(散歩にて)
日曜日夕のクラシックの時間、昨日は「ラフマニノフ/ピアノ協奏曲第3番」でした。
演奏は少し古くて、2007年6月のN響定期演奏会(当時のNHKBS2の「N響演奏会」を録画したDVD)からで、
指揮アシュケナージ、ピアノ清水和音によるものです。
ラフマニノフと言えば、2番のピアノ協奏曲が圧倒的に有名で、演奏機会も多いと思いますが、次いで有名なのが
この曲のようです。
もっとも、私はほとんど聴いたことがなく、1年ほど前に聴いた記憶がある程度です。もちろんコンサートでは
一度もありません。
優雅で華やかな2番と比べると、これもラフマニノフ?と思える曲で、協奏曲としては50分弱とかなり長い曲です。
全体に、落ち着いたというか、特別な盛り上がりもなく、ある意味地味な曲です。
解説に「演奏者に課せられる技術的、音楽的要求の高さで有名な作品」(Wikipediaより)とありましたが、これは
視聴者にも「じっくり聴く努力」を要求する作品と言えます。
2楽章を除くと、オーケストラとコラボするというより、全面的にピアノが活躍する曲です。ある意味、オーケストラは
伴奏で、「オーケストラの伴奏付ピアノソナタ」といった曲になっています。
長い曲で、しかも優雅なメロディーが連続するわけではありませんが、一音一音じっくり聴いていると演奏に入り込んで
いける不思議な曲、という印象です。
是非、体調の良い時に、じっくりお聴きください。