先生もつぶやく、生徒もつぶやく。

横浜市でピアノ教室を主宰しています。レッスン中の面白出来事などを紹介中。

みんな違ってみんないい

2021-01-26 20:53:26 | レッスン日記
みなさん、こんにちは。
相変わらず、更新が滞っています。。。
気長にお付き合いいただければ、、、、です。

現在、2度目の緊急事態宣言中です。

今回は、学校も休校ではありませんので、基本、対面レッスンを行っていますが、
希望者や体調がすぐれない方には、オンラインレッスンを行うという形態で
レッスン継続中です。
こういうのを巷では、ハイブリッド型というらしいです。。。
いろいろな言葉がでてきますね。。。

さてさて、今日もあるレッスンの一コマから。

こちらのレッスンでは、楽譜通りに弾けるようになるとそれだけでなく、即興したり、アレンジを作ったり、
ということをレッスン中に取り入れています。
得意な子もいれば、得意でない子もいますし、それを楽しいと思う子もいれば興味がない子も。
それは様々です。
それはそれで、私は良いと思っているのですが、そんななかの一コマ。

ある曲について、その子は楽譜とは違う音を弾いていました。
私「〇君、そこの音は違うよ」
〇君「あ、本当だ。でも、こっちのほうが絶対いいよ!」
私「うーん。でもまずは楽譜の通りに弾こう。だって、この曲を作った人は、この音がいいと思ってるから、こういう風に書いてるんだし。
そこは、尊重しようよ」
そこで、はたと、
私「尊重って意味わかる?」
〇君「わかるよ」

よくよく話を聞くと、彼は尊重と尊敬とを混同していたようでした。

私「例えば、〇君がとっても、小さかった時。お母さんと一緒に、道を歩いていたとする。〇君は『左の道に行きたい!』と言ってる。
でも、おかあさんは右の道のほうが近いし、坂道もないし楽だから、こっちに行きたい。
でも、〇君がこっちに行きたいっていう思いを大事にして、左の道にいく、っていうことかな」

〇君「我慢するってこと?」

我慢かあ。。。

私「我慢っていうより、そのひとのことを大事にする、ってことかな」

うーん、なかなか難しい。

金子みすずが言っているように「みんな違って、みんないい」

わたしとあなたは違っている、でもその違っていることをみんなが大事に思うことが本当に大切なんだと思うし、
それが社会を成熟させるキーワードになるとおもう。

うちのピアノ教室は、プロの演奏家を育てるための教室ではないけれど、こういうことを大事にしていきたい。


コメント
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