ミュージカルコメディー「ロイヤルホストクラブ」は久しぶりに笑い転げた痛快(怪)作でした。
新宿・歌舞伎町を舞台に、No.1の座を狙うホスト達の熾烈な争いと女性客との駆け引きを、JAZZナンバーとダンスに載せてテンポよく描いた爆笑コメディー、と言えばいいのでしょうか。
とにかくキャストが個性的で脇役の一人ひとりまで目が離せない。さあ次は何をやってくれるのか、と役者が登場するたびに期待してしまいました。これだけ笑えれば十分元は取った(?)という気がします。
◆前回の公演より
YouTube: 青島凛&福田奈実「ロベリンとジャスミン」
さて、この舞台の主役を務める今拓哉さんとはかれこれ30年以上のお付き合いになります。初めて観に行ったのは劇団四季のミュージカル「李香蘭」。このころはまだアンサンブルの一員でしたが、その後は「レ・ミゼラブル」などで注目され、あれよあれよという間に多くの舞台で大活躍。どちらかというと正統派のミュージカル俳優といったイメージがあるかもしれませんが、昨年の「雪やこんこん」での村田雄浩さんや高畑淳子さんとの軽妙なやりとり、「テキサスブロンコをぶっ飛ばせ!!」の驚きの金太郎役(爆笑)、そしてこの「ロイヤルホストクラブ」など、最近の「ちょっと癖のある二枚目半役」が自分は気に入っています。