タカ長の山ときどきタカ見

「タカ長のタカの渡り観察」の別室です。八十路の坂を登りながら更新してゆくつもりです。

冬山を前に

2020-12-28 09:31:21 | 山歩きから
その頃タカ長は伯耆大山で新年を迎えていました。

正月休暇を目いっぱい使うため入山は12月29日。

それから先は天気次第です。

    

年末が近づいてくると新聞の天気図を注目していました。今のようにテレビやネットで天気図が見られる時代ではありません。

ラジオの天気予報や新聞の天気図を見ながら、自分なりの計画をたてます。

下手くそですがラジオの気象通報を聞いて天気図を描く勉強もしていました。そのためにも、入山前から天気図を頭に入れておくことが必要なのです。

    

その頃このような山の天気予報はありませんでした。
このようなものを頭に描くのはそれぞれの登山者、ここらに登山者としての経験が見えてくるのかも分かりません。

もしこのような予報を描くことができたら、、、、、

29日に入山して、31日が登頂予定、、、、、

というようなことを考えていました。

この予報でAの日を待っていたら冬の伯耆大山には登れない、と考えていました。事実、正月休みの冬山登山で、ネットで紹介されているような晴れたことは一度もありません。

どのように見ても厳しい予報しか描けなくて、自分の立てた計画から逃げ出したい衝動にかられたこともあります。

    

しかし、どんなに天気予報が悪くても、その頃のタカ長には正月休みは貴重な登山時間でした。

天気予報が悪いと言って手をこまねいては何も出来ません。

若気の至りと言えばそれまでですが、天気予報に怯えることはあっても、正月の大山には皆勤していました。

そのため怖い思いをしたこともありますが、それもこれも青春のころの良き想い出です。

    

今年も天気予報が良くありません。

登山に適した天気など見られない正月休みになりそうです。

自分がやばいことをしていて言うのもおかしいのですが、今年の年末年始は天気が良くないようなので、入山される人はくれぐれも無理をなさらないように、、、、、、。
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生意気な記事

2020-12-27 15:12:21 | 日々雑感
昨日あのような記事を書いたらバチが当たったのか、未明に変な夢を見ました。

そのことはタカ長のタカの渡り観察をご覧ください。

そのことに懲りないで、今日も生意気なことを書きます。

新型コロナウイルスをめぐる状況はご存知のような状況になっています。

政治的な批判のために書くのではありませんが、前政権も今の政権も、ことコロナウイルスに関しては指導力不足、どう考えてもおかしいのではないかと、自身の山のリーダー経験と照らし合わせて考えていました。

当たり前のことですが、一国のリーダーとタカ長のような山のリーダーの間には月とスッポン以上の差があります。

そのことは分かっていますが、それでもおかしいと何度も思いました。

           

私は、すぐれたリーダーの条件は「腹を括れるか否か」というところにあるのではないかと考えている。学校の成績がどれだけよくても、腹を括れないようなリーダーの下では、誰も身を粉にして働こうとは思わない。(渡部昇一)

下手なコメントはしませんが、ことコロナに関しては、腹を括ったリーダーがタカ長の目には見えないのです。

おずおずとお願いする者は、(相手に)拒絶することを教えていることだ。(セネカ『ヒポリトゥス』593~594)

タカ長のささやかな山経験です。

登山中天気が悪くなり、山頂を直前にしてひき返したことがあります。

台風の動きに神経をすり減らしながら登山を完遂したこともありますし、ひき返して下山したこともあります。

いずれも、北アルプスなど大きな山での経験です。

その時どうするか、それを決めるのはリーダーの決断あるのみ

その時メンバーの気持ちを忖度していたら何も出来ません。

判断を鈍らせるだけです。

一国のリーダーとタカ長リーダーをならべること自体おそれ多くて生意気なことですが、、、、、

リーダーたるもの「山のリーダー」を経験したほうが良いですよ、と言いたくなるのです。

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ラインが消えた

2020-12-26 16:04:45 | 山歩きから
タカ長のタカの渡り観察は容量がいっぱいに近づいたので、令和3年の元旦からこの「タカ長の山ときどきタカ見」をメインにする予定です。

その助走のつもりで、本宅とまったく同じものをアップします。


ラインが消えた、と言ってもあのLineではありません。

タカ長が山を歩いている時に見ている、登山道の上の「目に見えないライン」のことです。そのラインのことで他の登山者と話したことはほとんど無いのですが、タカ長の目には確かに見えています。

たとえば、裏山の椿尾根ルートのように広い登山道でも、その日そのとき自分が一番楽に登れそうなラインがあり、そのラインに沿って歩いています。

登山道の上にトラロープのようなものが延々と伸びている感じです。そのラインに沿って歩くのが習い性になっていますから、平素は深く意識することはありません。

ところが、そのラインが突然消えてしまった経験をしたのです。

    

今年の5月はじめに広島・山口県境の鬼が城山に登りました。

山頂から北に縦走して、馬頭観音の近くから東に下りれば半日コースですが、その日はさらに北方向に歩いて、冠高原の松の木峠を目指すことにしました。タカ長にとっては初めてのルートです。

北方向にルートを取ってしばらく行くと深い笹が現れました。ソロ登山で他に登山者がいないので写真では分かりませんが、背を没するほどの笹です。

当たり前のことですが、ここではそのラインを見ることが出来ません。

苦労してここを通過すると再びラインが見えてきました。

    

875メートル地点の近くでゆっくりとランチタイム。
初めてのルートですが、このあたりはラインが見えているので不安はまったくありません。

昼食を済ませて活動を再開、そのラインにそって下りて行きました。

    

特別な地形があったような記憶はありません。

このような感じのところを歩いて行きました。そして、、、、

    

このような広いところに出ました。放牧地だったところのようです。

ここに出るとそれまで見えていたラインが突然消えてしまったのです。

いくら凝視してもラインは見えません。ルートを間違ったのかと思いひき返してみると、そこまで歩いて来たラインがハッキリ見えるのです。

そのラインを補足するようなテープもありました。

再び広いところに出て見ましたが、どんなに見てもラインが見えないのです。

同じことをくり返すこと3回、どうしてもラインを見つけられないので、有視界飛行ならぬ有視界歩行で松の木に下りることにしました。

     

ローカルな山の地図を出しても意味ないでしょうが、矢印のところでラインが見えなくなりました。

タカ長には初めての経験です。

    

このあたりは放牧が行われていたところです。その頃のものでしょうか、古びた柵のような物も残っていました。

今は荒れ地になっているところもあれば畑も見えました。

そのようなところにはラインが残らないのでしょうか?

その原因はタカ長には分かりませんが、ラインを読むことがすべてのルートだったら困ったことになったはずです。

その時は進むべき方向も分かっていたので問題はありませんでしたが、ことラインについてはまったく見えなくなり、マジあわてました。

そのような経験をして、いつも目に見えないラインに沿って歩いていることを実感したわけです。

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サバ山ルートを登る

2020-12-03 14:54:57 | 山歩きから
タカ長のタカの渡り観察がいっぱいになってきたので、こちらで少し詳しく紹介します。

    

今日の広島は曇っていました。瀬戸内とは言ってもこのような天気の日があります。

今日の目的はあのサバ山に登ることです。

    

いつもの駐車場を出発して中国自然歩道に入り、オオルリ沢を渡ります。

そして、、、、、

    

涸沢を過ぎたところから右に入り46番鉄塔に向かいます。

    

46番鉄塔、そして、、、、、

    

46番鉄塔から見るサバ山です。

今日は天気が良くないので写真的にはダメです。

46番鉄塔からしばらく下りたところから風の沢に入ります。

    

    

何のことか分からないような写真ですが、右岸側に道があります。

先日は強引に藪漕ぎしましたが、今日は慎重にルートを探しました。

最初は踏み跡がハッキリしていませんが、少し入ると昔の作業道みたいなものがありました。

    

しばらく行くと倒木が多くなりました。

このあたりで左岸に移動します。沢に水はないのでどこでも渡れますが、、、、、

要は足にやさしいところを探すだけです。

    

左岸に渡りました。

この下流は茂っていたので、このあたりで沢を渡ったのは正解だったようです。

    

左岸側を少しだけ歩き、、、、

    

一昨日下りてきたところから尾根に向かいます。

どこから尾根に向かうか、もう少し調査する必要があるのかも分かりません。

    

    

このあたりはどこでも歩けそうなところです。とは言ってもまわりは茂っているので、おのずとルートが決まるようです。  

最初の尾根に登るまでが急登と言えば急登です。

そこからはなだらかな尾根を歩き、、、、

    

本宅でも紹介した尾根の合流点に着きます。

先日は矢印のように左下に下りましたが、今日はそこを登ってきました。

ここで尾根が分かれているので、次回は左下ではなくて、直進するか右側を下りるかして、ここまで登るのが楽なコースを探すつもりです。

    

この地図の③に右側のところで尾根が分かれています。

今日はここで直角に右折、この画像のカメラ位置の尾根を登って行きます。

    

ここからは急登らしい急登はありません。

目印になるような岩があったり、根こそぎ倒れた倒木があったり、、、、、。

    

    

この尾根の右下に石垣が積まれたところがありました。

ここは里山、昔は麓の人が普通に入ってきていたのでしょう。

意味不明のトラロープがありました。

    

森が明るくなっているところもあります。

しかし、今日は曇り空、チョッと残念です。

    

サバ山に登ってきました。

ここにテープを巻いて強引に突っこんでみました。

背を没するところもありました。それを突っ切ると笹も低くなり、まわりの山が木の向こうに見えました。

    

これが向山。

    

これが窓ヶ山。そして、、、、、

    

これが高森(大杉山)です。

と言っても、木が茂っているのでよく分かりませんね。

時間があったので山頂のまわりを適当に歩いてみました。地図では分からない地形の変化があり、そこに樫や山桜の木もあり、、、、

山頂部を除けばなかなか面白そうな山だと思いました。

    

中国自然歩道の合流点につきました。

ここで今日の下見登山は終了です。

    

ここまではずっと曇り空でしたが、中国自然歩道を歩いていると陽が射してきました。

あの尾根を歩いている時に晴れて欲しかったのですが、そのようなことを言っても仕方ありませんね。

    

出発点に帰ってきました。

ここまで考えてきたのですが、このサバ山ルートはサバ山の山頂にこだわらないほうが良さそうです。

サバにたとえたら、サバの背ビレまで登る前に右側にルートを取り、山頂をスルーして南尾根に出ると、山頂部の藪に邪魔されることもなく、森の中を歩くルートが楽しめそうです。

次はそのようなことを考えながら今日の逆コースを歩くつもりです。

    

標高はたったの388メートルですが、歩いてみると奥が深いものです。

いつも思うことですが、私たちが見る風景は完全な3次元の風景ではありません。写真と違ってある程度の奥行きを感じることが出来ますが、それでも2.3次元か2.5次元の風景です。

実際に歩くと思いのほか奥が深いのが山なのです。だから、たった388メートルの山でも自分の足で登れば楽しいのだと思うのです。

    

今日の記録です。

テープを巻いたり、邪魔になる木を何本か切ったりしながら歩き、山頂のまわりを周回したので距離のわりには時間がかかっています。

とは言っても小さな山。タカ長には丁度良い半日登山でした。


      
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