hiroべの気まま部屋

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父からの手紙:第4回(1983年12月2日)

2012-11-25 09:37:07 | 父からの手紙
 父からの手紙第4回です。

 先日、11月22日は父の誕生日でした。生誕後100年となりました。

  父の字は自己流の崩し字で読めない字が各所にあります。次のように一部加工しましたので
ご承知置きください。

 ①句読点もない文章のため、句読点は適当に補いました。
 ②誤字、脱字はそのままとしました。旧漢字も可能な限りそのままとしました。
 ③略字、当て字は「カタカナ」表記としました。
 ④個人名は、関係者しかわかりませんが、一応仮名(イニシャル)としました。
 ⑤一部私の説明を追記しましたが、追記部分は‘  ’で囲みました。


1983年12月2日 父:71歳

‘結婚式(11月27日)後の最初の手紙’

 拝呈
 本年も最終の月に入り、毎度の事ながら何となく慌たしく師走の月は過ぎます様で正月もすぐですね。
擧式までは何かと心忙しい日々で有ったと想ひますが、これでやゝ落付かれたと想ひます。

 皆様方の暖かい祝福を戴き和やかな内にも盛大に擧式も終り、晴れて一人前と成り家庭を持ってくれた事は
私達には何にも勝る嬉びで有り、御前の結婚の遅いのが何依り心配で有りましたが、親不幸もこれで解消です。
MEさん‘妻’を幸せにして下さい。其れは御両親に對する御前の責務でも有り、自身の幸にも通ずるはずです。

 新婚旅行の話次カイ来られた時の楽しみに志て居ます。KB様‘仲人:当時の上司の部長’、御両親には
早速礼状差上て置きましたが、IK様、IT様‘義父の親戚’の住所御知らせ下さい。
(親族書に入って居ませんでしたので)

 尚、KK様、YH様、SW様、KS様‘以上、会社上司、同期、大学友人等’
上記出席志て戴いた会社関係の方々が○○に併せ礼状差上度想ひ居りますが、会社あてで宜敷志いでしょうか。
自宅が良い様であれば御知らせ下さい。
 蒲団着物宅送便で月曜日(五日)送る心狙で居ます。六日には着する予定で居ります。
 SS様、SH様‘以上妻の義兄’には御礼状差上げる予定で居ります。

 今度来られる時には、KO、MO、KS宅‘以上母方の叔父’には是非寄って下さる様、出来ればSI‘三兄’、TA‘次兄’
へもたのみます。
 尚、TK‘父の弟’の二男YH(愛大卒)来年正月擧式の用です。

 取敢ず右‘原文縦書きのため’迄で

 尚MO‘母方の叔父’の家今月中旬迄で俊工志ます。二階家でSI‘三兄:不動産関係’が責任で建てました。

 HM‘私’殿                             父より


 ‘別紙にて’
 MEさん‘妻’
 擧式前やゝ風邪気味で有った由心配致して居りましたが、如何ですか。式前は何かと御多忙な日々で有り気疲れも
多く、御両親様共々大変で有ったと推察致し居ります。
 旅行も終りやゝ落付かれたかと想ひますが、日々に寒さも加わって参ります、体には特に注意して下さいます様。

 此度の擧式は特に御母様に大変な御心使ひを戴き誠に申訳無く想ひ居ります。尚、御姉様始め親族の方々とも御禮、
御話申上げる折も少なく申訳無く想ひ居ります。今迄での御付合ひで大体分って戴いたと想ひますが、のんびり者で
貴女の御世話に成るタイプですので何卒今後末長く宜敷しく御願ひ申上げます。

 十二月二日

                                   SK‘父’