もう一週間経ちましたが、先週のカラヴァッジョ展の帰りは、途中下車して仙川のロイホでした。
食後は、お代わり自由の珈琲を飲みながら、読書、クリスティーの「バートラム・ホテルにて」を。
「バートラム・ホテルにて」はミス・マープル登場の私には最後の作品です。
クリシティー得意の、ちょっとお洒落な、落ち着いた、上流階級の人々が集うこのホテルを舞台に
まずは神父さんの失踪事件が起こります。
その捜査に登場するのが、ロンドン警視庁の主任警部、それを助けるのが、姪の招待でセント・メアリ・ミード村
からやってきたミス・マープルという訳です。
やがて、失踪事件は解決しますが、裏では大事件が、さらについには、このホテルで殺人事件が起こります。
これらの複雑な難事件をミス・マープルの鋭い観察眼と推理力で解決(?)ということですが、最後は少し
すっきりしない、という結末となります。
このお話、映画にしたら面白そうと思ったのですが、実際、映画化されたようですね。一度観てみたいです。
さて、今回はホテルが舞台でしたが、ミス・マープルといえば、「セント・メアリ・ミード村」ですね。
この村で、のんびり一人暮らししながら、難事件を次々と解決しました。
そんな村、是非行ってみたいですが、残念ながらクリスティーが空想した村ということで、想定した村も
ないようです。それでも、一度ロンドン郊外のそんなのんびりした雰囲気の場所でロングステイしたいものです。
そんな愛すべきミス・マープル物、作品数はそんなに多くはないのです。短編を除いて、ポアロ物が34作品に
対して、12作品です。
そして、今回の「バートラム・ホテルにて」を読み終えて、全巻読破目指していた、クリスティーの作品も
残り1冊となりました。
最後はやはりポアロ物、ということになりました。
いよいよ、エンドが近づいてきました。
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冒頭の写真はロイホのオムライス、昔からあるメニューですが、ドミグラスソースの味が進化して
これまでとは別物でした。
いつものテリーヌも忘れていません。