気がつけば思い出Ⅱ

日々の忙しさの中でフッと気がついた時はもう
そのまま流れていってしまう思い出!
それを一瞬でも残せたらと...。

【夜の秋】をお題にした母の句~オルゴール

2021年08月20日 | 伊代の俳句

オルゴール胸に沁みくる夜の秋

   秋の気配が漂う涼しい夏の夜は オルゴールの音も胸に沁みてくる

季語:夜の秋(晩夏)

※俳句歳時記:古くは秋の夜と同じ意味であったが、近代以降、夏の季語として使われるようになった。

晩夏になると夜はすでに秋の気配が漂うことを言う。→秋の夜(秋)

        

去年、母の句を整理していて「夜の秋」とは?、母が(秋の夜)と間違えたのだろうか?などど思って、とりあえず秋の句の中へ入れていました。

しかし俳句を習いはじめて、これは夏の季語で、俳句にはこの微細な季節の言葉(季語)あり、

秋には「涼しい」「寂しい」とか、「実り」などといった情景があって、そんな秋のような気配を感じ始めた…夏の夜を「夜の秋」と詠むことを知りました。

母が聞いていたオルゴールの曲は分かりません。(YouTube検索してみました。)

 もしかするとこんな曲だったのでしょうか?

ノクターン ショパン ※オルゴール専門店オルゴール屋&伊豆オルゴール館

「悲愴」とか「ラ・カンパネラ」なども考えられます。

それとも、誰でも知っているような「エリーゼのために」だったのかもしれません?。

「ノクターン第20番(ショパン遺作)」はオルゴールで聞くと、沁みるというか…涙が溢れそうです。

何年か前、孫娘の誕生日祝いに自由が丘のオルゴール屋さんへ行って、あれこれ探したのを思い出しました。

あの時、「流行り廃りの無いクラシックがいい」と言った私の意見を聞かず、夫が「拝啓十五の君へ」を選んだのでした。

もう、18歳になったはまだ聞いてくれているでしょうか?

おととしの夏から母の俳句をブログに載せはじめ、これで48句目です。「伊代の俳句」

 きっかけとなった母の句碑(2019年9月20日ブログ)

今日は彼岸の入り・・・母の句をやっと、やっと…解読する。 - 気がつけば思い出Ⅱ

今日はお彼岸の入り。母が生前菩提寺に建てた句碑を解読本を購入したり、解読アプリをダウンロードしてみたりして、何とか読もうとして約一カ月。やっ...

今日は彼岸の入り・・・母の句をやっと、やっと…解読する。 - 気がつけば思い出Ⅱ

 

その母の句もだんだんと残り少なくなってきました。(一抹の寂しさがあります・・・

繋いでいけるようにと思ってはじめた俳句「喜代の俳句」を頑張るしかなさそうです。

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はじめての俳句🖊22~蝉

2021年08月16日 | 喜代の俳句

まどろみの夢を断ちたる蝉の声

 

季語:蝉(夏)

油蝉 みんみん 熊蝉 にいにい蝉 唖蝉(おしぜみ) 初蝉 朝蝉 夕蝉 夜蝉 蝉時雨(せみしぐれ)

セミ科の昆虫の総称。初夏になると初蝉を聞く。梅雨が明ければ、一斉にいろいろな蝉の声が聞こえてくる。

ジイ、ジイと鳴く油蝉、ミーン、ミーンと鳴くミンミン蝉、シャーシャーと鳴く熊蝉、ニイニイと鳴くニイニイ蝉。

蝉の降るような声を「蝉時雨」という。日中の声は暑苦しいが、朝夕聞く声は涼しい。

唖蝉(おしぜみ)は鳴かない雌蝉のことである。➡ 蜩(ヒグラシ)秋・法師蝉(ツクツクホウシ)秋 ※俳句歳時記 

作品の背景:うとうととして、薄っすらとした夢を見ていたところ、近くの木に飛んできたのか蝉が大きな声で鳴きだし、目が覚めてしまった。

提出した句:【まどろめば蝉に断たるる淡き夢】

先生の添削:とても詩的な雰囲気のある作品ですね。不思議な味わいがあります。

ただ、「まどろめば」が因果関係を表してしまっているのが気になります。

また、「淡き夢」があるので省略してもいいでしょう。

そこで添削例では、「淡き夢」冒頭に持ってきて、「目覚めさす」と続けました。

例句Ⅰ:【淡き夢から目覚めさす蝉の声】

あるいは「まどろみ」をいかして

例句Ⅱ:【まどろみの夢を断ちたる蝉の声】

         

指摘にある「因果関係」を考えてみました。

日常生活でも理屈っぽい人は敬遠されがちですが、俳句でも理屈や説明はあまり良くはないとされ、俳句で言う「理屈」とは因果関係のこと。

因果関係とは「原因とそれによって生ずる結果との関係」➡「Aを原因としてBが変動すること」

つまり提出句は「まどろめば~」がAで、その後の「蝉に断たれる夢」がBになっていました。

「まどろむ」も「淡き夢」も使いたかった私・・・。

テキストに「初心者は一句の中にあれもこれも入れてしまう傾向があります。ひとつのことに集中して一句にまとめるようにするとよいでしょう。」

と書いてありました。

初心者なのに理屈っぽい私は・・・結局「まどろみ」もあり「淡き」を除いても「夢」は残るの例句Ⅱを見出しに載せてみました。

このところ、雨が降り続き、場所によっては尋常でないほど降り、残念なことに災害も多く起きています。

気温もだいぶ下がり、この句を作った頃(提出8月5日)に比べると蝉の声もずいぶん少なくなった気がします。

でもまだ(秋の季語の蝉)の蜩(ヒグラシ)や法師蝉(ツクツクホウシ)の声は聞きません。

来週にはまた暑さが戻ってくるようなので、そこで、いろいろな蝉が最後だとばかりに一斉に鳴くのでしょうか(蝉時雨)?

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今年のお盆も~

2021年08月12日 | 日記

ふるさとを恋うて帰れぬお盆かな

明日からお盆です。

我が家は新暦の盆なので、すでに先月行っていますが、実家は旧盆(月遅れの盆)でした。

ほぼ全国的に多くの地域がこの旧盆のようです。

お盆には毎年恒例のように、息子達が高校生の頃まではふたりを連れ、孫ができてからは孫達も連れ、実家に帰っていました。

私にとっては、ふるさとの景色の中で両親、弟妹、伯父伯母に逢える、年に一度の嬉しい行事でした。

 実家の垣根沿いに弟夫婦が植えたひまわり(2010年盆帰省時)

(当時はガラケーだったのでデーターが小さくトリミングしたらぼやけてしまいました。)

句(今回は添削未提出)を載せた見出し写真は実家近くの川端から撮ったもの(2011年盆帰省時)

青々とした水田の遠くに見えるのは、利根川の土手に沿った民家です。

実家からそこまでは家がありませんでした。(今もありません。)

      

この頃には父は既に他界していたけれど、80歳前後だった母はまだとても元気で「いらしゃい!」と笑顔で迎えてくれました。

とても懐かしい。

今年は母が亡くなって3回目のお盆。

長引くコロナの自粛で、去年に続き今年も行けません。(行かないことにしました。)

でも、お盆のような行事は、亡くなったことを認識する役目もあるのだと思うので・・・

ずうっと行っていないので、亡くなったことの認識が薄れ、逆に今行ったなら何もなかったかのように、

「いらしゃい!」と母が出迎えてくれるような・・・なんて妄想をしてしまう私です。

故郷恋しは母恋し…なのかもしれません・・・。

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はじめての俳句🖊21~胡瓜

2021年08月10日 | 喜代の俳句

愛犬の胡瓜欲しがるそのしぐさ

季語:胡瓜(夏)

他の瓜と同様に畑で栽培し、柵などによじのぼらせたり、地面に這わせたりして作る。

季節感が薄れかけているが、茄子とともに季節を代表する野菜であった。※俳句歳時記

作品の背景:ナラはだいこんや胡瓜が大好きでした。

だいこんや胡瓜を切っている音をを聞くと飛んできてくれくれとせがんだものでした。

シャキシャキッと音を発てて美味しそうに食べていました。

みずみずしそうな胡瓜を見てふと思い出し、詠んでみました。

提出した句:青き胡瓜くれと愛犬愛しぐさ】

先生の添削:愛犬がものを欲しがる様子はとても可愛いものです。

それが「胡瓜」だったことに作者の思い入れを感じました。

下五の「愛しぐさ」という言葉が造語的で少々気になります。

思い出深い光景を詠まれていますので、「そのしぐさ」などとまとめてみてはどうかと思いました。

胡瓜の説明「青き」は省略してみましょう。

【愛犬の胡瓜欲しがるそのしぐさ】

      

胡瓜は誰でも知っているので、特別に胡瓜を強調する句でもない限り色の説明は必要ないのでしょう。

「青き胡瓜」を「胡瓜」とし、省略した「青き」の3文字は五・七・五の短い文章の中では、他の言い回しもできるので貴重かもしれません。

そう言えば、前回も「朝顔の花」から、「朝顔」だけでもその花を思い浮かべることができるということで「の花」を省略したのでした。

「愛犬~愛(まな)しぐさ」は愛が多過ぎた・・・愛し過ぎも良くないのでしょう。

まだまだ、私の学習機能の無さと、欲深さは作句の邪魔をしているようです。

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ハナミズキにうどんこ病「糸状菌」~私の胃に「ピロリ菌」

2021年08月08日 | 日記

うどん粉病とは、土や葉に潜む糸状菌(しじょうきん)と呼ばれるカビが風で運ばれ他の植物に寄生して増殖し葉や茎、蕾などが薄っすらと白く、

うどん粉をまぶしたような状態になるため、うどん粉病と言うらしい。

我が家の両隣りが空き家で、落ち葉も何年もそのままになっているので(そんな場所に潜んでいるらしい)そこから飛んできたのか?

庭のハナミズキがうどん粉病になった。

ネットで対処方法をいろいろと調べてみると、ひと月に一度、そして1年ほど消毒をすると元に戻るような記事があった。

 そこでこの噴霧器を買った。

 一緒に買った薬剤2種類。1種類だと耐性ができてしまうので薬剤は変えた方が良いらしい。

 一度消毒しただけでは、何も変わらず。恐るべしうどん粉病。

やはり、来春にまた花を見るためには根気よく毎月実行するしかないようだ。

ハナミズキも糸状菌にやられているけれど、私の胃の中にはピロリ菌がいるらしい。

6月の終わりごろ緑色の△△が出たため、ちょっと心配になって近くの胃腸科内科へ行った。

先生曰く「ビリルビン(ビリルビンとは△△を茶色にする胆赤素)が空気に触れると酸化して緑色になるためで、あまり心配はいらない。」とのことだった。

ビリルビン?。つまりそれが役割を果たさず外へ出てしまった?。

難しいことはよく分からないけれど、腸内環境が良くないだけで整腸剤を飲むくらいで元に戻るようだった。

ただ私は、胃腸の検査を暫くやっていなかったので「この機会にやってみよう」ということなった。

腸は以前、内視鏡検査をやったことがあるので今回は検△△のみ、胃は胃カメラで検査をした。

検査結果では、腫瘍や潰瘍は見つからなかったけれど、胃に(ピロリ菌)が見つかった。

ピロリ菌とは、胃の粘膜に生息している細菌で、口から口(嚙み砕いて与えるなど)・飲料水からの感染が考えられていて、

上下水道の完備していない頃の人は70%くらい感染しているという...井戸水で育った私には…やっぱりいた。

可愛い名だけれど、正式名は「ヘリコバクター・ピロリ」(幽門にいるらせん形の細菌)と言うらしく、

胃のような強酸性の中では通常では生物は生存できないとされているけれど、ピロリ菌だけはなぜか生きていると…薬剤師のママから聞いた。

私が幼いころ感染しているとして、何十年も私の胃の中で生息していたのか…恐るべしピロリ菌。

これがいると胃がんや十二指腸潰瘍などのリスクになるらしく、除菌することになった。

除菌は忘れずに1週間処方薬を飲み、飲み終えて1ヵ月経ったところでもう一度検査をする。

それで除菌されていたらOKで、失敗していたら再度除菌しなくてはならない。

大部分の人が下痢などの副作用があるとのことだったけれど今のところ無い。

一緒に貰った整腸剤のおかげかも知れない。

 処方薬(飲み忘れの無いように朝夕の一回分ずつセットになっている。右側が整腸剤)

世界中で猛威を振るう新型コロナウイルスは、いまだ終息の気配が見えない。

他のものに取り付いて生きるウイルスも菌も生き物で、害がなければ共存できると思うけれど、

やはり害があるのではほっておくことはできず、ハナミズキの菌も、私の胃の中の菌も除去しなくてはならない。

       

 ダイソーで買ったひまわりを飾ってみました。

暦の上での立秋は過ぎましたけれど、まだまだ暑さ厳しい今日この頃です。

皆さまご健康にはお気をつけ下さいますよう・・・。

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