JTDの小窓

川崎市幸区下平間の鍼灸・手技療法『潤天堂』院長のあれこれなつぶやき

『不妊治療を考えたら読む本』

2016-09-01 | 不妊治療



『不妊治療を考えたら読む本~科学でわかる妊娠への近道~』

 浅田義正 / 河合蘭 著 (ブルーバックス)


不妊治療をこれから考えている方、すでに治療を受けられている方、いずれの方にもお勧めです。
これから学ぶ方にはこの本の内容はわかりやすく整理されていて理解しやすいですし、受診中の方には頭の中が整理されると思います。

目次だけ見ても勉強になります。

ということで目次だけご紹介。


第1章
不妊治療大国・日本の現実ー治療を受けても妊娠できない国だった?

・24人に1人が体外受精で生まれている
・検査をしても原因が見つからない理由
・出産できる限界は何歳?
・日本は不妊治療の出産率が低かった!
・妊娠できない不妊治療が大量に行われている

第2章
命のはじまりーここまでわかってきた卵子の世界

・不妊治療を理解するためにいちばん大切なこと
・生命はこうして始まる
・妊娠の鍵を握る女性ホルモンの波
・排卵期におりものが増える理由
・〝恋人モード〟から〝母親モード〟に切りかわる
・基礎体温を記録すると月経周期が見える
・出産に至る確率は4回に1回
・毎日30個の卵子が消えていく
・目覚めてから半年かけて排卵に至る
・排卵するたった一つの卵子はどのように選ばれるか?
・排卵する卵子がいちばん良いとは限らないー体外受精の戦略
・精子の作られ方と男性不妊
・受精のプロセス

第3章
不妊検査の最新事情

・「不妊症」の意味
・異常が見つかったほうが早く妊娠する?
・検査の種類
・超音波検査でわかるトラブル
・血液検査でわかること
・「卵子の在庫」を調べる検査
・30歳になったらAMH検査を受けるべき?
・基礎体温の計測は必須ではない
・精子の数は日によって10倍も差が出る
・男性不妊は泌尿器科の専門医がいる施設へ
・男性が原因の不妊は約半数

第4章
一般不妊治療と卵巣刺激法

・妊娠しやすい日はいつか?-タイミング法
・タイミング法の受診スケジュール
・人工授精は高齢妊娠なら2回前後を目安に
・体外受精へのステップアップ
・排卵誘発剤とはどんな薬か
・さまざまな卵巣刺激法

第5章
体外受精と顕微授精

・ノーベル賞受賞までの長い道のり
・体外受精・顕微授精がすすめられる人は?
・体外受精にもさまざまな方法がある
・ひとつの良好胚盤胞を得るには13個の卵子が必要
・あえて弱い刺激法を選ぶこともある
・薬を使う3つの目的
・自己注射の方法
・新しい「アナログ薬」の仕組み
・「アンタゴニスト法」の治療スケジュール
・卵巣刺激法の選び方
・薬を使わない自然周期は妊娠率が低い
・採卵から検卵まで
・胚の培養は体内と同じ低酸素環境で行う
・胚の評価方法
・精子は首を押さえると動かなくなる
・顕微授精の増加


第6章
胚の移植と凍結

・採卵した周期は妊娠率が低い
・半永久的に胚を凍結保存できる理由
・独身なら卵子凍結しておくべき?
・胚を2つ移植するか、1つ移植するか
・いよいよ卵子がなくなってきたときの〝最終手段〟
・40代の胚で妊娠率を上げるコツ
・子宮内膜を妊娠しやすい状態に整える
・妊娠判定
・どんな方法でも、その人に合った方法がいちばん


浅田義正
医学博士、医療法人浅田レディースクリニック理事長。1954年愛知県生まれ。名古屋大学医学部卒。同大医学部産婦人科助手などを経て米国で顕微授精の研究に携わり、1995年名古屋大学医学部付属病院分院にて精巣精子を用いたICSI(卵細胞質内精子注入法)による日本初の妊娠例を報告する。2004年に勝川で開院。2010年には浅田レディース名古屋駅前クリニックを開院。日本生殖医学会認定生殖医療専門医。

河合蘭
出産ジャーナリスト。1959年東京都生まれ。カメラマンとして活動後、1986年より出産に関する執筆活動を開始。東京医科歯科大学、聖路加看護大学大学院等の非常勤講師も務める。著書に『未妊ー「産む」と決められない』(NHK出版)、『卵子老化の真実』(文春新書)など多数。
2016年『出生前診断』(朝日新書)で科学ジャーナリスト賞受賞。






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