスで新宿から3時間半、ピラタスロープウェイ乗り場にいき、
   そこから7分の空中散歩で坪庭(2237m)へ到着しました。涼やかな秋の空気。

   坪庭⇒縞枯山⇒茶臼山⇒麦草峠      一行は 24名
   
      
    坪庭散歩中  正面は雨池山       登山口 雨池峠よりいよいよ登り始めます。

    
   急登を50分で縞枯山山頂に到着     頂上は縞枯現象の中にありました。

     
   この程度はまだ上等の部          下りは岩だらけ、岩の下はぐちゃぐちゃ
                              の泥んこ道。時間もかかって苦戦しました。

                         
                縞枯山から茶臼山へ。
   
   縞枯山頂上から数分のところに開けた岩場があって、周辺が見渡せました。
   ヤングカップルが雄大な風景の中に溶け合っていました。

    
     茶臼山の展望地。南八ツの峰々が威風堂々の佇まいをみせています。
        最高峰赤岳 ↑                          ↑ 阿弥陀岳

     
     あの山並みは2度歩いたけど、もう1度行ってみたいな~
     と魅入っている ワ・タ・シ。  

   縞枯山は、山の斜面に、帯状に枯れた針葉樹林が白い縞模様をなす
   「縞枯れ現象」で有名です。北八ヶ岳特有の現象と言われています。
   山の途中で行き交った学生さんたちは、この現象を研究にきたのだと
   言っていました。酸性雨の影響でもなく、
   その成因はまだ分かっていないんだそうです。
   
   茶臼山の展望地からは中央アルプス、南アルプス、南八ヶ岳、
   北アルプスは遠く槍、穂高まで眺望出来、山岳風景を存分に堪能出来ました。
   その見返りかな~(?)下りの道のひどさ、長さにはほとほとコタエマシタけど。