無名会6月2009年7月15日発行
イワカガミ後ろにゴゼンタチバナ(秋田駒ヶ岳にて)
二句表「薔薇を切る」 膝送り
薔薇を切る鋏の音や雨催 古谷禎子
庭のアーチの蜘蛛の圍に粒 玉木 裕
ウラ
図書館に新刊本を選びいて 古賀直子
斜交に見る秋の峰々 宮澤佳子
ゆっくりと顔のぞかせる赤い月 星 明子
だらだら祭り集ふ群衆 峯田政志
Gパンの女子学生がお茶席に 佳子
実はお燗の尻もよく知り おおた六魚
ナオ
ゆるやかに老いてこのまま恋こがれ 祐
凍て月を背に指輪手渡す 禎子
片しぐれ一つ目小僧の長い舌 藤子
ぎりしゃ神話の旅は大詰 直子
莫逆の友は見えざりわびしかり 政志
ユニフォーム良し記録達成 明子
ナウ
鐘の音花を揺らして品川寺(ほんせんじ) 六魚
子犬連れ出しはしゃぐ野遊び 佳子
6月6日ベルブ永山公民館
ハンゲショウ、雨に濡れてる
二句表 「雨の夏至」 祐捌き
ゆったりと今日のはじまる雨の夏至 玉木 祐
窓より入りし早乙女の唄 宮澤佳子
ウ
白熱のライブ会場揺るがして 星 明子
枡の新酒をちびちびと嘗め おおた六魚
早戸出の有明の月かたぶきぬ 藤尾 薫
子規忌の寺に石は饒舌 魚
大広間喪服いならぶ通夜の席 明
きらり涙の横顔に惚れ 佳
ナオ
ベッドには玩具もそっとしのばせて 魚
猫の尻尾にふれる寒月 魚
今流行る白い鯛焼き長い列 祐
定額給付話題沸騰 明
旭山動物園へ飛び立ちて 佳
スニーカーでも痛む腰痛 佳
ナウ
流麗に花びら受けて舞扇 薫
太鼓の響く佐保姫の庭 執筆
2009年6月21日 於 関戸公民館
ミヤマウスユキソウ
(ウスユキソウの中で一番エーデルワイズに似ているそうです。秋田駒ヶ岳にて)
二句表「桜桃忌」 膝送り
恥をかき生きてこしかた桜桃忌 藤尾 薫
人去りしあと鳴くほととぎす 玉木 祐
ウ
遊園地めぐる木馬のきりもなし おおた六魚
鯖雲流る野の帰り道 星 明子
香りよし松茸ご飯月見膳 宮澤佳子
きちきち飛蝗追う子供たち 藤尾 薫
油絵の朱ビュッフェの昆虫 祐
額縁ショーの足のびやかに 六
ナオ
入れあげて外八文字劫火燃ゆ 明
凍月のもとしばし調弦 祐
襟巻きをまいてバス待つロータリー 薫
暇さえあれば連句指折り 佳
解散の時期をにらんで名宰相 六
お笑い界に拓く新境 明
ナウ
チンドンも花吹雪うけ仲間入り 佳
テニススコートひららのどらか 執筆
2009年6月21日 於 関戸公民館
二句表「「仔猫の歯」」 膝送り
抜け落ちてすでに仔猫の獣の歯 玉木 祐
皆で囲む皿の独活和 星 明子
ウ
草野球夕刊配達見もせずに おおた六魚
夏シャツの背ちょっといからせ 古賀 直子
その椅子は空きしままなり旱梅雨 山田 藤子
躁鬱病で躁の只中 藤尾 薫
鍵盤を優しくたたき月今宵 宮澤 佳子
愛の羽根つけ佳人悠揚 峯田 政志
ナオ
そぞろ寒同じ電車に乗り合わせ 明
ひょんなことからついに子をなし 祐
なにもかも寝酒のせいよ俺のせい 直
冬の月見る片あぐらして 藤
バチカンの厨に鍋を振る爺 六
紫煙一筋風に吹かれて 佳
ナウ
ゆったりと潮入り川に花の帯 政
春雨の中櫂を操る 明
2009年5月2日 於 関戸公民館
イワカガミ後ろにゴゼンタチバナ(秋田駒ヶ岳にて)
二句表「薔薇を切る」 膝送り
薔薇を切る鋏の音や雨催 古谷禎子
庭のアーチの蜘蛛の圍に粒 玉木 裕
ウラ
図書館に新刊本を選びいて 古賀直子
斜交に見る秋の峰々 宮澤佳子
ゆっくりと顔のぞかせる赤い月 星 明子
だらだら祭り集ふ群衆 峯田政志
Gパンの女子学生がお茶席に 佳子
実はお燗の尻もよく知り おおた六魚
ナオ
ゆるやかに老いてこのまま恋こがれ 祐
凍て月を背に指輪手渡す 禎子
片しぐれ一つ目小僧の長い舌 藤子
ぎりしゃ神話の旅は大詰 直子
莫逆の友は見えざりわびしかり 政志
ユニフォーム良し記録達成 明子
ナウ
鐘の音花を揺らして品川寺(ほんせんじ) 六魚
子犬連れ出しはしゃぐ野遊び 佳子
6月6日ベルブ永山公民館
ハンゲショウ、雨に濡れてる
二句表 「雨の夏至」 祐捌き
ゆったりと今日のはじまる雨の夏至 玉木 祐
窓より入りし早乙女の唄 宮澤佳子
ウ
白熱のライブ会場揺るがして 星 明子
枡の新酒をちびちびと嘗め おおた六魚
早戸出の有明の月かたぶきぬ 藤尾 薫
子規忌の寺に石は饒舌 魚
大広間喪服いならぶ通夜の席 明
きらり涙の横顔に惚れ 佳
ナオ
ベッドには玩具もそっとしのばせて 魚
猫の尻尾にふれる寒月 魚
今流行る白い鯛焼き長い列 祐
定額給付話題沸騰 明
旭山動物園へ飛び立ちて 佳
スニーカーでも痛む腰痛 佳
ナウ
流麗に花びら受けて舞扇 薫
太鼓の響く佐保姫の庭 執筆
2009年6月21日 於 関戸公民館
ミヤマウスユキソウ
(ウスユキソウの中で一番エーデルワイズに似ているそうです。秋田駒ヶ岳にて)
二句表「桜桃忌」 膝送り
恥をかき生きてこしかた桜桃忌 藤尾 薫
人去りしあと鳴くほととぎす 玉木 祐
ウ
遊園地めぐる木馬のきりもなし おおた六魚
鯖雲流る野の帰り道 星 明子
香りよし松茸ご飯月見膳 宮澤佳子
きちきち飛蝗追う子供たち 藤尾 薫
油絵の朱ビュッフェの昆虫 祐
額縁ショーの足のびやかに 六
ナオ
入れあげて外八文字劫火燃ゆ 明
凍月のもとしばし調弦 祐
襟巻きをまいてバス待つロータリー 薫
暇さえあれば連句指折り 佳
解散の時期をにらんで名宰相 六
お笑い界に拓く新境 明
ナウ
チンドンも花吹雪うけ仲間入り 佳
テニススコートひららのどらか 執筆
2009年6月21日 於 関戸公民館
二句表「「仔猫の歯」」 膝送り
抜け落ちてすでに仔猫の獣の歯 玉木 祐
皆で囲む皿の独活和 星 明子
ウ
草野球夕刊配達見もせずに おおた六魚
夏シャツの背ちょっといからせ 古賀 直子
その椅子は空きしままなり旱梅雨 山田 藤子
躁鬱病で躁の只中 藤尾 薫
鍵盤を優しくたたき月今宵 宮澤 佳子
愛の羽根つけ佳人悠揚 峯田 政志
ナオ
そぞろ寒同じ電車に乗り合わせ 明
ひょんなことからついに子をなし 祐
なにもかも寝酒のせいよ俺のせい 直
冬の月見る片あぐらして 藤
バチカンの厨に鍋を振る爺 六
紫煙一筋風に吹かれて 佳
ナウ
ゆったりと潮入り川に花の帯 政
春雨の中櫂を操る 明
2009年5月2日 於 関戸公民館