マイペースで行こう

キリスト教会の牧師のブログです。更新も内容もマイペースですが、19年目に入りました。

自分自身を知るということ

2010-02-01 17:56:23 | 最近の読書
今日はオフのため、ゆっくりしています。
最近は、意識的に休息もキチンと取るようにしています。
自己管理も大切ですからね。

今、マクドナルドでコーヒーを頼んで、読書の時間。
「キリスト教綱要 改訳版 第1篇・第2篇」 ジャン・カルバン著 渡辺信夫訳 新教出版社
組織神学の神論とキリスト論のための参考文献として読んでいるところです。

その中での一節。
第2篇 第1章 2
「神の真理によって規定される自己検討を行なう時、自己の能力についての一切の自信を遠く引き離し、一切の誇りの拠り所を奪い去って屈服させられるような認識を尋ね求むべきである。
理解と行動の正しい目標に到達しようと望むならば、この法則に従わなければならない。

(中略)

そこで我々の良い点ばかり思いを引き留めておくような教師に耳を貸すならば、自己を認識することに何の進歩もなく、かえって最悪の無知へと拉し去られるのである。」


「自分自身を知ること」の大切さは誰しも認めるところだと思います。
問題は、どのように見るのかという点でしょう。
私たちは自分を見つめることが、とても苦手で、なかなか本気で取り組めないものです。
多くの場合、自分で自分をごまかしてしまったり、自分をみつめる勇気を持てず、環境や他者のせいにすることで自己弁護してしまいます。
そうした自分と周囲への甘えの思考の中で、自己中心になり、非常に幼稚で未熟な状態に留まっているようです。
その結果、周囲の人々との間に不健全な人間関係(共依存)を築いてしまうように思います。
残念ながら、教会の中にも、聖職者の間でも、それは見受けられます。

しばらく前に読んだ本でも、そのような視点で信仰者のあり方を見直すことを勧めていました。
「情緒的に健康な教会をめざして」という本です。
しばらく品切れ状態のようでしたが、重刷されたようです。
それだけ、危機感や必要性を感じておられる方々も多いということでしょうか…

それに、Making Peaceの1章の内容にも通じるように思います。
当然のことながら、教会に集う個々の信者が、上記のような未熟な状態であれば、教会の交わりが正常に機能することは困難でしょう
まずは自分たちの状態に気付き、方向性を正す(いわゆる悔い改め)ことが不可欠なのだと思います。

私たちは、私たちを変えていく神の恵みとみことばの力を信じています。
神は、恵み深く真実な方です。
私たちは、ますますこの神の恵みを祈り求めます。
また、誠実に聖書に向き合いたいです。




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