
長崎の旅、今回は軍艦島と池島(旧池島炭鉱)の二つの炭鉱の遺跡の見学ツアーが組み込まれていましたので、
この二つをまとめて、「長崎炭鉱遺跡の旅」としてみました。
もっとも、池島炭鉱は、閉山後も最近まで海外の炭鉱技術者の研修用にも利用されていたということで、設備の
大半が残っており、遺跡というのはおかしいですが、軍艦島はまさに「遺跡」という言葉がピッタリきます。
ということで、まずは「軍艦島」(wikipedia)のご紹介です。
軍艦島は長崎市内の長崎港から高島(こちらも旧高島炭鉱)経由で乗船時間として約50分の「軍艦島上陸クルーズ」があり、
これを利用して行くこととなります。軍艦島は上陸の許可が必要で、個人で船をチャーターしてといった方法は難しく、この
クルーズの参加が個人としては唯一の方法のようです。
2015年に世界遺産として登録されて俄然人気が出たようで、このクルーズは大人気、特に休日は予約しておかないと乗れない
こともあるようです。
もっとも、我々は前日の台風でキャンセルが多く、比較的人数は少なかったようです。それと、軍艦島には桟橋がなく船の接岸が
難しく、波が高いと上陸が出来ないことも多く、確率は50%程度とのこと、行かれる場合はその覚悟も必要なようです。
幸い、この日は波も穏やか無事上陸できました。

(軍艦島 全体と建物の配置図)
軍艦島は1891年から開発が始まり、1974年に閉山した炭鉱の島で、正式名称は「端島(はしま)」、その形から通称軍艦島と
呼ばれています。
閉山後3カ月で無人島になり、その後全く維持管理がされておらず、台風などの影響もあって、島内の設備・建物は全く朽ち果てて
崩壊した状態になっていてます。
このため、倒壊の危険もあり、上陸後の見学も一部に限られています。

(見学ガイドさんの言葉にありました。「今観た状態がもっとも最新の状態です。」現状を維持する方法がなく、
さらなる崩壊を待つだけの世界遺産、世界遺産でなくなる日も遠くないのかもしれません。)
さらなる崩壊を待つだけの世界遺産、世界遺産でなくなる日も遠くないのかもしれません。)
なお、長崎港からのクルーズでは、長崎湾の三菱重工の造船所の設備を見ることが出来、その一部も世界遺産に登録されています。

「長崎炭鉱遺跡の旅2:旧池島炭鉱(坑内見学ツアー)」は↓の記事に続きます。