カーデーラー主催のコンサートに応募したところ、運よく当選したので、土曜日(12日)に東京藝大のコンサートに
行って来ました。
場所は、上野の東京芸術大学内の奏楽堂というところでした。
上野といえば、東京文化会館ですが、芸大の中に入ることも、当然この奏楽堂でのコンサートも初めてでした。
今回のコンサートは、「イタリア音楽の醍醐味」とのテーマでしたが、カーデーラーの招待コンサートということもあり、
イベント的要素の多いプログラムとなっていて、まずは、オルガンによるウエルカム・ミュージックからスタートしました。
続いて、芸大の学長さんによる、書のパフォーマンス、書かれた字は「想」ということだ「そう」です。
その後、本番コンサートとなりました。
テーマのイタリア音楽、というと、「オペラ」ということになるのでしょうか、ということで、オペラの序曲など
中心のプログラムとなっていました。
最初は、ヴィヴァルディの四季から、「秋」と「冬」、四季なら冬が深みがあって好きです。それと、独奏で登場の
岡本さんのヴァイオリンが素晴らしかったです。結構なイケメン、人気が出そうです。
締めは、レスピーギの「ローマの松」、ローマ三部作では一番人気の曲ですが、前菜が続いた中でのメイン、ということで
オーケストラの皆さんも欲求不満を一気に解消と、素晴らしいエンドとなりました。
なお、オーケストラは今回のコンサートのためだけの芸大関係者(学生、先生、OB)による特別編成となっていて、
さすがに日本を代表する人たちの演奏、と大満足でした。
また、芸大の学長さんによる、書のパフォーマンスの時に演奏された、ストラヴィンスキーの「祝賀前奏曲」、この曲は
ピエール・モントゥーの80歳の誕生日のために書かれた曲で、あの「ハッピーバースデートゥーユー」をアレンジしたもの
とのことでした。アンコールでも演奏されましたが、よく聴くと分かりました。
東京藝大、今回初めて構内に入りましたが、上野の森の一角、緑も多くて、雰囲気もいいところです。会場の奏楽堂は
名前から、相当古いものと想像していましたが、まだ新しい、近代的なそれでいて、内部は「和」の香りもする、落ち着いた
ホールとなっています。
また、旧奏楽堂は、現在も構内の一角残っていて、演奏会にも使われているようです。さらに、構内の一角にはレンガ風の建物の
上島珈琲店もあります。
東京文化会館に限らず、奏楽堂でのコンサートもまた楽しめれば、と思います。